「ことばが遅い」にはいろいろなタイプがある
ひとくちに「ことばが遅い」と言っても、様子はさまざまです。
- 単語がなかなか出ない・増えない
- 単語は出るが、二語文(「ママ きて」など)につながらない
- ことばは理解できているようだが、話そうとしない
- 呼びかけへの反応が薄く、理解の面も心配
どのタイプかによって、関わり方のポイントは変わってきます。ここを見極めるのが、ことばの専門家である言語聴覚士(ST)の評価です。
家庭でできる関わりのヒント
- お子さまが見ているものを、ことばにする——「ワンワンだね」「ブーブー速いね」。お子さまの注意が向いている瞬間のことばは届きやすいと言われています。
- 先回りしすぎない——指さしだけで要求が全部かなうと、ことばの出番が減ります。「ジュース?」と一呼吸おいて、ことばを引き出す間をつくってみましょう。
- 言い直しをさせない——「ちがうでしょ、〇〇でしょ」と訂正を重ねると、話すこと自体がいやになってしまうことがあります。正しい形をさりげなく返す(「ブーブーきた!」→「そうだね、くるまが来たね」)ので十分です。
POINT
関わりの工夫は大切ですが、「家庭の関わりが悪いからことばが遅い」わけではありません。ご自身を責める必要はまったくありません。
相談を考えたいサイン
次のような場合は、一度専門家に相談してみる価値があると言われています。
- 1歳6か月ごろになっても意味のある単語がほとんど出ない
- 2歳を過ぎても二語文が出はじめない
- ことばの理解(「ちょうだい」「おいで」など)も心配
- 呼んでも振り向かないことが多い・聞こえの心配がある
これらはあくまで一般的な目安であり、当てはまる=障害ということではありません。ただ、聞こえの問題が隠れていることもあるため、「気になるのに待ち続ける」ことにはリスクもあります。1歳半健診・3歳児健診で相談するほか、地域の保健センターや、言語聴覚士のいる児童発達支援事業所にも相談できます。
よくあるご質問
何歳から相談できますか?
何歳からでも相談できます。当教室(児童発達支援)は未就学の0〜6歳のお子さまが対象で、「ことばが遅い気がする」という段階からのご相談を歓迎しています。
男の子はことばが遅いと聞きますが、待てばいいですか?
性別によることばの発達の差は一般に大きくないと言われています。「そのうち話す」と待ち続けるより、気になった時点で一度専門家の目を入れるほうが安心です。
テレビや動画のせいでことばが遅くなりますか?
動画の視聴だけが原因でことばが遅れると断定することはできませんが、人とのやりとりの時間が減ると、ことばを使う機会も減ります。視聴時間を決め、やりとり遊びの時間を確保することがすすめられています。
この記事について:本記事は、子育て・発達に関する一般的な情報の提供を目的としています。内容は一般に知られている知見や国・自治体の公的情報に基づいてまとめていますが、お子さまの発達には個人差があり、すべてのお子さまに当てはまるものではありません。診断や治療に関する判断は、医師などの専門機関にご相談ください。制度の内容・手続きはお住まいの自治体や時期により異なる場合があります。最新の情報は各自治体の窓口・公式サイトでご確認ください。
お子さまのこと、専門スタッフに相談してみませんか
のびのび発達ラボを運営する児童発達支援てらぴぁぽけっと早稲田教室(東京都新宿区・早稲田駅徒歩1分)には、言語聴覚士・公認心理師・精神保健福祉士・保育士など多職種の専門スタッフが在籍しています。見学・ご相談は、診断の有無に関わらず承ります。