二語文の前に育つ「準備」
二語文は、ある日突然出てくるものではなく、次のような土台の上に育つと考えられています。
- 単語の数——使える単語がある程度たまってくると、組み合わせが生まれやすくなると言われています。
- ことばの理解——「パパの くつ」「大きい ワンワン」のような2つのことばの組み合わせを、話す前にまず「わかる」ことが先行します。
- 伝えたい気持ち——「見て!」「ちょうだい」と伝えたい場面の多さが、文の必要性を生みます。
POINT
「二語文を言わせる練習」よりも、単語を増やし、伝えたい場面を増やすことが、結果的に二語文への近道になると言われています。
家庭でできる関わりの工夫
- お子さまの単語に、1語たして返す——「ブーブー!」→「ブーブーきたね」。本人のことばに少しだけ上乗せして返す方法は、拡充模倣と呼ばれ、ことばの支援でよく使われます。
- 動きのことば(動詞)を意識して使う——「たべる」「のる」「あける」など。名詞だけでは文になりにくく、動詞が増えると文につながりやすいと言われています。
- ゆっくり・短く・くりかえし——長い文で話しかけるより、短い文をはっきり返すほうがモデルとして届きやすくなります。
相談を考えたいサイン
- 2歳を過ぎても単語がほとんど増えていかない
- 2歳半〜3歳ごろになっても二語文が出はじめない
- ことばの理解(「〇〇持ってきて」など)にも心配がある
- やりとり自体(視線・指差し・まね)が少ない気がする
これらは一般的な目安であり、当てはまる=障害ということではありません。ただ、単語の時期が長く続くときは、どこでつまずいているのか(単語の量か、理解か、やりとりの土台か)を言語聴覚士が評価することで、関わりの方針が立てやすくなります。
よくあるご質問
単語は50個くらい出ていますが、二語文になりません。
単語がたまっているのに文につながらない場合、動詞の少なさや、やりとりの形など、別の要因が関わっていることもあります。様子を詳しくうかがったうえで見立てができますので、一度ご相談ください。
二語文の練習をさせたほうがいいですか?
「言ってごらん」と言わせる練習は、話す意欲を下げてしまう場合があるためすすめられていません。本人のことばに1語たして返す・動詞を多く聞かせるなど、モデルを届ける関わりが基本とされています。
上の子は2歳前に文で話していました。きょうだいで違いすぎて心配です。
ことばの育ちはきょうだいでも大きく異なることが珍しくありません。比較よりも、その子自身の伸びを見ていくことが大切ですが、気になる場合はいつでもご相談ください。
この記事について:本記事は、子育て・発達に関する一般的な情報の提供を目的としています。内容は一般に知られている知見や国・自治体の公的情報に基づいてまとめていますが、お子さまの発達には個人差があり、すべてのお子さまに当てはまるものではありません。診断や治療に関する判断は、医師などの専門機関にご相談ください。制度の内容・手続きはお住まいの自治体や時期により異なる場合があります。最新の情報は各自治体の窓口・公式サイトでご確認ください。
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