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📖 用語・基礎知識

ソーシャルストーリーとは?——ASHAは名前と出典だけを載せています

最終更新:2026年9月6日
ソーシャルストーリー——場面のふるまいを短い文章で伝える取り組みを指して使われることばです。

この記事は短くなります。理由を先に書きます。

🔴米国言語聴覚協会(ASHA)が載せているのは、名前と出典の一行だけです。
Social Stories™(Gray et al., 2002)——ソーシャルスキルに焦点を当てたプログラムのとして。

🔴この語は、法令にも、こども家庭庁のガイドラインにも、文部科学省の手引にも見当たりませんでした(2026年9月6日確認)。

——だから、作り方も効果も書きません。

確かめた結果

調べたものこの語の扱い
ASHA「Autism」Practice Portal🔴あります。ただしソーシャルスキルに焦点を当てたプログラムの例としての一行のみ(Gray et al., 2002)
e-Gov法令検索(全法令を横断)該当なし
こども家庭庁 児童発達支援ガイドライン(令和6年7月)出てきません
こども家庭庁 放課後等デイサービスガイドライン(令和6年7月)出てきません
文部科学省「障害のある子供の教育支援の手引」(令和3年6月改訂)出てきません
🔴 商標について
Social Stories™ は登録された名称です。

この記事では文例も、書き方の型も載せません。確かめられた一次情報にそれらがなく、また正規の学び先を通らずに要約することが、かえって不正確になりうるためです。

——そういう方法がないという意味ではありません。私が確かめられた範囲がここまで、という意味です。

ASHAが置いている場所

ASHAは、この名前をソーシャルスキルトレーニングの節に置いています。同じ節の説明を引きます。

ASHA「Social Skills Training」
「ソーシャルスキルトレーニングのアプローチと枠組みは、社会的な集団の場やそのほかの場を用いて仲間とのやりとりの技能を教え、効果的なコミュニケーションを促すよう設計されている。
社会的スキルは個別にも集団でも訓練されうる。さまざまな介入の技法が用いられ、ソーシャル・スクリプトを含む。」
(Nelson, 1978)

例として挙げられているプログラム——PEERS®/Social Stories™/Social Thinking®/TalkAbility™(→SSTとは?
🔴 ASHAが節全体に付けている注記
「選択肢は広い分類に整理されているが、多くの選択肢は複数の分類にまたがりうる。」
「多くのアプローチには、さまざまな市販のプログラムがある。一部のアプローチやプログラムは、追加の研修や認定を必要とすることがある。」

——名前だけでは中身が決まらない、という書き方です。

近い記述としてASHAが書いていること

「ソーシャルストーリー」の中身は書けませんが、文や絵で場面を示すことについては、ASHAに別の記述があります。

スクリプト(ASHA「Autism」)
「やりとりを始めたり、続けたりする書かれた/視覚的なプロンプトスクリプトと呼ばれる。スクリプトは社会的なやりとりを促すためによく使われるが、教室で学習上のやりとりを助け、学習への参加を促すためにも使える。」(Hart & Whalon, 2008)
🔴 薄めていくところまでが説明に入っています
ASHAは社会的コミュニケーション障害のページで、ソーシャル・スクリプトを「子どもが社会的なやりとりの中で多様な言い方を使えるように教えるプロンプトの方略スクリプトによるプロンプトは、子どもがより自発的に使えるようになるにつれて、段階的に薄められていく(K. Nelson, 1978)としています。

——ずっと使い続けるものとしては書かれていません(→フェイディングとは?)。

また、活動スケジュールと視覚的支援については「物、写真、絵、書かれた言葉など、手がかりやプロンプトとして働くものを含む」とし、助けるものとして課題をやりとげること/注意を向けること/移ること/情動の調整を保つことの四つを挙げています(→視覚支援とは?)。

🔴 国の文書が注意していること

場面のふるまいを教えることについて、ASHAの側に大事な注意があります。

ASHA「Social Communication Disorder」
🔴目を合わせること、表情、ボディランゲージなどは、社会文化的および個人的な要因の影響を受ける

そしてASHAは自閉症のページで二重の共感の問題(Milton, 2012)を挙げ、行き違いが互いに異なる視点・世界の見え方・社会的な捉え方から生じるとしています。

🔴 だから、確かめておけること
「そのふるまいは、誰にとって必要ですか」

——本人が困っているのか、周りが気にしているのか。

こども家庭庁の児発ガイドラインも、集団への参加についてこどもの希望に応じてという条件を付け、目標を「相互理解や互いの存在を認め合いながら」としています。一方が合わせることとは書かれていません。

この記事で書かないこと

🔴🔴作り方・文例・書き方の型は書きません。確かめられた一次情報が名前と出典の一行だけであり、また正規の学び先を通らずに要約することが、かえって不正確になりうるためです。

🔴効果も書きません。効果がないという意味ではなく、ここでは判断しないという意味です。

「どんな場面に使えるか」の一覧も書きません。ASHAが書いているのはプログラムの例としての位置までです。

書けるのは、ASHAがどこに置いているか近い記述として何を書いているか、そして目標を決めるときに確かめられることまでです。

どこに相談すればいいか

相談先何のため
言語聴覚士🔴ASHAは社会的コミュニケーションとスクリプトを言語聴覚士の領域としています
通っている児童発達支援・放課後等デイサービス実際に使っているか、どう薄めていく見込みか。計画の見直し(→モニタリングとは?
園・学校(担任・特別支援教育コーディネーター)同じ手がかりを園・学校でも使えるか
保育所等訪問支援専門職が園・学校を訪問する制度
小児科・児童精神科など診断に関する判断。療育は医療ではありません
親の会・保護者同士の交流実際に使っている方の話

※本記事は一般的な情報提供です。Social Stories™ は登録された名称です。療育は医療ではありません。

出典

※上記の出典は2026年9月6日に閲覧して内容を確認しました。各団体の記載は更新される場合があります。最新の情報は各サイトでご確認ください。

よくあるご質問

作り方を教えてください
🔴この記事では書きません。確かめられた一次情報が名前と出典の一行だけであり、正規の学び先を通らずに要約するとかえって不正確になりうるためです。そういう方法がないという意味ではありません。
ASHAはどこに載せていますか?
ソーシャルスキルに焦点を当てたプログラムの例として、PEERS®・Social Thinking®・TalkAbility™ と並べて挙げています(Gray et al., 2002)。
日本の制度では、どう扱われていますか?
この語は、法令にも、こども家庭庁のガイドラインにも、文部科学省の手引にも見当たりません(2026年9月6日確認)。
近い方法で、説明があるものはありますか?
ASHAはスクリプトについて書いています——「やりとりを始めたり、続けたりする書かれた/視覚的なプロンプトはスクリプトと呼ばれる」(Hart & Whalon, 2008)。
ずっと使い続けるものですか?
ASHAはソーシャル・スクリプトについて「子どもがより自発的に使えるようになるにつれて、段階的に薄められていくとしています。
どんな場面で使えますか?
この記事では一覧を書きません。ASHAはスクリプトについて「社会的なやりとりを促すためによく使われるが、教室で学習上のやりとりを助け、学習への参加を促すためにも使える」としています。
「こう振る舞う」と教えてよいのでしょうか?
ASHAは「目を合わせること、表情、ボディランゲージなどは社会文化的および個人的な要因の影響を受けると明記しています。「そのふるまいは、誰にとって必要ですか」を確かめる余地があります。
効果はありますか?
この記事では効果を書きません。効果がないという意味ではなく、ここでは判断しないという意味です。
この記事について:本記事は、子育て・発達に関する一般的な情報の提供を目的としています。内容は学会・職能団体・国の機関が公開している情報にもとづいてまとめていますが、お子さまの発達には個人差があり、すべてのお子さまに当てはまるものではありません。診断や治療に関する判断は、医師などの専門機関にご相談ください。

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