「かみ合わない」の背景にあるもの
- 質問の形式が難しい——「何したの?」のような開かれた質問は、記憶をたどって整理して話す高度な作業です。
- ことばの理解が部分的——文の一部の単語だけを拾って答えている場合があります。
- 注意が別のところにある——好きなことに気持ちが向いていて、質問が「入っていない」こともあります。
- 自分の話したいことが優先される——相手の意図をくみ取る力が育ちの途中である場合もあります。
家庭でできる工夫
- 質問を具体的に・選択式にする——「何したの?」より「お外で遊んだ?お部屋で遊んだ?」。答えやすい形から始めて、少しずつ開かれた質問へ。
- 写真や連絡帳を手がかりにする——園での様子が分かるものを見ながら話すと、記憶をたどりやすくなります。
- かみ合わない答えも、まず受け止める——「ちがうでしょ」と遮らず、「そうなんだ。ところで〜」と橋をかけ直します。やりとりが楽しい経験として積み重なることが土台になります。
POINT
会話は「教えて直す」より「成功体験を重ねる」ほうが伸びやすいと言われています。答えられる質問から始めるのがコツです。
専門的な支援でできること
言語聴覚士は、ことばの理解の段階・質問形式ごとの答えやすさなどを評価し、その子に合った「やりとりの階段」を設計します。当教室では、マンツーマンのセラピーでやりとりの土台をつくり、小集団でお友だちとの会話に般化していく、という流れを大切にしています。
よくあるご質問
ことばは達者なのに会話が一方通行です。相談してもいい内容ですか?
はい。語彙の多さとやりとりの力は別で、「話せるのにかみ合わない」はことばの相談としてよくあるテーマです。
オウム返しとの違いは何ですか?
質問をそのまま繰り返す場合はオウム返し(エコラリア)と呼ばれます。かみ合わない答えとは背景が異なる場合があるため、詳しくは関連記事をご覧ください。
園では困っていないようですが、家でだけかみ合いません。
場面によって様子が違うことはよくあります。園での様子も含めて全体を見て考えると背景がつかみやすいため、相談の際は園の様子もお聞かせください。
この記事について:本記事は、子育て・発達に関する一般的な情報の提供を目的としています。内容は一般に知られている知見や国・自治体の公的情報に基づいてまとめていますが、お子さまの発達には個人差があり、すべてのお子さまに当てはまるものではありません。診断や治療に関する判断は、医師などの専門機関にご相談ください。制度の内容・手続きはお住まいの自治体や時期により異なる場合があります。最新の情報は各自治体の窓口・公式サイトでご確認ください。
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のびのび発達ラボを運営する児童発達支援てらぴぁぽけっと早稲田教室(東京都新宿区・早稲田駅徒歩1分)には、言語聴覚士・公認心理師・精神保健福祉士・保育士など多職種の専門スタッフが在籍しています。見学・ご相談は、診断の有無に関わらず承ります。