ポイントのまとめ
区の資料「ともに なるほど特別支援教育その[1](知的障害編)」は、知的障害の説明、学びの場(通常の学級・特別支援学級・特別支援学校)の違い、区内の特別支援学級の設置校、授業の例を紙面で示しています。お子さんがどの学びの場に当てはまるかは資料では決められないため、就学相談は教育支援課特別支援教育係(電話 03-3232-3074)に確認してください。
新宿区の就学相談のページには、「ともに なるほど特別支援教育その[1](知的障害編)」というPDFが載っています。このページで解説するのは、そのPDFです。出典:[2]。
PDFを開くと、横長の紙面が2枚並んでいます。1枚目に表紙と4・5ページ、2枚目に1・2・3ページがあります。このページでは、紙面に印刷されたページ番号で場所を示します。表紙には、次のように印刷されています。
ともに 新宿区教育委員会 2019.1 なるほど 特別支援教育 その1
出典:[1](表紙)。
「2019.1」が何を指すのかは、資料に説明がありません。資料の学級の数、設置校、通学区域が、いまも同じかどうかは、この資料だけでは分かりません。気になる点は、区に確認してください。
表紙の「はじめに」には、資料を作った目的が書かれています。
新宿区では一人ひとりの子どもが豊かに学べる環境を目指して、個に応じたきめ細かな教育を推進しています。今回、区の特別支援教育の理解啓発を目的に「ともに」を創刊しました。
出典:[1](表紙「はじめに」)。5ページの最後には、「次回は身体障害に関する特別支援教育をテーマにご紹介予定です。」とあります。出典:[1](5ページ)。
1ページの最初の項目は「知的障害とは」です。資料の文は次のとおりです。
「記憶、推理、判断などの知的機能の発達に有意な遅れがみられ、社会生活などへの適応が難しい状態」をいいます(文部科学省ホームページより)。
資料は、続けて次のように書いています。
知的障害がある人は本人のペースでゆっくり成長していくため、「一度にたくさんのことが覚えられない」、「理解するのに時間がかかる」、「判断するのが苦手」、「初めてのことが苦手」など、生活の様々な場面で不自由さを感じる場合があります。
しかし、一人ひとり容姿や性格などが異なるように、特性は人それぞれに異なります
(知的障害児(者)には、自閉症やダウン症候群を併せ有する方もいます)。
出典:[1](1ページ)。
これは一般的な説明で、お子さんが当たるかどうかは、この文から判断できません。診断や検査の結果の読み方は、医療機関や区に確認してください。
1ページの「教育」には、学びの場について次のように書かれています。
自分の可能性を自分らしく伸ばしていける教育の場として、通常の学級の他に特別支援学級・特別支援学校があります。
特性に合わせ、実際の生活場面に即した具体的な学習を通して、一人ひとりの教育的ニーズに対応した指導を行っています。
同じ1ページの特別支援学級・特別支援学校の特徴の欄には、学級編制の違いとして、1学級の人数が示されています。
通常の学級:1学級40人以下 特別支援学級:1学級8人 特別支援学校:1学級6人 (小学校1年生は1学級35人以下)
出典:[1](1ページ)。
図の出典:[1](1・2・4ページ)。
4ページの特別支援学校(小・中学部)の欄には、「普通学級(知的障害学級・自閉症学級)と重度・重複学級の3つの教育課程があります。」「特別支援学級よりも、より一人ひとりに合わせたきめ細かな指導を行います。」などと書かれています。4ページの「普通学級」と1ページの「通常の学級」との関係は、資料に説明がありません。言葉の意味に迷うときは、区に確認してください。出典:[1](4ページ)。
1ページには、「個別指導計画と学校生活支援シートの作成により、一人ひとりに合わせた指導を実施しています。」とあります。2つの計画について、資料の文は次のとおりです。
| 計画 | 資料の文 |
|---|---|
| 個別指導計画 | 一人ひとりに合わせた学習や生活についての指導目標や指導内容・方法を、本人・保護者と話し合いながら担任が作成します。学校と保護者が連携して共通認識をもつこと、一人ひとりの教育的ニーズに対応した指導が行えるようにすることが目的です。 |
| 学校生活支援シート | 本人や保護者の希望を踏まえながら、乳幼児期から学校卒業後まで一貫した支援を行うための計画を、保健、医療、福祉等の様々な関係機関と共有し連携していくために、学校が中心となり作成していくものです。ライフステージが変化しても支援が続く「ツール」となります。 |
出典:[1](1ページ)。
どちらの計画にも「本人」「保護者」の話し合いや希望が出てきます。作成の時期、見せてもらえるかどうか、見直しの回数などは、資料に書かれていません。学校や区に確認してください。
1ページには、授業として次の2つが紹介されています。
出典:[1](1ページ)。
1ページの「メモ」には、「愛の手帳(知的障害の方に交付される手帳)があることで、様々な支援が受けやすくなる場合があります。」とあります。手帳があると支援が受けやすくなる「場合がある」という文で、手帳の有無で学級や学校が決まるとは書かれていません。手帳の申請先や条件は、この資料に載っていません。区に確認してください。出典:[1](1ページ)。
2ページの最初には、「新宿区内には小学校5校、中学校3校、計8校の特別支援学級(知的障害)があります」とあります。資料の学校名、学級名、所在地は次のとおりです。
| 種別 | 学校名 | 学級名(読み方) | 所在地 |
|---|---|---|---|
| 小学校 | 愛日小学校 | 若竹学級(わかたけ) | 新宿区北町26 |
| 小学校 | 東戸山小学校 | 若草学級(わかくさ) | 新宿区戸山2-34-2 |
| 小学校 | 花園小学校 | 新苑学級(しんえん) | 新宿区新宿1-22-1 |
| 小学校 | 落合第二小学校 | 若葉学級(わかば) | 新宿区上落合2-10-23 |
| 小学校 | 柏木小学校 | 柏葉学級(はくよう) | 新宿区北新宿2-11-1 |
| 中学校 | 四谷中学校 | 新苑学級(しんえん) | 新宿区四谷1-12 |
| 中学校 | 西新宿中学校 | E組 | 新宿区西新宿8-2-44 |
| 中学校 | 新宿中学校 | 若草学級(わかくさ) | 新宿区新宿6-15-22 |
出典:[1](2ページ)。
2・3ページの見出しの文は、小学校と中学校で次のように分かれています。
社会生活に必要な生活習慣をより確かなものにして、一人ひとりに合わせた学習指導等を行います。
社会生活に必要な学力や意欲、態度を育てる指導を行います。
前の文は小学校(2ページ)、後ろの文は中学校(3ページ)の様子の説明です。
| 学校 | 場面 | 資料の文(要点) |
|---|---|---|
| 小学校 | 日常生活の指導 | 今日1日の予定を確認して、日誌を書きます。この日誌のチェック項目は課題によってそれぞれ内容を変えていきます。 |
| 小学校 | 教科学習 | 実態に即して小さいグループで授業を受けます。一人ひとりの実態に即した授業内容にすることで、より学習が定着します。 |
| 中学校 | 教科学習 | 習熟度別や実態に即して学習します。一人ひとりの学び方に応じて授業展開をしていきます。 |
| 中学校 | 職場体験 | 本人の関心や希望を考慮しながら体験先を決めていきます。体験先の理解と協力を得て事前指導から実践に至るまで、一つひとつの過程を丁寧に指導していきます。 |
出典:[1](2・3ページ)。これらは「例」として載っている場面です。時間割や、通常の学級との交流の回数などは、資料に載っていません。見学の機会や学校への質問で確かめてください。
3ページの「交流および共同学習」には、「小・中学校すべての課程で行います。豊かな経験を得て社会性を養う場となったり、多様な人・考え方を知り、違いを認め支え合う大切さを学ぶ場となります。」と書かれています。出典:[1](3ページ)。
4ページの「副籍制度」は、都立特別支援学校に在籍する場合の制度として書かれています。
都立特別支援学校に在籍しながら、住んでいる地域の学校(地域指定校)に副次的に籍をもち、様々な交流を通じて、地域とのつながりが広がる制度です。(交流内容:学級活動への参加、音楽会への参加、お便り交換など)
出典:[1](4ページ)。特別支援学級に在籍する場合に、この制度の対象になるかどうかは、資料に書かれていません。
4ページの高等部(特別支援学校)の欄には、主な進学先として3つの科が書かれています。5ページには、「特別支援教育を受けて卒業した子どもたちのその後」という見出しで、保護者の文章が載っています。
出典:[1](4ページ)。普通科は「入学相談」、ほかの2つは「入学者選考」と、入り方の言葉が分かれています。それぞれの時期や内容は資料に書かれていません。学校や区に確認してください。
| 確認したいこと | 資料での扱い | 聞く先の例 |
|---|---|---|
| いまの設置校・学級名・通学区域 | 2ページに一覧あり。表紙に「2019.1」とある | 教育支援課 特別支援教育係 |
| 各校の学級の定員 | 書かれていない(1学級の人数は1ページ) | 区または学校 |
| 通学区域の外から通うときの通学方法・付き添い | 書かれていない | 区または学校 |
| お子さんがどの学びの場に当てはまるか | 書かれていない | 就学相談で区に確認 |
区の就学相談のページ(令和8年度)には、就学相談の趣旨が次のように書かれています。
新宿区では、お子さんの心身の状態や発達段階、障害の特性などに応じて適切な教育を受けられるようにするため、就学相談・転学相談を行っています。
流れは番号つきで書かれています。以下は、ページの内容の要点です。
出典:[2]。
出典:[2]。資料「ともに」の5ページにも、教育支援課特別支援教育係の電話番号 03-3232-3074 が載っています。出典:[1](5ページ)。
区へ電話する準備の一例です。区が勧めている手順ではなく、このページの提案です。
| 項目 | 記入欄 | メモの例 |
|---|---|---|
| 電話した日・時間 | __月__日 __時 | 月曜~金曜(祝日を除く)の午前8時30分~午後5時にかける |
| 電話した先・応対した人 | ______ | 教育支援課 特別支援教育係・○○さん |
| 聞いたこと | ______ | いまの設置校の一覧、受付期間、見学 |
| 案内されたこと | ______ | ○月に案内がある、など |
| 次にすること・期限 | ______ | ○日までに連絡する、など |
次の3つは、よくある状況を想定した例です。窓口や手続が決まる条件ではありません。当てはまる窓口や手続は、区に確認してください。
区の就学相談のページには、令和9年4月に小・中学校へ入学予定のお子さんの保護者が対象として載っています。区のページの流れ【1】〜【7】を読み、資料の2ページ(設置校)も手がかりになります。受付期間は確認日の時点では過ぎているため、いまの受付は教育支援課特別支援教育係(03-3232-3074)に確認してください。出典:[2]、[1]。
区のページには、転学を考える場合について「まずは、在籍している学校にご相談ください。」と書かれています。学校に相談するときは、資料の1〜3ページを手元に置き、気になる点に印をつけておく方法があります。区の手続とのつながりは、学校と区に確認してください。出典:[2]、[1]。
資料の4ページには、高等部の3つの科と、入り方(入学相談、入学者選考)が書かれています。1ページの学校生活支援シートは「乳幼児期から学校卒業後まで一貫した支援を行うための計画」と書かれているので、進路の相談のときに、学校でどう扱うかを聞いてみる方法があります。進路の時期や手続は、学校や区に確認してください。出典:[1](1・4ページ)。
表紙には「2019.1」と印刷されていますが、何を指すのかは資料に説明がありません。設置校や通学区域がいまも同じかどうかは書かれていないため、区に確認してください。区の就学相談のページには、令和8年度の案内が別に載っています。
資料の1ページによると、1学級の人数が違います。特別支援学級は1学級8人、特別支援学校は1学級6人です。どちらが合うかは資料では決められないため、区に確認してください。
資料には、手帳の有無と学級に入る条件の関係は書かれていません。1ページのメモには「愛の手帳(知的障害の方に交付される手帳)があることで、様々な支援が受けやすくなる場合があります。」とあります。手帳がない場合の扱いは、区に確認してください。
区の就学相談のページには、6月に学校見学会を実施するとあり、見学会以外の日の見学は、直接学校に問い合わせるよう書かれています。今年度の日程は、区または学校に確認してください。
資料には、特別支援学校について「家から学校まで遠い場合はスクールバスで通学します」と書かれているだけで、特別支援学級の通学方法や付き添いの要否は書かれていません。区または学校に確認してください。
確認日 2026-10-13
特別支援学級とは?——法律にあるのは「置くことができる」と、六つの区分です
特別支援学校とは?——「設置しなければならない」学校と、在籍していなくても使える機能
のびのび発達ラボを運営する児童発達支援てらぴぁぽけっと早稲田教室(東京都新宿区・都電早稲田駅徒歩1分)では、受給者証の申請や利用料のしくみについても、見学・ご相談の際にご案内しています。手続きが不安な段階からお声がけいただけます。見学・ご相談は、診断の有無に関わらず承ります。