特別支援学級と特別支援教室は、名前が似ているため、どちらに毎日通うのか、どのような指導を受けるのかが分かりにくいことがあります。学校の名前を調べる前に、在籍する学級と、必要な時間に指導を受ける場所とを分けて読むと、区の案内を整理しやすくなります。
このページは、世田谷区の就学先の目安、中野区の固定学級の設置校と見学案内、豊島区の特別支援教室の指導を取り上げます。区ごとに案内の内容や窓口が違うため、一つの区の時間数や申込方法を、別の区にも当てはめないようにします。制度全体の基本的な違いは、学びの場の基本をまとめたページも併せて確認してください。
中野区の公式案内では、固定制の特別支援学級と特別支援学校は、そこに在籍して毎日通学する学級・学校として説明されています。一方、通級指導学級や特別支援教室は、通常の学級に在籍しながら、一部の時間に特別な指導を受ける仕組みです。単に少人数の部屋があるかという違いだけではありません。
文部科学省の通級による指導の説明でも、大部分の授業を通常の学級で受けながら、学習上・生活上の困難を改善するための特別の指導を受けることが示されています。通常の学級で受ける授業と、必要な指導を受ける時間の両方を考えることが、家庭から相談したい点を見つける手がかりになります。
家庭で整理するときは、「どの学級に在籍するか」「指導はどこで受けるか」「何のための指導か」の三つを書きます。名称だけで選ぶのではなく、子どもが学校で困る場面と、説明を受けた支援の内容がつながっているかを相談してください。この三つの問いは、家庭が説明を理解するためのメモで、区の判定票ではありません。
世田谷区の「ふれあいの教育」は、就学先と障害の程度の目安を表にしています。固定学級については、知的障害、肢体不自由、自閉症・情緒障害の欄が分かれています。たとえば自閉症・情緒障害の固定学級の欄では、知的発達の遅れがなく、通常の学級での学習や活動が難しく、常時小集団での指導が必要な場合が示されています。
同じ資料の特別支援教室の説明は、通常の学級での学習におおむね参加でき、発達の特性に応じた指導を必要とする子どもの学びの場としています。個別指導や小集団指導を通して、クラスの活動で自信を持ち、落ち着いて学校生活を送ることを目指す説明です。固定学級の欄と教室の欄を分けて読む必要があります。
ただし、表の言葉だけを家庭で当てはめ、診断名から就学先を決めるためのものではありません。資料には、教育委員会が子どもの障害の状態、教育上必要な支援の内容、地域の支援体制などを考え、保護者と一緒に考えることも記載されています。家庭では「集団のどの場面で困るか」「どのような説明なら参加できるか」を具体的に伝える準備をします。
世田谷区では特別支援教室を「すまいるルーム」と呼び、拠点校に配置された教員がグループ内の学校を巡回する仕組みです。別の学校へ毎日通う固定学級の説明と混同せず、在籍予定校での指導について相談してください。利用相談の公式ページには小学校在籍者と中学校在籍者の案内があり、問い合わせ先は支援教育課、電話03-6453-1514です。
中野区の令和8年度の設置校一覧には、知的障害のある子どもを対象とする固定制の小学校特別支援学級として、次の六校が掲載されています。ここでは学校名と学級名をまとめます。住所や各学校の連絡先は、出典の公式一覧を参照してください。
| 学校名 | 学級名 |
|---|---|
| 江原小学校 | わかば学級 |
| みなみの小学校 | 神明学級 |
| 美鳩小学校 | あおぞら学級 |
| 中野第一小学校 | ひまわり学級 |
| 令和小学校 | こだま学級 |
| 鷺の杜小学校 | しらさぎ学級 |
設置校が分かったら、次に見学の案内を確認します。設置校一覧に名前があることと、今から申し込める見学会があることは別です。2026年10月27日に確認した第2回 特別支援学級見学会の案内では、申込締切は10月12日でした。開催日がまだ先の学校でも、その見学会の申込期間が続いているとは限りません。
締切後に見学したい場合や次の機会を知りたい場合は、学務課特別支援教育係、電話03-5937-3238へ確認してください。個別見学が必ず受けられるという案内ではありません。問い合わせでは「令和何年度の入学を考えているか」「どの学級の説明や見学を希望するか」を分けて伝えると、必要な案内を尋ねやすくなります。
中野区の同じ設置校一覧には、通常の学級に在籍しながら受ける難聴・言語の通級指導と、情緒面の特別支援教室の説明もあります。固定学級の六校を調べている途中で別の教室名を見つけたときは、同じ種類の学級と思わず、一覧の見出しまで戻って確かめましょう。
豊島区の「特別支援教育と就学相談」は、特別支援教室を利用する巡回指導について、区立小・中学校の全校に設置され、通常の学級に在籍する子どもが、教育活動の一部に指導を受ける仕組みとして説明しています。拠点校から来る専門の教員が、校内の特別支援教室で指導します。
資料に示された時間数は、週1〜週8時間程度です。これは豊島区の案内にある幅であり、全員が同じ時間数になるという意味ではありません。また授業の時間数の表記を、そのまま時計の60分単位として計算しないようにします。自分の子どもについての指導時間や時間割との関係は、学校と相談する内容です。
資料は、在籍学級の担任と巡回指導の教員が協力して、学校生活支援シートと個別指導計画を作ると説明しています。指導には個別と小集団があり、学習や生活の困難を改善するための自立活動を行います。教科の補習や、通常の学級での学習の遅れを取り戻すための指導は行わないことも明記されています。
たとえば資料には、不安が強く新しい活動に参加しにくい子どもが、気持ちを落ち着かせる方法や対処の仕方を身につけるための指導が挙げられています。家庭からは「算数を教えてほしい」という希望だけでなく、授業のどの場面で困り、何が分かると取り組めるかを伝えると、指導の目的について相談しやすくなります。
案内を読んで分かった制度の特徴と、まだ説明を聞いていない点を分けてメモしましょう。固定学級なら毎日の学びや生活、通常の学級に在籍しながら指導を受ける場合なら在籍学級との連携など、尋ねたいことが違います。どちらが一律に良いかを順位づけるのではなく、子どもへの支援を具体的に聞くためです。
見学で見た一場面は、学校生活の全てではありません。「今日の活動は普段のどの時間に当たりますか」「困りごとを家庭と学校でどのように共有しますか」と尋ね、分かったことを相談員に伝える材料にします。学校や学級の説明を聞くことと、自分の子どもの就学先を決めることを分けて進めてください。
世田谷区の資料は、就学先を決めた後も、子どもの発達や適応の状況を考えながら、柔軟に教育環境を見直すことに触れています。入学前の一回の説明で、卒業までの全ての支援を決めなければならないと受け止めず、入学後の相談先も確認してください。
家庭のメモには、今の子どもの様子と、入学してから確かめたいことを分けて残す方法があります。「今は見通しがあると参加しやすい」「学校の活動では、どのように予定を伝えるのか聞きたい」という形です。子どもが変わったとき、どの機会に学校と話せるかも尋ねましょう。区の設置校一覧や説明資料は、その話し合いの入口として使えます。
資料にある「自立活動」「固定学級」「巡回指導」といった言葉を、そのまま覚えきる必要はありません。説明を読んだ欄と、子どもについて尋ねたい欄を隣に作る方法があります。たとえば豊島区の「在籍学級担任と巡回指導教員が協同して計画を作る」という説明の横に、「家庭で気づいたことは、どの先生へ伝えればよいですか」と書く形です。
中野区の設置校一覧で学校名が分かった場合は、見学の受付時期は別に確認する、とメモできます。世田谷区の目安の説明で分からない言葉があれば、言葉の意味と、その子の場合にどの状況を見て考えるのかを分けて尋ねましょう。分からなかったことを無理に家庭だけで判断せず、資料のどの部分を読んだかも伝えると、説明を受け直す場所が明確になります。
同じではありません。固定制の学級に在籍する場合と、通常の学級に在籍しながら一部の時間に指導を受ける場合を分け、区の案内で在籍先と指導する場所を確認してください。
表には対象となる状態の目安が示されていますが、支援の内容や地域の体制などを踏まえ、保護者と教育委員会が相談して考えます。家庭で診断名だけを当てはめて決めるための表ではありません。
2026年10月27日の確認時点では、掲載された第2回 特別支援学級見学会の申込締切は10月12日でした。次の機会や締切後の相談は、学務課特別支援教育係へ確認してください。
公式資料は、学習上・生活上の困難を改善するための自立活動を行い、教科の補習や学習の遅れを取り戻す指導は行わないと説明しています。時間数だけでなく指導の目的を確認しましょう。
公式ページと掲載資料を2026年10月27日に確認しました。年度のある案内は、対象年度と受付条件を公式ページで確認してください。
のびのび発達ラボを運営する児童発達支援てらぴぁぽけっと早稲田教室(東京都新宿区・都電早稲田駅徒歩1分)には、言語聴覚士・公認心理師・精神保健福祉士・保育士など多職種の専門スタッフが在籍しています。見学・ご相談は、診断の有無に関わらず承ります。