行動の「前」を見る
トラブルには、たいてい直前のきっかけがあります。おもちゃを取られそうになった、遊びに割り込まれた、順番が待てなかった、負けそうになった——。「どんな場面で起きるか」のパターンをつかむと、対応は「起きてから叱る」から「起きる前に助ける」に変えられます。
関わりの基本
- 短く止めて、代わりの方法を教える——「叩きません。『かして』って言うよ」。長いお説教より、その場での言い方の見本が届きやすいと言われています。
- ことばが出る前に大人が仲介する——トラブルが起きやすい場面では、大人がそばで「かして」「あとでね」のやりとりを橋渡しします。
- できたやりとりを具体的にほめる——「『かして』って言えたね」。うまくいった瞬間への注目が、その行動を増やします。
- 被害のお子さま・相手の保護者への対応は誠実に——そのうえで、自分の子を「乱暴な子」と決めつけないことも大切です。
POINT
手が出る子は「伝える手段が足りない子」。手段(ことば・サイン・待ち方)が増えれば、手は出にくくなっていきます。
園と連携する
家庭で見えない場面のことは、園の先生との情報共有が欠かせません。どんな場面で起きやすいか、園ではどう対応しているかをすり合わせ、家庭と園で同じ方法をとると効果が出やすいと言われています。保育所等訪問支援を使って、支援の専門スタッフが園での様子を見て助言する方法もあります。
よくあるご質問
家では優しいのに、園でだけ手が出ます。
集団場面は刺激も葛藤も多く、家庭と違う姿が出るのは珍しくありません。園での具体的な場面を先生に教えてもらい、その場面に絞った対策を考えるのが近道です。
叩かれた側の親御さんにどう対応すればいいですか?
誠実に謝罪しつつ、お子さま本人を人前で長く叱り続けることは避けたい対応と言われています。行動を変える取り組みは、家庭と園で落ち着いて進めましょう。
何度言っても叩くのをやめません。
「言い聞かせ」だけでは変わりにくい段階があります。起きる前の仲介・代わりの手段の練習・できた瞬間の承認、という組み立てへの切り替えをおすすめします。専門機関への相談も有効です。
この記事について:本記事は、子育て・発達に関する一般的な情報の提供を目的としています。内容は一般に知られている知見や国・自治体の公的情報に基づいてまとめていますが、お子さまの発達には個人差があり、すべてのお子さまに当てはまるものではありません。診断や治療に関する判断は、医師などの専門機関にご相談ください。制度の内容・手続きはお住まいの自治体や時期により異なる場合があります。最新の情報は各自治体の窓口・公式サイトでご確認ください。
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