「やりなさい」が効かない理由
人が自分から動くには、「自分で選んだ」という感覚と「自分にもできそう」という感覚が大切だと言われています(心理学では自己決定理論として知られる考え方です)。「英語をやりなさい」ということばは、この両方を奪ってしまいます。興味起点の子ほど、入口の設計がすべてを決めます。
「好き」と英語を抱き合わせる設計
- 入口は英語でなくていい——運営会社の教室で実証されてきた代表例がプログラミングです。「プログラミング、やってみる?」から入った子が、教室に通ううちに英語にも出会い、気づけば英検に挑戦している——英検に合格した小学生の8割超が、プログラミングがきっかけで英語を始めています(詳しくはプログラミングと英語)。
- 好きな世界の中に英語を置く——電車が好きなら電車の英語、ゲームが好きならゲームに出てくる英語。興味のある文脈の中のことばは、「覚えさせられる単語」ではなく「知りたい情報」になります。
- 「子どもが選んだ」形をつくる——「AとB、どっちからやる?」という小さな選択でも、「自分で決めた」感覚が生まれ、取り組みが変わります。
POINT
入口が合うと、「やる気がない子」が「止まらない子」に変わる瞬間があります。順番はいつも、
楽しさが先、学習があと。楽しさに学びを乗せるのであって、学びに楽しさをまぶすのではありません。
家庭でできること
- 「好き」を否定しない——ゲームや動画も、入口として使えば資源です。「ゲームばかり」と取り上げる前に、「作る側」「英語で遊ぶ側」への展開を考えてみてください。
- 興味のアンテナをメモしておく——今ハマっているもの・最近よく話す話題は、学習設計の貴重な情報です。相談の際にぜひ教えてください。
- 成果を急がない——興味起点の学びは、立ち上がりに時間がかかることがあります。動き出せば速い——それがこのタイプの子の強みです。
当教室の放課後等デイサービス(2027年4月開所予定)では、個別支援計画の中でお子さまの「好き」を起点にした英語プログラムを設計します。
※学習の効果・結果には個人差があります。英検など検定の合格を保証するものではありません。放課後等デイサービス・児童発達支援は児童福祉法に基づく発達支援であり、学習塾ではありません。当教室でのすべての活動は、お子さま一人ひとりの個別支援計画に基づいて行われます。
よくあるご質問
好きなことしかやらなくなりませんか?
「好き」は入口であって終点ではありません。好きから始めて、できた実感が積み上がると、当初は興味のなかった領域にも挑戦の範囲が広がっていく——これが運営会社の教室で見られてきた育ちの形です。
うちの子の「好き」が学習につながるとは思えません。
一見学習と無関係に見える「好き」でも、そこにある集中力・こだわり・知識欲は学びの資源です。どうつなぐかは設計の仕事ですので、ぜひそのままご相談ください。
ご褒美で釣るのとは違うのですか?
ご褒美(外的な動機づけ)は短期的には有効ですが、それだけでは長続きしにくいと言われています。「好き」との抱き合わせは、学ぶこと自体の楽しさ(内発的な動機)を育てるアプローチです。
この記事について:本記事は、子育て・発達に関する一般的な情報の提供を目的としています。内容は一般に知られている知見や国・自治体の公的情報に基づいてまとめていますが、お子さまの発達には個人差があり、すべてのお子さまに当てはまるものではありません。診断や治療に関する判断は、医師などの専門機関にご相談ください。制度の内容・手続きはお住まいの自治体や時期により異なる場合があります。最新の情報は各自治体の窓口・公式サイトでご確認ください。
お子さまのこと、専門スタッフに相談してみませんか
のびのび発達ラボを運営する児童発達支援てらぴぁぽけっと早稲田教室(東京都新宿区・早稲田駅徒歩1分)には、言語聴覚士・公認心理師・精神保健福祉士・保育士など多職種の専門スタッフが在籍しています。見学・ご相談は、診断の有無に関わらず承ります。