結論から——神戸市で、まず電話をかける先
発達を指摘されたあと、神戸市で最初にすることはひとつだけです。いくつもの窓口を回る必要はありません。
最初の一本
1歳から6歳(就学前)のお子さんなら、まず「こべっこ発達専門チーム」に申し込んでください。神戸市は、発達のことで初めて療育センター診療所や専門機関に相談する未就学児の入口を、この一つにまとめています。相談の場所はお住まいの区役所で、料金は無料です。
ただし電話ではありません。お住まいの区に対応したオンラインの質問フォームから申し込みます(下の「発達の相談」をご覧ください)。対象の年齢から外れるときは、お住まいの区役所(保健福祉課)へお電話ください。
神戸市の窓口の情報は、3つのページに分けています。今日ぜんぶを読む必要はありません。知りたいことが載っているページだけ開いてください。
発達の相談は、どこにするのか(神戸市)
神戸市の発達相談の入口は「こべっこ発達専門チーム」です。保健師・心理士・福祉などの専門職で構成するチームで、2023年4月に発足し、2023年10月から垂水区・西区、2024年6月から東灘区・灘区、2025年10月から中央区・兵庫区・北区・長田区・須磨区で相談を実施しています。対象は1歳〜6歳(就学前に限る)で、居住区は神戸市内全区です。
面談では、保護者から聞き取りによる発達検査を行い、お子さんの様子を心理士が遊びながら観察します。最後に発達検査の結果と今後の相談先を書いた報告書を受け取れます。診療やより詳しい検査が必要なときは、療育センター診療所やこども家庭センターを紹介します。
- 場所=お住まいの区役所(北須磨支所を含む)/料金=無料
- 相談日は火〜金曜のいずれか(祝日・年末年始を除く)。1枠およそ90分で、1日2〜3枠。毎月、区ごとに実施日と時間を決めています
- 申込みはオンラインの質問フォームから。区によってフォームが分かれています(垂水区・西区/東灘区・灘区/中央区・兵庫区・北区・長田区・須磨区)
- フォーム送信後に自動返信メールが届き、そのメールから相談日時を選びます。「noreply@kintoneapp.com」からのメールを受け取れるように設定してから申し込んでください
- 保護者だけの相談はできません。お子さんと一緒に来てください。ごきょうだいはできるだけ預けて来るよう案内されています
- 報告書は、療育手帳やすこやか保育の利用申請には使えません
| 療育センター(診療所の電話) | 対象地域 |
総合療育センター 長田区丸山町2丁目3番50号 078-646-5291(診療所) | 中央区・兵庫区・北区・長田区・須磨区 |
東部療育センター 東灘区本山南町8丁目3番4号 078-451-7550(診療所) | 東灘区・灘区 |
西部療育センター 垂水区高丸8丁目11番14号 078-708-0572(診療所) | 垂水区・西区 |
こべっこ発達専門チームを通さず、療育センターに直接電話する人
次の1〜3に当てはまる方は、
対象地域の療育センター診療所に電話で相談してください。①医療機関やこども家庭センターから紹介された方(医療機関からの紹介では診療情報提供書を家族に渡してもらってください)②こべっこ発達専門チームの対象年齢以外の方 ③療育センター診療所に相談中または相談歴のある方。
療育センターは同じ建物でも用途で番号が違います(診療所・学園・相談支援事業所がそれぞれ別番号)。上の表は診療所の番号です。
対象年齢から外れる方は、お住まいの区役所(保健福祉課)の保健師、地域の医療機関、こども家庭センター、療育センター診療所へ。なお「神戸市発達障害者支援センター」は、支援機関を支援する(研修・連携づくり・情報発信を行う)機関で、個別の発達相談の入口ではありません。名前から取り違えやすいのでご注意ください。
出典:神戸市 こべっこ発達専門チームへの相談(2026年6月18日 更新)/神戸市 こどもの成長・発達に関する相談(2026年8月31日 更新)/神戸市 療育センター(2026年6月26日 更新)/神戸市 療育センター 診療所(2026年6月26日 更新)/神戸市総合療育センター(施設情報)(2024年2月16日 更新)/神戸市東部療育センター(施設情報)(2026年8月21日 更新)/神戸市西部療育センター(施設情報)(2023年9月20日 更新)/神戸市発達障害者支援センター(2026年9月3日 更新)
こども家庭センター(神戸市)
神戸市で「こども家庭センター」といえば、児童相談所のことです。神戸市こども家庭センター(児童相談所)は、18歳未満のお子さんに関する専門の相談機関で、児童福祉司・児童心理司・医師などが対応します。所在地は兵庫区上庄通1丁目1番27号、電話は078-599-7300(代表)、相談時間は月〜金曜 8時45分〜17時30分。療育手帳の判定や一時保護も、ここが担います。
日々の子育ての相談で身近な窓口は、各区役所の「こども家庭支援室」です。各区の保健福祉部保健福祉課と、北須磨支所保健福祉課に置かれていて、専用ダイヤルがあります(平日8時45分〜17時30分・祝日を除く)。
| 区役所・支所 | こども家庭支援室 専用ダイヤル |
| 東灘区役所 | 078-856-8080 |
| 灘区役所 | 078-843-7035 |
| 中央区役所 | 078-335-5423 |
| 兵庫区役所 | 078-512-2525 |
| 北区役所 | 078-595-4150 |
| 北神区役所 | 078-987-0990 |
| 長田区役所 | 078-521-0415 |
| 須磨区役所 | 078-731-8080 |
| 北須磨支所 | 078-793-8080 |
| 垂水区役所 | 078-705-1150 |
| 西区役所 | 078-991-6611 |
児童福祉法 第10条の2 の「こども家庭センター」については
神戸市の公式サイトでは確認できませんでした(2026-09-09 時点)。神戸市のこども家庭局の組織一覧に載っている「こども家庭センター」は
児童相談所で、法第10条の2にもとづく設置状況を示すページは見あたりませんでした。
「無い」という意味ではありません。同じ言葉が神戸市では別のものを指しているため、確かめられなかった、ということです。妊娠期からの相談や子育ての相談は、上の表の
区役所こども家庭支援室へどうぞ。
⚠️ 専用ダイヤルは用途が決まっています。神戸市は「この番号は、子育てに関する相談、子ども虐待に関する相談・通告に対応している専用ダイヤル」としていて、乳幼児健診や予防接種は各区保健福祉課 保健担当、保育所や児童手当はこども福祉担当(いずれも区役所代表電話)へ、と案内しています。なお、名前の似た「児童家庭支援センター」は別の仕組みです。
出典:神戸市こども家庭センター/神戸市 区役所の子育て相談(こども家庭支援室)(2026年8月31日 更新)/神戸市 こども家庭局の組織
相談の前に、用意しておくとよいもの
手ぶらで行っても相談はできます。ただ、次のものがあると話が早く進みます。
- 母子健康手帳——健診での指摘は、たいていここに書かれています
- 健診で渡された紙——「要経過観察」「要紹介」などの判定が書かれていることがあります
- 気になっていることを3つだけ書いたメモ——全部言おうとすると、かえって伝わりません
- いつごろから気になったか——月単位でかまいません
- 園や学校で言われたこと——連絡帳の写しがあれば、そのまま持って行けます
メモの書き方
「言葉が遅い」ではなく、
「2歳半で、単語は10個くらい。二語文は出ていない」のように、
数と場面で書くと、相手に正確に伝わります。
相談の場で聞かれることと、その理由は発達相談で聞かれることに、申請までに整理しておくと話が早いことは受給者証申請の準備チェックリストにまとめています。
相談したあと、どう進むのか
- 相談——話を聞いてもらいます。ここで終わることもあります
- 発達の確認——必要に応じて、発達検査や医師の診察に進みます
- 受給者証の申請——支援を使うと決めたら、住んでいる市区町村に申請します
- 面接・調査——市区町村の担当者が、状況と必要な量を確かめます
- 受給者証の交付——支給量(月に何日使えるか)が書かれて届きます
- 事業所と契約——見学して選び、契約して利用が始まります
①から⑥までにかかる期間は、市区町村と時期によって違います。数週間で進むこともあれば、数か月かかることもあります。急ぐ事情があるときは、最初の相談でそう伝えてください。
「発達障害」という言葉について
発達障害者支援法 第2条は、発達障害を「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」と定めています。
これは法律の定義であって、医学の診断基準とは別のものです。また、支援を受けるために診断名が必ず要る、とは条文に書かれていません。
大切なこと
指摘を受けたことは、
お子さんに何かが足りない、という意味ではありません。早く分かれば、早く合う関わり方が見つかる、というだけのことです。
兵庫県のほかのページ
兵庫県全体の相談先(発達障害者支援センターなど)は兵庫県のページにまとめています。
兵庫県内で、同じ形式でまとめている市区町村です。明石市 尼崎市 姫路市 加古川市 西宮市 宝塚市
ほかの市区町村は手続き・制度の一覧から探せます。
この記事で書かないこと
- 診断はしません。この記事は制度と窓口の案内です
- どの事業所がよいか、順位は付けません。選ぶのは保護者の方です
- ここに書いた事実は、2026-09-09 時点で神戸市の公式サイトに載っていたものです。制度も窓口も変わります。動く前に、必ず公式ページか電話でお確かめください
出典
※上記の出典は2026年9月9日に閲覧して内容を確認しました。各団体の記載は更新される場合があります。最新の情報は各サイトでご確認ください。
よくあるご質問
「こべっこ発達専門チーム」の電話番号はどこに載っていますか?
電話では申し込めません。神戸市はオンラインの質問フォームで受け付けていて、フォームは垂水区・西区/東灘区・灘区/中央区・兵庫区・北区・長田区・須磨区の3つに分かれています。送信後に届く自動返信メールから相談日時を選びます。「noreply@kintoneapp.com」を受信できるように設定してから申し込んでください。
「神戸市こども家庭センター」に電話すれば、発達の相談ができますか?
神戸市のこども家庭センターは児童相談所です。18歳未満のお子さんの相談を広く受けますが、発達のことで初めて相談するなら、まずはこべっこ発達専門チーム(1歳〜6歳の就学前)か、お住まいの区役所 保健福祉課です。医療機関やこども家庭センターから療育センター診療所を紹介された方は、診療所に直接お電話ください。
神戸市の区は9つなのに、窓口の一覧が11か所あるのはなぜですか?
神戸市は東灘区・灘区・中央区・兵庫区・北区・長田区・須磨区・垂水区・西区の9区ですが、北区には北区役所と北神区役所、須磨区には須磨区役所と北須磨支所があり、受給者証・手当・健診・こども家庭支援室のいずれもそれぞれに窓口が置かれています。どちらが担当かは、届いた案内か区役所の代表電話でお確かめください。
受給者証がないと、相談もできませんか?
いいえ。相談は受給者証がなくてもできます。受給者証が必要になるのは、児童発達支援や放課後等デイサービスを実際に使うときです。
診断名がないと、支援は受けられませんか?
診断名が必ず要る、とは児童福祉法の条文に書かれていません。実際の運用は市区町村によって違うため、窓口でお確かめください。
相談したら、必ず何かをすることになりますか?
いいえ。話を聞いて終わりにしてもかまいません。相談したことが記録に残って不利になる、ということもありません。
こども家庭センターは、どの市区町村にもありますか?
児童福祉法 第10条の2 は「市町村は、こども家庭センターの設置に努めなければならない」と定めています。設置は努力義務で、名前や置き方は市区町村によって違います。このページの「こども家庭センター」の節で、お住まいの市区町村のようすを確かめてください。
都道府県の発達障害者支援センターにも相談できますか?
発達障害者支援法 第14条は、都道府県知事が発達障害者支援センターに、発達障害のある人とその家族などからの相談に専門的に応じ、情報の提供や助言を行う業務を行わせる(または自ら行う)と定めています。市区町村の窓口とあわせて使えます。
この記事について:本記事は、子育て・発達に関する一般的な情報の提供を目的としています。内容は学会・職能団体・国の機関が公開している情報にもとづいてまとめていますが、お子さまの発達には個人差があり、すべてのお子さまに当てはまるものではありません。診断や治療に関する判断は、医師などの専門機関にご相談ください。
制度のこと、見学のときに一緒に確認できます
のびのび発達ラボを運営する児童発達支援てらぴぁぽけっと早稲田教室(東京都新宿区・都電早稲田駅徒歩1分)では、受給者証の申請や利用料のしくみについても、見学・ご相談の際にご案内しています。手続きが不安な段階からお声がけいただけます。見学・ご相談は、診断の有無に関わらず承ります。