3つの壁を見立てる
- 量の壁——全体量が多く見えると、始める前に気持ちが折れます。
- 環境の壁——テレビの音、視界のおもちゃ、兄弟の遊び声。刺激が多い場所では、座り続けるのは大人でも大変です。
- 始め方の壁——「取りかかる」が一番エネルギーを使う工程です。何から始めるか迷う状態は、離席の入口になります。
仕組みで解決する
- 量を見えるように小分けにする——「プリント1枚」「ここからここまで」と範囲を区切り、終わったら1つ消す。全体ではなく「いまやる分」だけを机に置きます。
- 短い時間で区切る——「5分やったら1分休憩」など、確実に座り切れる長さから始めて少しずつ延ばします。
- 環境を整える——机の上は宿題だけ。音の刺激を減らし、気が散るものを視界から外します。
- 最初の1問を一緒にやる——取りかかりの壁は、伴走で越えるのが最短です。軌道に乗ったら離れます。
- 終わりに楽しみを置く——「宿題が終わったらおやつ」。順番を固定すると、宿題が「楽しみの前の一区切り」になります。
POINT
目標は「今日の宿題を終わらせること」より「机に向かえた・座り切れた経験を毎日積むこと」。積み重ねが座る力を育てると言われています。
それでも難しいとき
工夫をしても毎日が激しいバトルになる場合、課題の難易度が本人に合っていない(読み書きや理解のつまずきが隠れている)ことがあります。学校の先生への相談とあわせて、専門機関でつまずきの見立てを受けることもご検討ください。
よくあるご質問
ごほうびで釣るのはよくないですか?
「終わったら楽しみがある」という順番の設計は、行動の科学でも広く使われる方法で、必ずしも悪いことではないと言われています。物のごほうびに偏らず、できたことを認めることばとセットにするのがおすすめです。
何時に宿題をやらせるのがいいですか?
正解は家庭ごとに違いますが、「毎日同じタイミング」に固定すると習慣になりやすいと言われています。おやつの前・夕食の前など、生活の流れに組み込むのがコツです。
親がつきっきりでないとやりません。
最初の1問だけ伴走して離れる、丸つけのときだけ戻る、など「部分的な伴走」に段階的に移していく方法があります。急に全部任せるのではなく、少しずつ手を引いていきます。
この記事について:本記事は、子育て・発達に関する一般的な情報の提供を目的としています。内容は一般に知られている知見や国・自治体の公的情報に基づいてまとめていますが、お子さまの発達には個人差があり、すべてのお子さまに当てはまるものではありません。診断や治療に関する判断は、医師などの専門機関にご相談ください。制度の内容・手続きはお住まいの自治体や時期により異なる場合があります。最新の情報は各自治体の窓口・公式サイトでご確認ください。
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