「聞こえ」と「注意」、2つの視点
| 視点 | 様子の例 |
| 聞こえの要因 | テレビの音を大きくしたがる/小さな声・後ろからの呼びかけに気づきにくい/中耳炎を繰り返している |
| 注意・関心の要因 | 好きな遊びに没頭していると呼びかけが「入らない」が、興味のある音(お菓子の袋・好きな動画の音)にはすぐ反応する |
「好きな音には反応するから聞こえている」と思っていても、特定の高さの音だけ聞こえにくい難聴もあるため、自己判断は禁物とされています。
まず「聞こえ」の確認を
ことばの発達には聞こえが深く関わります。生まれてすぐの新生児聴覚スクリーニング検査を通過していても、その後の中耳炎などで聞こえにくさが生じる場合があります。呼びかけへの反応が気になるときは、耳鼻咽喉科で聴力の確認をしておくと、その後の見立てが立てやすくなります。
POINT
「聞こえの確認」は、結果が問題なしでも無駄になりません。「聞こえは大丈夫」とわかることで、次に見るべきポイント(注意・ことばの理解など)がはっきりします。
注意・関心の要因が考えられるとき
- 視界に入ってから呼ぶ——後ろから声だけで呼ぶより、正面にまわり、目が合ってから短く伝えると届きやすくなります。
- 名前+楽しいことをセットにする——名前を呼ばれる→いいことがある(くすぐり遊びが始まる等)の経験を重ねると、名前への反応が育ちやすいと言われています。
- 呼びかけを「テスト」にしない——反応を確かめるために何度も呼ぶと、名前が「うるさい音」になってしまうことがあります。
相談を考えたいサイン
- 呼びかけへの反応が薄い状態が続いている
- ことばの出方・理解にも心配がある
- 視線の合いにくさ、指差しの少なさなど、やりとり全体の心配がある
聞こえの確認とあわせて、保健センターや児童発達支援事業所で発達全体の相談をしておくと安心です。
よくあるご質問
新生児聴覚スクリーニングは通っています。それでも検査が必要ですか?
新生児期の検査を通過していても、中耳炎などにより後から聞こえにくさが生じる場合があると言われています。呼びかけへの反応が気になる場合は、改めて耳鼻咽喉科で確認しておくと安心です。
好きなテレビの音にはすぐ反応します。聞こえは大丈夫ですよね?
興味のある音への反応だけでは、聞こえ全体の確認にはなりません。特定の高さの音だけ聞こえにくいケースもあるため、気になる場合は検査での確認がすすめられています。
耳鼻科と発達の相談、どちらが先ですか?
一般に「まず聞こえの確認」が基本の順番とされています。聞こえの結果をもって発達の相談をすると、見立てがスムーズになります。両方並行して進めても問題ありません。
この記事について:本記事は、子育て・発達に関する一般的な情報の提供を目的としています。内容は一般に知られている知見や国・自治体の公的情報に基づいてまとめていますが、お子さまの発達には個人差があり、すべてのお子さまに当てはまるものではありません。診断や治療に関する判断は、医師などの専門機関にご相談ください。制度の内容・手続きはお住まいの自治体や時期により異なる場合があります。最新の情報は各自治体の窓口・公式サイトでご確認ください。
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