伊那市で児童発達支援などの障害児通所支援を使うときの窓口は、伊那市役所 健康福祉部 社会福祉課 障害者係(本庁舎1階)です。電話は0265-78-4111(内線2314、2315、2316)、ファクスは0265-78-5778です。社会福祉課の担当事務には「自立支援給付、障害児通所給付の判定及び給付に関すること」とはっきり書かれています。市の『障害者のための福祉の手引き(令和8年4月)』は「18歳未満の障害児は、社会福祉課への申請により、児童福祉法による障害児福祉サービスの支給決定を行います。支給決定を受けた利用者は、事業者又は施設との契約によりサービスを利用し、所得に応じた月額上限額の範囲内で原則1割の利用者負担額等を支払います」と説明しています。
伊那市には市立の児童発達支援センター「小鳩園」があり、こちらは社会福祉課ではなく「こども部 子育てサポート課」の所管施設です。小鳩園のページによると、令和3年4月から児童発達支援センターとしての事業を開始しました。小鳩園の通園(児童発達支援)や保育所等訪問支援を利用するときの申請・契約の実務は、小鳩園内にある「いーな相談支援事業所」(伊那市が運営)で行うことができます。市は「小鳩園の通園には伊那市への申請が必要です。小鳩園内の『いーな相談支援事業所』で手続きが可能です」と案内しています。受給者証の支給決定は社会福祉課が行い、実際の申請の窓口対応は小鳩園内の事業所でもできる、という二段構えになっている点に注意してください。
小鳩園の対象は通所クラスが0歳から就学前まで、併行通園クラス(きらっとグループ)が年少から年長までで、1日の利用定員は45名(うち重症心身障害児枠5名)です。開園日・時間は月曜日から金曜日の午前9時から午後3時までで、利用料は3歳以上は無料、3歳未満は所得に応じた利用料負担があります。保育所等訪問支援の利用にも伊那市への申請が必要で、手続きは同じく「いーな相談支援事業所」で行え、こちらも所得に応じた利用料負担があります。
計画相談支援・障害児計画相談支援(サービス等利用計画・障害児支援利用計画の作成)は、利用者の負担する費用はありません。問い合わせ先は社会福祉課 障害者係(内線2315、2316)です。伊那市は『伊那市障害福祉サービス事業所ガイド』の中に「児童計画相談支援」の事業所一覧(PDF)を公表しています。市の一覧に載っている、伊那市内に所在する事業所は、多機能型支援センターYerette(一般社団法人Yerette)、いーな相談支援事業所(伊那市)、オリーブ(株式会社ハッピークローバー)、ぱんだ(一般社団法人おもちゃの木)、ふらっと相談支援センター(特定非営利活動法人じりつ支援ネットいな)、みらい相談支援事業所(株式会社みらい福祉会)、相談支援事業所アオリンク(株式会社クーリアラボ)です。このほか上伊那圏域(辰野町・箕輪町・南箕輪村・宮田村・駒ヶ根市・中川村)に所在し伊那市も対象地域とする事業所が10か所以上あり、全件は市の『伊那市障害福祉サービス事業所ガイド』の児童計画相談支援PDFで確認できます。
負担上限月額の区分ごとの金額(生活保護・低所得・一般1・一般2の4区分の表)を、伊那市は『障害者のための福祉の手引き』に載せていません。手引きの中に唯一出てくる「9,300円」は、35歳未満の方の心身障害者扶養共済制度の掛金(月額)で、障害児通所支援の利用者負担とはまったく別のものです。掛金は年齢が上がるごとに11,400円、14,300円、17,300円、18,800円、20,700円、23,300円と上がっていきます。上限額がいくらになるかは、申請のときに社会福祉課で確かめてください。
受給者証の申請に必要な書類の一覧、医師の診断書や意見書が要るかどうか、申請から交付までの日数について、伊那市は公表していません。市のページや『福祉の手引き』にあるのは、社会福祉課へ相談・申請するという案内までで、持ち物や日数の一覧は見当たりませんでした。手ぶらで行かずに、先に電話で持ち物を確かめてから出向くのが確実です。
高遠町・長谷地区の総合支所は、手当の申請窓口として『福祉の手引き』に明記されています(特別障害者手当・障害児福祉手当は高遠町総合支所 市民福祉課 保健福祉係 0265-94-2554、長谷総合支所 市民福祉課 保健福祉係 0265-98-1144でも受け付け)。ただし、障害児通所支援の受給者証そのものの申請を総合支所で受け付けるかどうかは、市のページにも『福祉の手引き』にも明記がありませんでした。高遠・長谷にお住まいの方は、まず本庁舎の社会福祉課へ電話で確かめることをおすすめします。
9,300円という金額が『福祉の手引き』に出てきますが、これは心身障害者扶養共済の掛金であり、児童発達支援などの利用者負担の上限額ではありません。上限額そのものは市が公表していないため、申請時に社会福祉課へ確かめてください。
出典:社会福祉課(2024年5月27日 更新)/児童発達支援センター小鳩園(2026年8月27日 更新)/小鳩園の児童発達支援センター化に関する基本方針(2025年4月1日 更新)/障害者のための福祉の手引き(PDF・令和8年4月)/伊那市障害福祉サービス事業所ガイド(2026年1月14日 更新)/児童計画相談支援(PDF)/特別障害者手当・障害児福祉手当(総合支所の窓口を含む)(2025年7月3日 更新)/子どもの発達に関する相談(2026年6月8日 更新)
伊那市では、子どもの障害に関する手当の窓口が2つに分かれています。障害児福祉手当は社会福祉課 障害者係(本庁舎1階、電話0265-78-4111 内線2315)、特別児童扶養手当は子育てサポート課 こども相談係(保健センター内、電話0265-72-0999)です。
障害児福祉手当は、20歳未満で日常生活において常時介護を必要とする在宅の重度障害児に支給されます。市のページによれば月額16,100円(令和7年4月から)で、「所得が一定の額を超える場合や、施設に入所した場合などは支給されません」との注記があります。手当の基本額は、年平均の全国消費者物価指数の変動に応じて変更されると市は説明しています。
特別児童扶養手当は、市内在住で20歳未満の身体や精神に障害(内部疾患を含む)のある児童を養育している方に支給されます。1級(概ね身体障害者手帳1から2級、療育手帳A1所持程度)は月額58,450円、2級(概ね身体障害者手帳3級、療育手帳B1所持以上程度)は月額38,930円で、いずれも令和8年4月改定の額です。支給は4月・8月・11月の年3回、それぞれ支給月の前月までの4か月分(11月は8月から11月分まで)で、県知事の認定を受けると認定請求をした日の翌月分から支給が始まります。所得制限があります。申請にあたっては「障害により診断書が異なりますので、まずは子育てサポート課こども相談係窓口にご相談ください」と市は案内しています。
伊那市には独自の「伊那市重度心身障害福祉年金」があります。毎年11月1日現在で6か月以上伊那市に生活の本拠がある重度の障害児者を対象に、障害程度に応じて第1種(身体障害者手帳1・2級、療育手帳A1など)年額60,000円、第2種(身体障害者手帳1級、療育手帳A1・A2など)年額17,000円、第3種(身体障害者手帳2・3級、療育手帳B1など)年額11,000円を年1回支給します。ただし、障害児福祉手当・特別障害者手当・特別児童扶養手当のいずれかを受給している方は対象外です。公的年金を受給している方、福祉施設に入所している方、市民税が課税されている方も対象外になります。申請書は社会福祉課 障害者係に提出します。国の手当と市独自の年金は同時にはもらえない、という点が伊那市の特徴です。
特別障害者手当(20歳以上向け、月額29,590円・令和7年4月から)は障害児福祉手当と同じページに載っていますが、こちらは20歳以上が対象で、児童向けの制度ではありません。
このほか、心身障害者を扶養している保護者が加入できる心身障害者扶養共済(しょうがい共済)があります。加入時の年度の4月1日時点の年齢に応じて掛金(月額)が決まり、35歳未満は9,300円、35歳以上40歳未満は11,400円、40歳以上45歳未満は14,300円、45歳以上50歳未満は17,300円、50歳以上55歳未満は18,800円、55歳以上60歳未満は20,700円、60歳以上65歳未満は23,300円です。これは任意加入の共済制度の掛金であり、障害児通所支援の利用者負担の上限額ではありません。加入対象者は身体障害者1級から3級、知的障害者及び精神障害者等を扶養している65歳未満の保護者などです。
| 手当・年金 | 月額・年額と窓口 |
|---|---|
| 障害児福祉手当 | 月額16,100円(令和7年4月から)/社会福祉課 障害者係 |
| 特別児童扶養手当 1級 | 月額58,450円(令和8年4月改定)/子育てサポート課 こども相談係 |
| 特別児童扶養手当 2級 | 月額38,930円(令和8年4月改定)/子育てサポート課 こども相談係 |
| 伊那市重度心身障害福祉年金(市独自・第1種) | 年額60,000円/社会福祉課 障害者係(他の手当と併給不可) |
| 伊那市重度心身障害福祉年金(第2種) | 年額17,000円/社会福祉課 障害者係(他の手当と併給不可) |
| 伊那市重度心身障害福祉年金(第3種) | 年額11,000円/社会福祉課 障害者係(他の手当と併給不可) |
特別児童扶養手当のページはホームページ上の更新日表示が2006年4月1日のままですが、本文には令和8年4月改定の額(1級58,450円・2級38,930円)が明記されています。額の記載自体は現行のものとして扱いましたが、念のため申請前に子育てサポート課こども相談係でご確認ください。
出典:特別障害者手当・障害児福祉手当(2025年7月3日 更新)/特別児童扶養手当(2006年4月1日 更新)/障害者のための福祉の手引き(PDF・伊那市重度心身障害福祉年金、心身障害者扶養共済)
ここは全国どこでも同じです。児童福祉法は、通所給付決定を行うのは保護者が住んでいる市町村だと定めています(第21条の5の5ほか)。
事業所が別の市区町村にあっても、使えます。「事業所の所在地の市区町村でなければならない」という決まりは、条文にはありません。
ただし、支給量の決め方や面接の進め方は市区町村ごとに違います。決めるのは、お住まいの窓口です。
ここまでは伊那市の窓口の話です。全国共通の制度のしくみは、次の記事にまとめています。
※上記の出典は2026年9月24日に閲覧して内容を確認しました。各団体の記載は更新される場合があります。最新の情報は各サイトでご確認ください。
のびのび発達ラボを運営する児童発達支援てらぴぁぽけっと早稲田教室(東京都新宿区・都電早稲田駅徒歩1分)では、受給者証の申請や利用料のしくみについても、見学・ご相談の際にご案内しています。手続きが不安な段階からお声がけいただけます。見学・ご相談は、診断の有無に関わらず承ります。