「読み聞かせ」より「読み合い」
大人が一方的に読み、子どもが静かに聞く——という形にこだわる必要はありません。ことばを引き出す読み方のコツは、絵本を会話のきっかけにすることです。
- 子どもが見ているものを、ことばにする——ストーリーの途中でも、本人が犬の絵を見ていたら「ワンワンいたね」。本人の注意に寄り添うことばが、いちばん届きます。
- 指差し・声・反応を待つ「間」をつくる——ページをめくったら少し待つ。子どもの反応(指差し・発声)が出たら、それに応えます。
- 質問攻めにしない——「これは何?」を連発すると、テストのようになり楽しさが失われます。問いかけは時々、答えられそうなものだけ。
- 同じ本の繰り返しを歓迎する——子どもは繰り返しで安心し、ことばを定着させると言われています。「またこれ?」は上達のサインです。
POINT
途中で飽きても、途中で閉じてもOK。「絵本=楽しい時間」という記憶を守ることが、長い目で見て最大の効果を生みます。
段階に合わせた絵本選びの考え方
- ことばが出る前——絵がはっきりした、擬音語の多い絵本。音の楽しさが入り口になります。
- 単語の時期——身近なもの(食べもの・乗りもの・動物)が並ぶ絵本。「知ってる!」が指差しとことばを引き出します。
- 二語文〜文の時期——繰り返しのフレーズがあるお話。次の展開を予測して一緒に言える絵本は、文の練習になります。
年齢表示にとらわれすぎず、本人のことばの段階に合う絵本を選ぶのがコツです。少しやさしめの絵本のほうが、やりとりは生まれやすいと言われています。
じっとしていられない子には
- 1ページだけ・好きなページだけでもOKとする
- 食後・寝る前など、落ち着きやすい時間帯を選ぶ
- しかけ絵本・音の出る絵本など、手が参加できるものから始める
よくあるご質問
絵本を破いたり、かじったりしてしまいます。
小さいうちは絵本も「もの」としての探索の対象です。厚紙の絵本から始める、大人が持って見せる、などの工夫で、絵本との出会い方を守ってあげてください。
読み聞かせを嫌がります。無理に続けるべきですか?
無理強いは「絵本=いやな時間」になってしまうため逆効果です。写真の本や図鑑、しかけ絵本など興味に合うものに変える、1ページだけにするなど、ハードルを下げて再挑戦してみてください。
動画の読み聞かせでも同じ効果がありますか?
動画にも良い面はありますが、その子の反応に合わせて間を取ったり、ことばを返したりできるのは、そばにいる大人だけです。やりとりが生まれやすいという点で、大人と一緒の読み合いには独自の価値があると言われています。
この記事について:本記事は、子育て・発達に関する一般的な情報の提供を目的としています。内容は一般に知られている知見や国・自治体の公的情報に基づいてまとめていますが、お子さまの発達には個人差があり、すべてのお子さまに当てはまるものではありません。診断や治療に関する判断は、医師などの専門機関にご相談ください。制度の内容・手続きはお住まいの自治体や時期により異なる場合があります。最新の情報は各自治体の窓口・公式サイトでご確認ください。
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