発音は「順番に」育つ
日本語の音には、獲得されやすい時期の目安があると言われています。パ行・マ行などの音は早くから出やすく、サ行・ラ行などは整うのが遅めの音の代表です。年少さんがサ行を言えないのは、多くの場合、発達の途中経過です。
POINT
「小さいうちのかわいい言い間違い」の多くは、直そうとしなくても整っていきます。無理な言い直し練習は、話す意欲を下げてしまうことがあるため、おすすめされていません。
家庭での関わり方
- 訂正ではなく、正しい音でさりげなく返す——「たかなたべたい」→「そうだね、さかな食べようね」。
- ゆっくり・はっきり話しかける——大人の口元が見えるように話すと、音のモデルが伝わりやすくなります。
- 指摘やからかいから守る——周囲に笑われる経験は、話すことへの自信を削ります。
相談を考えたいサイン
- 就学が近づいても(年長ごろ)、特定の音の誤りがはっきり残っている
- 発音の誤りが多く、家族以外にはことばが伝わりにくい
- 本人が話すことを恥ずかしがったり、いやがったりし始めている
- 聞こえの心配もある(呼びかけへの反応が薄いなど)
発音の背景には、音を聞き分ける力・口の動き・聞こえなど、いくつかの要因が関わっている場合があります。言語聴覚士は、どこにつまずきがあるかを評価したうえで、遊びの形で無理なく練習を組み立てます。
よくあるご質問
発音の練習は何歳から始められますか?
音の種類やお子さまの発達段階によって適した時期が異なると言われています。開始時期の判断も含めて、言語聴覚士に相談するのがおすすめです。
舌の形や癖が原因のこともありますか?
口や舌の動き、聞こえ、音の聞き分けなど、複数の要因が関わる場合があります。原因を決めつけず、専門家の評価を受けると安心です。
家で発音ドリルをやらせてもいいですか?
無理な言い直しや訓練は逆効果になる場合があります。家庭では「正しい音でさりげなく返す」関わりを基本にし、練習が必要かどうかは専門家と相談して決めるのがよいでしょう。
この記事について:本記事は、子育て・発達に関する一般的な情報の提供を目的としています。内容は一般に知られている知見や国・自治体の公的情報に基づいてまとめていますが、お子さまの発達には個人差があり、すべてのお子さまに当てはまるものではありません。診断や治療に関する判断は、医師などの専門機関にご相談ください。制度の内容・手続きはお住まいの自治体や時期により異なる場合があります。最新の情報は各自治体の窓口・公式サイトでご確認ください。
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