福知山市の乳幼児健診は、すべて福知山市中央保健福祉センター(ハピネスふくちやま内)で行われます。市の「令和8年度 乳幼児健診のお知らせ」(2026年3月4日更新)によれば、「健診などのお知らせは、該当月の前月中旬頃までに個人通知します」とされていて、申し込みは不要で、対象の月齢になると個別に案内が届く仕組みです。窓口はこども家庭支援課(電話0773-24-7055)です。
市が公表した「令和8年度 乳幼児健診日程表」(PDF)によれば、実施している健診は4か月児健診・10か月児健診・1歳6か月児健診(1歳7か月になる月)・3歳児健診(3歳6か月になる月)の4つです。内容の欄には、4か月児と10か月児は内科診察・発育測定・発達確認等、1歳6か月児は内科・歯科診察に発育測定・発達確認等、3歳児は内科・歯科診察に加えて視力・尿検査、発育測定・発達確認等が挙げられています。健診は午後に実施され、対象者には郵送で個別に案内されると日程表に注記があります。この4つの健診の名称・実施回数を見るかぎり、「5歳児健診」という名前の乳幼児健診は、福知山市には見当たりません。
そのかわり福知山市は、5歳児(5歳児クラス在園児と未入園児の両方)を対象にした発達のスクリーニングの仕組みを、乳幼児健診とは別の要綱で長く運用しています。「福知山市のびのび福知っ子就学前発達支援事業実施要綱」(平成27年11月1日告示・令和5年8月1日施行の最新改正)がそれで、発達障害者支援法にもとづき、小学校就学前の幼児の発達障害(その疑いを含む)を早期に発見し、早期の発達支援を行うことを目的としています。
この事業は4つの柱からなり、(1)4歳児クラス健診(2)就学前スクリーニング(3)就学前サポート事業(4)発達支援研修会です。対象は、市内の認可保育園・幼稚園・認定こども園(認可園)の4歳児クラスまたは5歳児クラスに在籍している幼児で、実施主体は福知山市(就学前スクリーニングは福知山市教育委員会)です。認可園に在籍していない4歳児・5歳児についても、住民基本台帳等により市が対象者を把握し、「4歳児未入園児健診」「5歳児未入園児スクリーニング」として個別に案内します。
5歳児クラスの幼児が受けるのは「就学前スクリーニング」です。要綱の実施方法によれば、(ア)個別検査(イ)集団行動観察(ウ)結果判定(実施園と専門スタッフが、受診児全員に「問題なし」「再相談」「経過観察」「管理中」のいずれかの判定を行う)という手順で進みます。結果は、教育委員会が実施園の長へ判定結果を通知し、園が保護者へ通知するという流れで、再相談と判定された幼児の保護者には初回相談が勧奨されます。4歳児クラス健診(4歳児対象)は、これとは別に(ア)問診スクリーニング(イ)医師の診察(ウ)集団行動観察(エ)結果判定(オ)面接相談(必要な保護者に保健師が個別面接)という手順で行われ、結果は「就学前サポートでの支援が必要とされる幼児については、発達相談等を保護者に勧奨する」とされています。
認可園に通っていない5歳児は、「5歳児未入園児スクリーニング」として(ア)個別検査(イ)結果判定及び結果返しが行われます。同じく認可園に通っていない4歳児には「4歳児未入園児健診」があり、(ア)問診(イ)身体計測(ウ)小児科医師による診察(エ)発達観察(オ)健診結果返し及び保健指導という手順です。つまり福知山市の5歳児は、園に在籍していても、していなくても、いずれかの形で発達のスクリーニングを受けられる仕組みになっています。
スクリーニングの結果、支援が必要とされた幼児とその保護者には、「就学前サポート事業」が用意されています。内容は「発達相談又は初回相談」「支援教室」「園巡回」の3つで、従事するのはくりのみ園の児童指導員、市の保健師、教育委員会の担当者、認可園の保育士・幼稚園教諭・保育教諭、園医・協力医または福知山医師会の医師、市立小中学校の通級指導教室担当教諭、市の特別支援教育コーディネーター、公認心理師・臨床心理士・作業療法士・言語療法士(市が出務を依頼)、小児科医師または公認心理師・臨床心理士(京都府へ依頼)です。幅広い専門職が関わる体制が要綱に明記されています。
この事業は、平成27年11月1日に始まり、平成28年11月30日・令和3年3月26日・令和5年7月27日に改正されています。医師・保健師・臨床心理士等の専門職が関わり、対象を「在園児」だけでなく「未入園児」にも広げ、園に対する巡回支援や研修会まで含む長期継続事業であることから、「実施ずみ」の段階にある取り組みと言えます。ただし、これは通常の医療機関での個別健診(問診票→医師の診察という形)ではなく、認可園を通じた集団でのスクリーニングと個別検査を組み合わせた仕組みである点が、他の多くの市の「5歳児健診」とは違います。
このほか、乳幼児健診とは別に2歳児歯科健診や、発育・発達・栄養などの健康相談・教室(栄養士相談、助産師相談など、いずれも予約制)も、こども家庭支援課が案内しています。就学時健康診断(就学予定の小学校で実施)は、乳幼児健診とは別の制度で、学校教育課が担当します。
| 健診・スクリーニングの名前 | 対象と内容 |
|---|---|
| 4か月児健診 | 内科診察、発育測定、発達確認等(個別通知・保健福祉センター) |
| 10か月児健診 | 内科診察、発育測定、発達確認等(個別通知・保健福祉センター) |
| 1歳6か月児健診(1歳7か月になる月) | 内科・歯科診察、発育測定、発達確認等(個別通知・保健福祉センター) |
| 3歳児健診(3歳6か月になる月) | 内科・歯科診察、視力・尿検査、発育測定、発達確認等(個別通知・保健福祉センター) |
| 4歳児クラス健診(認可園の4歳児クラス) | 問診スクリーニング・医師の診察・集団行動観察・結果判定・面接相談 |
| 就学前スクリーニング(認可園の5歳児クラス) | 個別検査・集団行動観察・結果判定(教育委員会実施) |
| 4歳児・5歳児未入園児健診/スクリーニング | 個別検査・問診・身体計測・医師の診察等(市が個別に案内) |
乳幼児健診日程表(4か月児・10か月児・1歳6か月児・3歳児)はPDFで公表されている令和8年度分です。年度が替わると日付・対象の生まれ月も変わるので、届いた個別通知の日付を優先してください。就学前スクリーニング・4歳児クラス健診の具体的な実施時期(何月に行われるか)は、要綱には明記されておらず、市の公式ページからは確認できませんでした。
出典:令和8年度 乳幼児健診のお知らせ(2026年3月4日 更新)/令和8年度 乳幼児健診日程表(PDF)/福知山市のびのび福知っ子就学前発達支援事業実施要綱/発育・発達・栄養などの健康相談・教室/こども家庭支援課
福知山市には「就学相談」という名前のページも、専用の窓口案内も見当たりません。市のサイトを組織別・カテゴリ別に辿っても「就学相談」という見出しは出てきませんでした。就学に関わる相談は、学校教育課の教育相談室(電話0773-24-3749)または教育相談係(電話0773-48-9520)が受けています。市の「行き渋りや不登校に関する相談窓口や子どもの居場所」のページには、この2つの窓口を挙げたうえで「不登校やいじめ、友人関係など学校生活のことを相談したい・発達について相談したい・子育てについて相談したい など」と書かれていて、就学先や発達のことも含めて相談できる窓口として案内されています。受付は平日8時30分から17時までです。
入学・転校そのものの手続きは学校教育課 学務係(電話0773-24-7062)が担当します。市のページには「入学・転校等の手続き」という項目がありますが、特別支援学級や通級指導教室への入級の判定手続き、申込みの締切、面談にかかる時間などを具体的に書いたページは見つかりませんでした。就学先の決定に関わる相談をしたいときは、年長の年度の早いうちに教育相談室(0773-24-3749)へ電話して、その年の進め方を確認するのが確実です。
就学時健康診断は、就学相談とは別に市のページで案内されています。「就学時健康診断(令和9年4月小学校入学予定者)について」(2026年8月28日更新)によれば、対象は令和9年4月に小学校へ入学予定のお子さまで、10月以降、順次実施されます。受診日や受付時間は9月中旬以降に「就学時健康診断通知書」で個別に案内されます。
会場は入学予定の小学校によって異なります。市が公表した日程表(令和8年8月28日現在)を見ると、多くの学校は福知山市武道館で実施されますが、雀部小学校は日新地域公民館(日新コミセン)、上豊富小学校は農村婦人の家、上川口小学校は川口地域公民館(川口コミセン)、三和小学校は東部保健福祉センター、夜久野小学校は夜久野学園、大江小学校は大江学園と、学校ごとに会場が分かれています。福知山市は平成の合併で市域が広がった市で、就学時健康診断の会場も市内各地の施設に分散しています。就学予定の小学校の校舎で受けるものと決めつけずに、通知書に書かれた会場を確認してください。
当日の持ち物は、(1)就学時健康診断保健調査票(2)申出書[提出を希望する場合のみ](3)学校から別途指定された書類[該当する場合のみ](4)母子健康手帳(5)上履きと靴入れ(6)筆記用具です。(1)の保健調査票は通知書と一緒に9月中旬以降に送られてくるので、事前に記入して持っていきます。(2)の申出書は、入学予定の小学校にあらかじめ知らせておきたいことがある場合に任意で提出するもので、案内は全員に同封されますが、提出するかどうかは保護者の判断に委ねられています。病気などで当日受診できない場合や、健康診断にあたり配慮を望むことがある場合は、学校教育課(電話0773-24-7063)へ連絡するよう案内されています。
発達の支援を、入学後の学校へ引き継ぐための書式も用意されています。「個別の移行支援シート『うきうき/わくわく1年生』」がそれで、市のページには「お子さまへの配慮や支援について、さらに詳しく学校へ引き継ぎたいと希望される場合」に利用できると書かれています。保護者が、在籍している保育園・幼稚園・こども園や、必要に応じて専門機関等と協力して作成し、入学先の学校へ引き継ぐものです。作成を希望する場合は、在籍園や関係機関に相談するよう案内されています。この仕組みは「福知山市のびのび福知っ子就学前発達支援事業実施要綱」第12条(就学先との連携)の「幼児期の支援を就学後も継続する必要がある幼児については、支援教室等の担当者が個別の移行支援シート等の利用を保護者へ助言し、就学先と連携ができるよう努める」という規定にもとづいています。
つまり福知山市では、就学前の発達支援(くりのみ園・のびのび福知っ子事業の支援教室など)から小学校への引き継ぎが、「就学相談」という単独の手続きとしてではなく、就学前発達支援事業の一部(第12条)として組み込まれていると読めます。就学先を決める正式な委員会の名称や、判定の基準、申込みの締切については、市の公式ページの中には見当たりませんでした。気になる場合は、年長の春のうちに教育相談室(0773-24-3749)へお問い合わせください。
| 学校 | 就学時健康診断の会場(令和8年度) |
|---|---|
| 惇明小学校・昭和小学校・大正小学校・庵我小学校・遷喬小学校・修斉小学校・六人部小学校・成仁小学校 ほか | 福知山市武道館 |
| 雀部小学校 | 日新地域公民館(日新コミセン) |
| 上豊富小学校 | 農村婦人の家 |
| 上川口小学校 | 川口地域公民館(川口コミセン) |
| 三和小学校 | 東部保健福祉センター |
| 夜久野小学校 | 夜久野学園 |
| 大江小学校 | 大江学園 |
「就学相談」という名前の窓口案内は見当たらなかったため、教育相談室(0773-24-3749)・教育相談係(0773-48-9520)・学務係(0773-24-7062)の3つの番号を、実際にページに載っている形のまま書いています。特別支援学級・通級指導教室への入級の判定手続きや申込みの締切は、市の公式ページからは確認できませんでした。
出典:行き渋りや不登校に関する相談窓口や子どもの居場所(2025年5月7日 更新)/就学時健康診断(令和9年4月小学校入学予定者)について(2026年8月28日 更新)/学校教育課/福知山市のびのび福知っ子就学前発達支援事業実施要綱/「第2期福知山市型多様な学びアクションプラン」を推進!(2026年5月8日 更新)
就学相談では、通常の学級のほかに、次のような学びの場を一緒に考えます。それぞれが法律でどう位置づけられているかは、次の記事にまとめています。
※上記の出典は2026年9月24日に閲覧して内容を確認しました。各団体の記載は更新される場合があります。最新の情報は各サイトでご確認ください。
のびのび発達ラボを運営する児童発達支援てらぴぁぽけっと早稲田教室(東京都新宿区・都電早稲田駅徒歩1分)では、受給者証の申請や利用料のしくみについても、見学・ご相談の際にご案内しています。手続きが不安な段階からお声がけいただけます。見学・ご相談は、診断の有無に関わらず承ります。