発達を指摘されたあと、高知市で最初にすることはひとつだけです。いくつもの窓口を回る必要はありません。
この記事には、そのあとに必要になる手続きを、順番に並べてあります。今日ぜんぶを読む必要はありません。今いるところだけ読んでください。
児童発達支援や放課後等デイサービスを利用するには、市が交付する受給者証が必要です。障害児通所支援で使うものは「通所受給者証」という黄色の冊子です。申請の窓口は健康福祉部 障がい福祉課 地域生活支援室 障がい福祉サービス担当(本庁舎1階110窓口/電話 088-823-9378)です。
高知市では、申請の前に事業所の見学・体験をします。市の手引きには「訓練等給付、障害児通所支援を利用される方は、サービスの利用申請前に、見学・体験等を実施していただきます」と書かれています。市の冊子「ふくふくまっぷ」でも、相談 → 気になる事業所に連絡して見学・面談 → 利用したい事業所が決まってから申請、という順番で案内されています。
市役所まで行かなくても申請できます。市は「申請は、障がい福祉課の窓口またはお近くの障害者相談センターにご連絡いただければ、申請書を持ってお伺いさせていただきます」と案内しています。障害者相談センターは市内を東部・西部・南部・北部の4地域に分けて置かれています(下の囲み)。
サービスの利用にあたり、18歳以上の方は障害者手帳などの障害証明が必要ですが、18歳未満の児童についてはこの限りではありません。市の冊子にも「サービスを利用するためには手続きが必要ですが、診断や手帳の有無は問いません」と書かれています。幼児健診、保健師や心理士等の専門職、医療機関等により支援の必要性が認められた児童が利用します。
就学前の児童発達支援の無償化については、高知市の公式ページに記載を見つけられませんでした。負担額の扱いは障がい福祉課(088-823-9378)にお確かめください。
| 対象となる世帯(保護者の属する住民基本台帳での世帯) | 月額負担上限額 |
|---|---|
| 生活保護受給世帯 | 0円 |
| 市民税非課税世帯 | 0円 |
| 市民税課税世帯(市町村民税所得割28万円未満の世帯) | 4,600円 |
| 上記以外(市町村民税所得割28万円以上の世帯) | 37,200円 |
市の手引きの月額負担上限額表には「一般1」に9,300円の行もありますが、これは市町村民税所得割16万円未満の居宅で生活する障害者と、20歳未満の入所施設利用者の額です。在宅で通所するお子さんは4,600円のほうです。なお、きょうだいで通っている場合の多子軽減措置には「通園(通所)証明書」の提出が必要です。事業所によっては、別途テキスト代やおやつ代が必要な場合があります。
出典:障害福祉サービス・障害児通所支援の利用について(障がい福祉課)(2026年1月6日 更新)/高知市障害福祉サービス等の利用の手引き(令和7年10月版)/ふくふくまっぷ 06 子どもの障害福祉制度(R8年度更新版)/障害のある方の相談窓口(障害者相談センター・基幹相談支援センター)(2023年8月22日 更新)/「セルフプラン」について(障がい福祉課)(2020年2月3日 更新)
発達の相談の入口は子ども発達支援センター(高知市本町5丁目1-45 市役所本庁舎3階303窓口、電話 088-823-9552)です。母子保健課の中に置かれています。通話中のときは 088-855-7795 へおかけください。対応時間は平日8時30分から17時15分(祝日・年末年始を除く)。
対象は高知市在住のおおむね18歳未満のお子さんと保護者で、お子さんの発達や療育に関することであれば内容は問いません。医療的ケアが必要なお子さんの相談も受けています。保健師(看護師)・心理士・保育士が対応し、電話・来所・訪問・メールで相談できます。来所の場合は事前の電話予約が必要です。相談の内容によっては、自宅や保育所等に訪問してお子さんの様子を見ることもあります。
センターが行っている支援は下の表の4つです。このうちひまわり園だけは電話番号が別で、申込みと見学の予約は088-823-1217です。ひまわり園は親子で通う教室で、対象は高知市在住の発育・発達に遅れや不安のある未就園の乳幼児とその保護者、通園費用は無料、通園時間は平日9時30分から12時00分です。
ひまわり園の中には「ゆったりっこ」というクラスもあります。発達が緩やかなお子さんや、低年齢の心身障害のお子さんが対象で、第1・第3火曜日と第2・第4木曜日の9時30分から11時00分(月に3回から4回)。保育士・理学療法士・保健師(看護師)・心理士等が関わります(理学療法士は第2・第4木曜日)。
発育・発達・育児上の不安や悩み、離乳食のすすめ方などの電話相談は、母子保健課 088-855-7795 で保健師・歯科衛生士等が受けています。
| 子ども発達支援センターが行っている支援 | 内容 |
|---|---|
| 早期療育教室 | 遊び・小集団活動・個別活動を通じてお子さんに応じた支援を行い、関わり方や子育ての悩みの相談にも応じます |
| 心理士相談 | 心理士が発達検査をし、得意なこと・苦手なことを探ります。結果をもとに子育てや集団生活で必要な手立てを提案します |
| 専門医相談 | 嘱託医師がお子さんの発達を確認し、専門機関への受診等の必要性について相談に応じます |
| ひまわり園(電話 088-823-1217) | 親子通園。遊びを通して日常生活における総合的な発達を支援し、生活習慣の自立や集団生活への適応支援を行います |
子ども発達支援センターは、市役所内の関係各課、児童発達支援事業所、医療機関、県の関係機関とも連携して支援にあたるとしています。
出典:子ども発達支援センター(母子保健課)(2024年8月30日 更新)/ひまわり園(母子保健課 子ども発達支援センター)(2024年8月30日 更新)/ふくふくまっぷ 02 子どもの成長や発達(R8年度更新版)/ふくふくまっぷ(R8年度更新版)(2026年5月1日 更新)/サポートファイル(2020年5月18日 更新)/電話相談(母子保健課)(2014年4月1日 更新)
就学の相談は教育委員会 特別支援教育課が担当します。場所は市役所ではなく高知市桟橋通2丁目1-50 アスパルこうち3階、電話 088-832-4492、対応時間は平日8時30分から17時15分(祝日・年末年始を除く)です。
保護者が直接申し込む形ではありません。市は「就学前のお子さまについては、保育園・幼稚園等に就学相談の案内文書を送付します。相談の希望がある方は、園にお問い合わせください」と案内しています。未就園のお子さんは、直接、特別支援教育課に相談します。すでに小学校・中学校・義務教育学校に通っているお子さんは、学校を通じて相談を受ける形になります。市外から高知市へ転居する場合の特別支援学校への転校や特別支援学級への入級も、特別支援教育課に相談します。
対象は基本的に年長児です。1月末に案内が園へ配られ、就学相談を希望する旨を保護者が返信します。3月末に特別支援教育課から面談日の連絡があり、5月から6月頃に初回の面談を行います。初回相談は高知市教育研究所(アスパルこうち)で行い、その後は主に電話での相談・確認になります。担当は4月から6月に保育所等を訪問し、お子さんの様子を見ます。
特別支援学校や特別支援学級を希望・検討する場合は検査結果が必要です。医療等で検査を受けていればその結果を提出し、受けていない場合は保護者の希望や了承のもと、特別支援教育課が知能検査(田中ビネーVなど)をアスパルこうちで実施します。結果は後日、アスパルこうちまたは在籍園で説明されます。
学びの場は高知市教育支援委員会(医師や大学教授、特別支援学校教職員、保育・幼稚園長代表など15名以内)の意見をもとに、高知市教育委員会が判断し、保護者と相談のうえ決定します。委員会は年3回(8月・10月・1月)で、特別支援学校が対象になる場合は8月または10月の委員会にはかられます。相談数が多く時間内に審議が終わらないことがあり、連絡が遅くなる場合があると市は説明しています。
医療的ケア(たんの吸引、経管栄養、導尿など)が必要で、年長になる前に相談したい場合は特別支援教育課(088-832-4492)に連絡します。
| 時期 | すること・起きること |
|---|---|
| 1月末 | 就学相談の案内を保育所・幼稚園等へ配付。希望する保護者は園に返信を出す |
| 3月末 | 特別支援教育課から保護者に面談日の連絡が届く |
| 4月から6月 | 担当が保育所等を訪問し、お子さんの様子を見る |
| 5月から6月 | 初回相談(保護者との面談)。高知市教育研究所で行う |
| 8月・10月・1月 | 高知市教育支援委員会で意見を聴取する |
| 10月上旬 | 就学時健康診断の案内が年長児の保護者あてに郵送される |
| 11月初旬から12月初旬 | 就学時健康診断(住所の校区の小学校で受ける) |
| 1月から2月 | 在籍園が「個別移行支援計画」を作り、入学先へ送る |
| 1月末から2月初め | 入学通知書が自宅に届く |
指定された学校以外に就学したい「区域外就学」の相談先は、教育委員会 青少年・事務管理課(088-823-9468)です。
出典:就学相談・教育相談(特別支援教育に関する相談)(特別支援教育課)(2026年4月1日 更新)/就学相談のしおり(5歳児)高知市教育委員会/ふくふくまっぷ 04 就学(R8年度更新版)
高知市の乳幼児健診は、集団健診が1歳6か月児健康診査と3歳児健康診査の2つ、乳児期は医療機関で受ける個別健診という分かれ方です。市は「乳児の集団健診は実施していません」と明記しています。
集団健診の会場は、どちらも高知市保健福祉センター(高知市塩田町18-10)です。会場を選ぶのではなく、お子さんの生年月日ごとに健診日が指定され、受診票と問診票が郵送で届きます。1歳6か月児健診は火曜日、3歳児健診は水曜日で、受付時間はどちらも12時45分から14時20分です。医師・歯科医師・栄養士・歯科衛生士・保健師・心理相談員・言語聴覚士が相談に対応します。
平日に行けない方のために、予約制の日曜健診があります。受付時間は午前(8時45分から10時15分)。受診票に同封の申込専用QRコードから申し込みます。締切日を過ぎた申込みは受け付けられません。決定通知と来所時間は健診日の1週間前頃にSMS等で個別に連絡があります。令和8年度の1歳6か月児健診の日曜健診は5月17日・8月23日・12月20日で、申込締切はそれぞれ5月1日・8月7日・12月4日です。
指定された日の都合が悪いときは変更できますが、必ず変更の受付が必要です。母子保健課(088-855-7795)に電話し、お子さんが2歳(3歳児健診は4歳)になる前日までの健診日から希望日を選びます。受付は先着順で、変更受付期限は各健診日の1週間前までです(日曜健診を除く)。
5歳児健康診査について。高知市の公式サイトに5歳児健康診査のページは見つかりませんでした。市の計画「高知市こども・若者まんなかプラン2026」には、発達障害が発見されやすくなる時期にこどもの特性を早期に発見するため「5歳児健診の導入について検討を始めています」「5歳児健診の導入について適切な支援・保健指導が可能になるよう検討を進めます」と書かれています。実施の予定や時期は、母子保健課(088-855-7795)にお確かめください。
| 健診 | 受け方 |
|---|---|
| 1か月児健康診査(生後27日から生後6週未満) | 医療機関。令和6年11月から助成開始。乳児一般健康診査の受診票の1回目を使う |
| 乳児一般健康診査(1歳の誕生日の前日まで) | 高知県内の医療機関で公費3回まで無料(1か月児健診を含む)。目安は4か月頃と7か月頃。原則、小児科医による健診で、受診前に電話予約が必要 |
| 1歳6か月児健康診査(1歳6か月から2歳になる前日まで) | 集団健診。高知市保健福祉センター。1歳4から6か月頃に受診票が届く |
| 3歳児健康診査(3歳から4歳になる前日まで) | 集団健診。高知市保健福祉センター。3歳2から4か月頃に受診票と検査セットが届く |
| 5歳児健康診査 | 高知市の公式サイトにページは見つかりませんでした。市の計画に導入を検討していると記載 |
県外で乳児健診を受けた場合の費用助成(償還払い)の制度があります。転入した方で公費の乳児健診を3回受けていない1歳未満のお子さんは、転入前の市町村で交付された母子健康手帳と受診券を持って母子保健課へ行くと、高知市の受診票と交換できます。
出典:健診を受けよう 1歳6か月児健康診査(令和8年度)(2026年3月23日 更新)/健診を受けよう 3歳児健康診査(令和8年度)(2026年6月24日 更新)/1か月児健康診査について(母子保健課)(2026年4月20日 更新)/乳児一般健康診査(母子保健課)(2026年4月20日 更新)/高知市こども・若者まんなかプラン2026(令和8年度〜11年度)(2026年8月31日 更新)
手当の窓口は健康福祉部 障がい福祉課 医療福祉担当(本庁舎1階110窓口/電話 088-823-9053)です。受給者証など障害福祉サービスの手続きは同じ課の障がい福祉サービス担当 088-823-9378 で、窓口は同じ1階110窓口でも電話番号が違います。
高知市では、国の障害児福祉手当・特別児童扶養手当のほかに、高知県重度心身障害児療育手当の案内も障がい福祉課が行っています。障害児福祉手当を受けていない18歳未満の重度心身障害児を監護する保護者が対象で、月額7,300円、年3回払い(3月・7月・11月)です。
いずれの手当も、それぞれ支給条件や対象者、額が異なります。所得による支給制限があり、1月から6月までの間に認定を請求する場合は前々年の所得で判断されます。
| 手当 | 支給月額 |
|---|---|
| 障害児福祉手当(令和8年4月から) | 16,560円 |
| 特別児童扶養手当 1級(令和8年4月から) | 58,450円 |
| 特別児童扶養手当 2級(令和8年4月から) | 38,930円 |
| 高知県重度心身障害児療育手当 | 7,300円 |
いずれの手当も、申請して認定されなければ支給されません。手当を受けている方は、毎年、所得状況届の提出が必要です。
出典:障害者手当について(障がい福祉課 医療福祉担当)(2026年8月1日 更新)/ふくふくまっぷ 06 子どもの障害福祉制度(R8年度更新版)
高知市は令和6年度に「こどもみらいセンター(こども家庭センター)」を設置しました。市の計画には「こどもみらいセンターは母子保健課と子ども家庭支援センターが一体的に子育て家庭に対する相談支援を実施する組織体制です」と書かれています。独立した建物ではなく、こども未来部の2つの課をまたぐ組織の形です。
相談の窓口は用件で分かれます。子どもや家庭に関わる悩みや心配ごと、児童虐待に関する相談は子ども家庭支援センター(本庁舎3階307窓口/電話 088-823-1212)です。専門の子ども家庭支援員が受け、受付は月曜日から金曜日の午前8時30分から午後5時15分(祝祭日、12月29日から1月3日を除く)。来所して相談する場合は、必ず事前に電話で予約します。秘密は厳守されます。
妊娠・出産・育児の相談と母子健康手帳の交付は母子保健課(本庁舎3階303窓口/電話 088-855-7795)です。市の計画では、利用者支援事業の「こども家庭センター型」は市内4か所の親子サポートステーションで実施しているとされ、保健師・助産師・看護師資格を持つ「母子保健コーディネーター」が配置されています。
4か所は開いている曜日が違います。西部と北部は火曜日から土曜日で、日曜日と月曜日が休みです。
| 親子サポートステーション(所在地) | 電話・受付 |
|---|---|
| 高知市親子サポートステーション(本町5丁目1-45 本庁舎3階 母子保健課内) | 088-855-7795/平日8時30分から17時15分(土日祝休み) |
| 高知市西部親子サポートステーション(鴨部860-1 西部健康福祉センター1階) | 088-843-0415/火曜日から土曜日 8時30分から17時15分(日・月・祝休み) |
| 高知市東部親子サポートステーション(葛島4丁目3-3 東部健康福祉センター1階) | 088-882-0035/平日8時30分から17時15分(土日祝休み) |
| 高知市北部親子サポートステーション(塩田町18-10 高知市保健福祉センター1階南) | 088-820-1025/火曜日から土曜日 8時30分から17時15分(日・月・祝休み) |
子ども家庭支援センターの主な業務は、児童家庭相談、児童虐待防止対策、母子生活支援施設、子育て短期支援事業、要支援児童・要保護児童等の支援です。
出典:高知市こども・若者まんなかプラン2026(令和8年度〜11年度)(2026年8月31日 更新)/第3期高知市子ども・子育て支援事業計画(令和7年度〜11年度)(2025年4月1日 更新)/子育ての悩みや心配ごとの相談(子ども家庭支援センター)(2025年11月21日 更新)/高知市親子サポートステーション(母子保健課)(2025年4月1日 更新)
ここは全国どこでも同じです。児童福祉法は、通所給付決定を行うのは保護者が住んでいる市町村だと定めています(第21条の5の5ほか)。
事業所が別の市区町村にあっても、使えます。「事業所の所在地の市区町村でなければならない」という決まりは、条文にはありません。
ただし、支給量の決め方や面接の進め方は市区町村ごとに違います。決めるのは、お住まいの窓口です。
手ぶらで行っても相談はできます。ただ、次のものがあると話が早く進みます。
①から⑥までにかかる期間は、市区町村と時期によって違います。数週間で進むこともあれば、数か月かかることもあります。急ぐ事情があるときは、最初の相談でそう伝えてください。
発達障害者支援法 第2条は、発達障害を「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」と定めています。
これは法律の定義であって、医学の診断基準とは別のものです。また、支援を受けるために診断名が必ず要る、とは条文に書かれていません。
※上記の出典は2026年9月9日に閲覧して内容を確認しました。各団体の記載は更新される場合があります。最新の情報は各サイトでご確認ください。
のびのび発達ラボを運営する児童発達支援てらぴぁぽけっと早稲田教室(東京都新宿区・早稲田駅徒歩1分)では、受給者証の申請や利用料のしくみについても、見学・ご相談の際にご案内しています。手続きが不安な段階からお声がけいただけます。見学・ご相談は、診断の有無に関わらず承ります。