いまの様子から選ぶ
どんな感覚が関わるか
| 感覚 | 困りごととして現れる場面 |
| 聴覚 | 掃除機、ハンドドライヤー、運動会、ざわざわした教室、赤ちゃんの泣き声 |
| 触覚 | 服のタグ・素材、髪を切る、爪を切る、歯みがき、砂・のり・粘土、手をつなぐ |
| 視覚 | 蛍光灯、日差し、掲示物の多い部屋 |
| 嗅覚・味覚 | 給食のにおい、特定の食感 |
ASHA(米国言語聴覚学会)が挙げている、環境音・におい・光・触覚刺激を日常の場面に置き換えたものです(→感覚過敏)。体の傾きや動きを感じる感覚、筋肉や関節から体の位置を感じる感覚もあります。
今日から家でできること
感覚の受け取り方そのものを変えるのは簡単ではありません。一方で環境は、今日から変えられます(→感覚過敏)。
- どの感覚か、どの場面かを絞る——「うるさいのが苦手」ではなく「ハンドドライヤーの音が苦手」。具体的なほど手が打てます。
- 予告する——「これから掃除機かけるよ」。いつ来るかわかっているだけで、負担が変わります。
- 逃げ場を用意し、避けられるものは避ける——我慢の練習にする必要はありません。
- 道具を使う——イヤーマフ、帽子、タグを切る、素材を選ぶ。
- 記録する——何が・いつ・どれくらい。相談のときに、そのまま材料になります。
「慣れさせる」は、まず考えなくてかまいません。つらい経験が重なると、その場面そのものを避けるようになることがあります。まず負担を減らす。それから、必要があれば専門職と一緒に考える——この順番です。
歯みがき・食事・着替えの進め方は、家庭で試すにまとめています。
相談の目安——いつ・どこへ
先に確かめること
- 聞こえの面が気になる感覚の話に進む前に、まず耳鼻咽喉科で確かめます(→感覚過敏)
- むせる、丸のみ、口から出す、食べるのに時間がかかる噛む・飲み込むことは言語聴覚士(ST)の対象領域です。口の中の痛みは歯科、体調・アレルギーは小児科へ(→偏食)
- 食べられるものが減っていく、体重が増えない広げようとするより先に、まず小児科へ
どこへ
- お住まいの市区町村の発達相談窓口——無料で、診断の有無にかかわらず使えます(→お住まいの市区町村の窓口)
- 作業療法士(OT)——感覚の受け取り方や体の使い方、その子に合った感覚活動の組み立て(→作業療法士(OT)とは?)
- 医学的な診断が必要なときは小児科・児童精神科(診断は医師が行います)
次に読む1本
迷ったら、まずこの1本——感覚過敏:「敏感すぎる」ではなく、受け取り方が違うということ
相談に行くと決めたら——発達相談で聞かれることと、印刷して使える準備シート
ほかのまとまり
この記事について:本記事は、子育て・発達に関する一般的な情報の提供を目的としています。内容は学会・職能団体・国の機関が公開している情報にもとづいてまとめていますが、お子さまの発達には個人差があり、すべてのお子さまに当てはまるものではありません。診断や治療に関する判断は、医師などの専門機関にご相談ください。
お子さまのこと、専門スタッフに相談してみませんか
のびのび発達ラボを運営する児童発達支援てらぴぁぽけっと早稲田教室(東京都新宿区・都電早稲田駅徒歩1分)には、言語聴覚士・公認心理師・精神保健福祉士・保育士など多職種の専門スタッフが在籍しています。見学・ご相談は、診断の有無に関わらず承ります。