ポイントのまとめ
区が公表した「保育所等訪問支援 利用者アンケート結果」の28項目は、そのまま見学時の質問に言い直せます。5つの区分(環境・体制整備、適切な支援の提供、保護者への説明等、非常時等の対応、満足度)ごとに「見学する事業所ではどうですか」と聞く形にして使ってください。ただし回収は5名分なので、結果は質問を考える手がかりにとどめ、見学先の事情は事業所に確認してください。
出典:[1]。
資料は、新宿区のホームページに載っているPDF(1ページ)です。区の子ども総合センター「あいあい」のページに、「令和7年度 保育所等訪問支援 利用者アンケート結果」として掲載されています。出典:[2]。
表の上には、次の内容が書かれています。以下は資料の原文のとおりです。
令和7年度 保育所等訪問支援 利用者アンケート結果
事業所名 新宿区立子ども総合センター
利用児童 10名 回収数 5名
出典:[1]。
表の列は、左から「チェック項目」「はい」「どちらとも」「いいえ」「わからない」「ご意見」の順です。各行の数字は、その選択肢を選んだ人数と読めます。表の下には、次の注意書きがあります。
※ご意見につきましては、抜粋等により原文のままではないことをご了承願います。
出典:[1]。
表の左端には、項目をまとめる区分名が縦書きで付いています。縦書きの文字は読み取りにくいため、正確な区分名は資料でご確認ください。このページでは、読み取れた範囲で、環境・体制整備(項目1〜4)、適切な支援の提供(項目5〜11)、保護者への説明等(項目12〜22)、非常時等の対応(項目23〜25)、満足度(項目26〜28)に分けて呼びます。表の左端の区分名は縦書きで読み取りにくいため、読み取った範囲の呼び方です。
この資料は、「あいあい」という1つの事業所の結果です。新宿区内のほかの事業所の結果ではありません。
アンケートの項目を読む前に、区の公式ページと手引で、保育所等訪問支援がどう説明されているかを確かめます。
保育所等(保育園、幼稚園、子ども園)を利用する配慮を必要とするお子さんが楽しい集団生活を送れるように、訪問支援員が保育所等を訪問し、お子さんへの専門的な支援や訪問先のスタッフの皆様に関わり方の工夫などの助言を行います。
出典:[2](「あいあい」のページ)。
区の「障害者福祉の手引」37ページには、次のとおり書かれています。
サービス名 保育所等訪問支援 内容 保育所等を訪問し、集団生活への適応のための専門的な支援などを行います。
対象者 保育所、幼稚園、子ども園等に在籍している障害児であって、当該施設において専門的な支援が必要と認められる障害児。
出典:[3](37ページ)。
「あいあい」のページには、次のとおり書かれています。
訪問先のスタッフの皆様に関わり方の工夫などの助言を行います。●費用:法定の利用料金をいただきます。(令和7年9月利用分より無償化)
出典:[2]。
手引44ページには、「0歳から5歳の児童発達支援、居宅訪問型児童発達支援、保育所等訪問支援の利用者負担は無料とします」と書かれています。出典:[3](44ページ)。6歳以上のお子さんの負担や、お子さんの年齢・世帯の状況での違いは、区(または事業所)に確認してください。
図の文章版です。これはこのページの整理で、区がこの順で聞くよう勧めているわけではありません。
出典:[1]。
資料の表を5つの区分に分け、人数を書き写しました。「内容」の欄は、保護者が読みやすいように短くまとめたこのページの要約で、資料の文言そのものではありません。「見学で聞く例」も、このページの提案です。人数は資料のとおりです。出典:[1]。
| 項目 | 内容(このページの要約) | はい | どちらとも | いいえ | わからない | 見学で聞く例 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 訪問支援に使用する教具教材の整備 | 3名 | 2名 | 0名 | 0名 | 訪問で使う教材は、お子さんにどう使いますか。教材を使わない支援の進め方もありますか。 |
| 2 | プライバシーに配慮された面接室等の整備 | 5名 | 0名 | 0名 | 0名 | 保護者と面談する場所はどこですか。話が他の人に聞こえない配慮を教えてください。 |
| 3 | 事業の目的の説明 | 5名 | 0名 | 0名 | 0名 | この支援の目的を、うちの子に当てはめて説明してもらえますか。 |
| 4 | 訪問の頻度や時間を相談の上で決めること | 5名 | 0名 | 0名 | 0名 | 訪問の回数や時間は、どのように相談して決めますか。見直す機会はありますか。 |
項目1だけ、「どちらとも」が2名でした。この項目の「ご意見」には、「教材は不要と考えております。」とあります。見学では、教材を使う場合と使わない場合の支援の違いを聞いてみましょう。
| 項目 | 内容(このページの要約) | はい | どちらとも | いいえ | わからない | 見学で聞く例 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 5 | お子さんの状態に応じた職員(職種や人数)体制 | 5名 | 0名 | 0名 | 0名 | 訪問する職員の職種と人数を教えてください。担当が変わるときの連絡はどうなりますか。 |
| 6 | 特性等に応じた専門性のある支援 | 5名 | 0名 | 0名 | 0名 | お子さんの特性に応じた支援の例を、聞かせてもらえますか。 |
| 7 | ニーズや課題を客観的に分析した上での個別支援計画の作成 | 5名 | 0名 | 0名 | 0名 | 計画をつくる前に、お子さんの様子や困りごとをどのような方法で確かめますか。 |
| 8 | 個別支援計画に訪問先施設や担任等の意向を盛り込むこと | 5名 | 0名 | 0名 | 0名 | 園や担任の先生の希望は、計画にどのように入れますか。 |
| 9 | ガイドラインの具体的内容も踏まえた支援内容の設定 | 5名 | 0名 | 0名 | 0名 | 計画の支援内容は、具体的にどう書かれますか。書き方の例を見せてもらえますか。 |
| 10 | 個別支援計画に沿った支援 | 5名 | 0名 | 0名 | 0名 | 計画に沿った支援かどうかを、どのように確かめますか。 |
| 11 | 訪問先施設に配慮した支援 | 5名 | 0名 | 0名 | 0名 | 園の活動や保育の流れに合わせるために、どんな配慮をしますか。 |
この区分の項目は、すべて「はい」が5名でした。個別支援計画に触れた項目が複数あるため、見学では「計画をいつ、どんな形で見せてもらえるか」を先に聞くと、ほかの質問につなげやすくなります。
| 項目 | 内容(このページの要約) | はい | どちらとも | いいえ | わからない | 見学で聞く例 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 12 | 運営規定、利用者負担等の丁寧な説明 | 5名 | 0名 | 0名 | 0名 | 運営規定と利用者負担を、利用を決める前に説明してもらえますか。 |
| 13 | 個別支援計画を示しながらの支援内容の説明 | 5名 | 0名 | 0名 | 0名 | 計画を見ながら、支援内容を説明してもらえますか。 |
| 14 | 家族支援事業(就園に向けて・就学に向けて・先輩と語る・ペアレントメンター等)の情報提供 | 3名 | 2名 | 0名 | 0名 | 就園や就学に向けた場、先輩の保護者と話す場などの情報は、もらえますか。 |
| 15 | 必要なときにお子さんの状況を伝え合い、共通理解ができること | 5名 | 0名 | 0名 | 0名 | お子さんの様子は、いつ、どんな方法で伝え合いますか。 |
| 16 | 定期的な面談や子育てに関する助言等 | 5名 | 0名 | 0名 | 0名 | 面談や助言の機会は、どのくらいの間隔でありますか。 |
| 17 | 職員から共感的に支援されていること | 5名 | 0名 | 0名 | 0名 | 困りごとを話したとき、どのように受け止めてもらえますか。見学の雰囲気で確かめましょう。 |
| 18 | 相談や申し入れの対応体制と、その周知・説明 | 5名 | 0名 | 0名 | 0名 | 相談や申し入れの窓口はどこですか。返事はどのくらいで来ますか。 |
| 19 | お子さんや保護者との意思の疎通や情報伝達への配慮 | 5名 | 0名 | 0名 | 0名 | 連絡の方法(電話・連絡帳・面談など)は選べますか。 |
| 20 | 訪問先施設からの相談への対応と助言 | 5名 | 0名 | 0名 | 0名 | 園から相談があったとき、どのように対応しますか。 |
| 21 | 訪問先施設との訪問支援の内容の話し合い | 5名 | 0名 | 0名 | 0名 | 訪問のあと、園の先生とどのように話し合いますか。 |
| 22 | 訪問支援を実施した際の保護者への共有 | 5名 | 0名 | 0名 | 0名 | 訪問の結果は、どんな形で保護者に伝えてもらえますか。 |
項目14だけ、「どちらとも」が2名でした。この項目の「ご意見」には、「期間が短いのでこれからと考えています。」とあります。見学のときに、家族向けの場の案内の時期や方法を聞いておくと安心です。項目21の「ご意見」には、保護者と支援員が話した内容が訪問先施設にも伝わっていて助かる、という趣旨の感想があります(抜粋で、原文のままではありません)。
| 項目 | 内容(このページの要約) | はい | どちらとも | いいえ | わからない | 見学で聞く例 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 23 | 通信やホームページ等での活動概要・連絡体制・自己評価結果の発信 | 4名 | 0名 | 0名 | 1名 | 活動の概要や自己評価の結果は、どこで見られますか。 |
| 24 | 個人情報の取り扱いへの留意 | 5名 | 0名 | 0名 | 0名 | 園とお子さんの情報をやりとりするとき、保護者への確認はどうしますか。 |
| 25 | 緊急時の対応について訪問先施設と連携すること | 5名 | 0名 | 0名 | 0名 | 訪問中にけがや体調不良があったとき、園とどう連携しますか。 |
項目23は、「はい」が4名、「わからない」が1名でした。見学では、活動の概要や自己評価の結果をどこで見られるかを聞いてみましょう。
| 項目 | 内容(このページの要約) | はい | どちらとも | いいえ | わからない | 見学で聞く例 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 26 | 安全を確保するための計画の周知 | 5名 | 0名 | 0名 | 0名 | 安全のための計画を、保護者に知らせてもらえますか。 |
| 27 | お子さんが支援員の訪問を楽しみにしているか | 4名 | 1名 | 0名 | 0名 | お子さんが訪問を嫌がるときは、どう対応しますか。お子さんへの伝え方は相談できますか。 |
| 28 | 「あいあい」の支援への満足 | 5名 | 0名 | 0名 | 0名 | 利用者の声や満足度の調査はしていますか。結果を見せてもらえますか。 |
項目27は、「はい」が4名、「どちらとも」が1名でした。「ご意見」には、「本人のために来ていると伝えていない。」という感想もあります。お子さんに訪問の目的をどう伝えるかは、保護者の考えも関わります。事業所と相談できるかを、見学で聞いてみましょう。項目28は「はい」が5名で、「ご意見」には「大変満足をしています。近隣の人にも勧めたい気持ちです。」などがあります。
出典:[1]。
訪問の回数や時間の決まり、園の同意の取り方は、この資料の項目にありません。区(または事業所)に確認してください。出典:[1]。
項目が多いので、当日すべてを聞くのは大変です。次のように優先順位をつけると、時間が短くても要点を聞けます。順番はこのページの提案です。
| 順番 | 聞くこと | 対応するアンケート項目 | メモ欄 |
|---|---|---|---|
| 1 | 支援の目的と、お子さんに当てはめた内容 | 項目3、6 | ____ |
| 2 | 訪問の回数・時間の決め方、見直し | 項目4 | ____ |
| 3 | 個別支援計画のつくり方と、見せてもらう時期 | 項目7、8、9、13 | ____ |
| 4 | 園とのやりとり(話し合い、情報共有) | 項目11、20、21 | ____ |
| 5 | 保護者への報告・面談の方法と間隔 | 項目15、16、22 | ____ |
| 6 | 相談や申し入れの窓口 | 項目18、19 | ____ |
| 7 | 緊急時・個人情報・安全の計画 | 項目24、25、26 | ____ |
| 8 | 費用・運営規定 | 項目12 | ____ |
出典:[1]。
見学や面談の予約の電話で、最初に伝えておくと話が早くなります。次の文は、このページが用意した例です。
発達のことをどこに相談すればよいか分からないときは、「あいあい」の発達相談電話があります。「あいあい」のページには、次のとおり書かれています。
●電話相談:【月~金】8:30~18:00、【土】8:30~17:00 ●電話番号:03-6273-8701
出典:[2]。同じページには、電話での発達相談の内容によって後日来所での相談・サービス利用相談等の案内があり、来所での相談は予約制であることも書かれています。
区の窓口は、手引39ページで障害の種類によって分かれています。身体・知的の障害者・障害児の方は障害者福祉課支援係(区役所2階・電話03-5273-4583)、精神障害者・障害児の方は各保健センター、障害者福祉課支援係です。難病の方は各保健センター、障害者福祉課支援係と書かれています。出典:[3](39ページ)。お子さんにどの窓口が当てはまるかは、区に確認してください。
次の3つは、このページが考えた例です。お子さんの状況や園の考え方によって、当てはまらないこともあります。
園での様子を先生から聞き、訪問支援を考え始めた家庭では、項目4(回数・時間)、項目7・8(計画づくり)、項目21(園との話し合い)を中心に聞く方法があります。「園の先生の希望は計画にどう入りますか」「訪問のあと、園とどう話し合いますか」と聞いてみましょう。
就学前の時期は、項目14(就園・就学に向けた情報提供)と項目22(保護者への共有)が参考になります。「就学に向けた情報は、いつ、どんな形でもらえますか」と聞き、訪問の結果を保護者がどう受け取れるかを確かめます。
園の同意の取り方は、このアンケート資料の表にはありません。まず区(または事業所)に、手続の流れを確認してください。そのうえで、項目11(園への配慮)、項目20(園からの相談への対応)、項目24(個人情報)を事業所に聞くと、園に話すときの材料になります。
この資料と区の説明だけでは確かめられないことです。分からないままにせず、順番に確認してください。
この資料は、新宿区立子ども総合センター「あいあい」1か所の結果で、回収は5名です。ほかの事業所の結果ではないため、選ぶ決め手には向きません。見学で質問を重ね、お子さんに合うかを確かめてください。出典:[1]。
資料からは、理由までは分かりません。「どちらとも」は項目1、14、27に、「わからない」は項目23に出ています。その項目を、見学で質問に変えて確かめる使い方をおすすめします。出典:[1]。
手引44ページには、0歳から5歳の保育所等訪問支援の利用者負担は無料とする、と書かれています。「あいあい」のページには、令和7年9月利用分より無償化と書かれています。6歳以上や個別の状況は、区(または事業所)に確認してください。出典:[2]、[3]。
園の同意の取り方や伝え方は、この資料に書かれていません。区(または事業所)に確認してください。区の説明では、訪問先のスタッフに関わり方の工夫などの助言を行うと書かれています。出典:[2]。
発達に関する相談には、「あいあい」の電話番号03-6273-8701があります(月〜金8:30〜18:00、土8:30〜17:00)。手引39ページでは、身体・知的の障害者・障害児の方は障害者福祉課支援係(区役所2階・電話03-5273-4583)、精神障害者・障害児の方は各保健センター、障害者福祉課支援係とあります。当てはまる窓口は、区に確認してください。出典:[2]、[3]。
確認日 2026-10-13
[1]:新宿区「令和7年度 保育所等訪問支援 利用者アンケート結果」(PDF・1ページ)。
[2]:新宿区「子ども総合センター 児童発達支援センター 愛称「あいあい」」。
[3]:新宿区「障害者福祉の手引」37ページ・39ページ・44ページ。
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