結論から——川崎市で、まず電話をかける先
発達を指摘されたあと、川崎市で最初にすることはひとつだけです。いくつもの窓口を回る必要はありません。
最初の一本
お住まいの市区町村の子育て・発達の相談窓口に電話をしてください。
この記事には、そのあとに必要になる手続きを、順番に並べてあります。今日ぜんぶを読む必要はありません。今いるところだけ読んでください。
通所受給者証は、どこで出るのか(川崎市)
川崎市で受給者証(通所受給者証)を出すのはお住まいの区役所の「高齢・障害課 障害者支援係」です。市役所の一括ではなく、7区それぞれの窓口で扱います。
川崎市は支給量の上限を児童発達支援・放課後等デイサービスとも「23日/月」と示しています(各月の日数から8日を引いた日数が上限)。居宅訪問型児童発達支援は10日/月、保育所等訪問支援は2回/月が基準です。
- ①区役所高齢・障害課へ申請(申請書、課税状況確認同意書、扶養親族に関する申立書、セルフプラン等)
- ②区が支給決定し、通所受給者証が発行される
- ③受給者証を受け取ったあと、事業所と契約して利用開始
- 川崎区役所高齢・障害課 044-201-3215(障害者支援係)
- 幸区役所高齢・障害課 044-556-6654
- 中原区役所高齢・障害課 044-744-3296
- 高津区役所高齢・障害課 044-861-3252
- 宮前区役所高齢・障害課 044-856-3304
- 多摩区役所高齢・障害課 044-935-3302
- 麻生区役所高齢・障害課 044-965-5159
| 世帯の区分 | ひと月の上限額 |
| 生活保護世帯 | 0円 |
| 低所得世帯(非課税世帯) | 0円 |
| 一般1(課税世帯・所得割 28万円未満) | 4,600円 |
| 一般2(課税世帯・所得割 28万円以上) | 37,200円 |
無償化について
就学前の児童発達支援などの利用者負担は無償です。川崎市は対象期間を
「満3歳になって初めての4月1日から3年間」と示しています。上の上限額は、無償の対象にならない場合に関わる金額です。
申請書類のうち「児童発達支援・放課後等デイサービス利用児童状況確認表」は、お住まいの区ごとに様式が違います。区を選んでからダウンロードしてください。
出典:川崎市 障害児通所支援(2026年1月7日 更新)
発達の相談は、どこにするのか(川崎市)
川崎市の発達の相談は、「子ども発達・相談センター(きっずサポート)」が7区それぞれにあります。対象は発達に心配がある18歳未満のお子さんとその保護者で、区によって相談先が決まっています(市外局番は044)。
開所は月〜金曜日の午前8時30分〜午後5時(祝日・年末年始を除く)。予約は電話・FAX・オンライン手続(LoGoフォーム)でできます。
- 南部地域療育センター(川崎区・幸区)川崎区中島3-3-1/044-211-3181
- 中央療育センター(中原区・高津区)中原区井田3-16-1/754-4559
- 川崎西部地域療育センター(宮前区・多摩区の一部)宮前区平2-6-1/865-2905
- 北部地域療育センター(多摩区の一部・麻生区)麻生区片平5-26-1/988-3144
| きっずサポート(所在地・電話) | 担当する区 |
かわさき 川崎区宮前町8-11 第5平沼ビル6階 044-589-4667 | 川崎区 |
さいわい 幸区幸町2-593 モリファーストビル5階 044-276-7127 | 幸区 |
なかはら 中原区上小田中6-22-5 エポックなかはら2階 044-789-5948 | 中原区 |
たかつ 高津区梶ヶ谷2-8-15 044-874-2361 | 高津区 |
みやまえ 宮前区馬絹6-6-9 フューモビル1階 044-863-7505 | 宮前区 |
たま 多摩区西生田2-1-20 044-299-6818 | 多摩区 |
あさお 麻生区万福寺1-10-5 石綿ビル3階 044-281-3900 | 麻生区 |
すでに地域療育センターに相談している場合
川崎市は「一貫した支援の観点から、すでに地域療育センターへ相談されている方は、原則、地域療育センターで支援を継続します」と案内しています。
途中で窓口を移す必要はありません。
初回相談の前に「相談申込書」と「面接補助票」を書いて持っていくと、初回がスムーズだと案内されています。面接補助票は【未就学児版】と【学齢児版】に分かれています。
出典:川崎市子ども発達・相談センター(きっずサポート)(2026年6月30日 更新)/川崎市 地域療育センター一覧
就学相談は、いつ・どこに申し込むのか(川崎市)
川崎市の就学相談は、川崎市総合教育センター 特別支援教育センターが行います。区役所ではありません。
いちばん大事なのは、検討する学びの場ごとに締切が違うことです。川崎市は令和9年度入学について、次の期限を示しています。
- 申込みは電子申込(就学相談申込フォーム)。難しい場合は郵送でも受け付けます
- 特別支援学校・特別支援学級を検討する場合は、動画を見たうえで申し込み、学校見学・学校説明会にも必ず参加すると案内されています
- 持ち物=療育手帳・身体障害者手帳がある場合はそのコピー、発達検査や医師の診断を受けている場合は報告書・診断書・おくすり手帳のコピー
- 電子申込のあと1時間ほど経っても受付完了メールが届かないときは、上の相談室へ電話するよう案内されています
- 溝口相談室=高津区溝口6-9-3/塚越相談室=幸区塚越1-60
| 検討している学びの場 | 申込みの期限 |
| 特別支援学校 | 5月10日(日)まで |
| 特別支援学級 | 6月30日(火)まで |
| 通級指導教室 | 9月以降に、学校での教育相談を申し込む |
相談室は住んでいる区で決まります
川崎区・幸区・中原区にお住まいの方は
塚越相談室(044-541-3633)、
高津区・宮前区・多摩区・麻生区にお住まいの方は
溝口相談室(044-844-3700)です。
出典:川崎市総合教育センター 就学相談(令和9年度入学)/川崎市 支援を必要とする子どもの就学について(2025年4月8日 更新)
乳幼児健診は、どこで受けるのか(川崎市)
川崎市の乳幼児健診は、1歳6か月児健診と3歳児健診が各区役所の地域みまもり支援センターで、そのほかは市内の協力医療機関で受ける形に分かれています。対象のお子さんには封書で個別に通知が届きます。
- 7か月児健診で経過観察が必要な場合は、10か月児健診を行います
- 3歳児健診では歯科健診・視聴覚検査・尿検査も行います
- 幸区と高津区は、令和8年3月に実施の健診から受診票がデジタル化されました(「かわさき子育てアプリ すくすく」から入力・提出でき、結果も確認できます)。ほかの区は順次
- 健診日の変更や、実施時期を過ぎてしまったときは、お住まいの区の地域みまもり支援センター地域支援課へ
| 健診と実施時期 | 受ける場所 |
| 1か月児健診(生後28日〜生後41日) | 市内・市外の医療機関 |
| 3〜4か月児健診(生後4か月の前後15日以内) | 市内協力医療機関 |
| 7か月児健診(生後7か月の前後15日以内) | 市内協力医療機関 |
| 1歳6か月児健診(1歳6か月〜1歳8か月) | 各区役所 地域みまもり支援センター |
| 3歳児健診(3歳6か月〜3歳8か月) | 各区役所 地域みまもり支援センター |
| 5歳児健診(5歳の誕生日から2か月以内) | 市内協力医療機関 |
川崎市には5歳児健診があります
5歳の誕生日から2か月以内に、市内の協力医療機関で受けます。身体の計測と、発育・発達についての診察と相談に加えて、
尿検査と目の検査も行います。尿検査は受診する医療機関で採尿するため、採尿できる状態で行くのが望ましいと案内されています。
出典:川崎市 こどもの健診(乳幼児健康診査)(2026年9月7日 更新)
障害児福祉手当の窓口(川崎市)
川崎市では、障害児福祉手当も特別児童扶養手当も、お住まいの区役所「高齢・障害課 障害者支援係」が窓口です。
- 障害児福祉手当の支払いは5月・8月・11月・2月の年4回
- 特別児童扶養手当の支払いは4月・8月・11月の年3回
- どちらも所得制限があります
- 障害児福祉手当は、施設に入所している場合や、障害を理由に年金を受けている場合は支給されません
| 手当 | 月額 |
| 障害児福祉手当(20歳未満・在宅の重度) | 16,560円(令和8年4月現在) |
| 特別児童扶養手当 1級(重度) | 58,450円(令和8年4月から) |
| 特別児童扶養手当 2級(中度) | 38,930円(令和8年4月から) |
手当の問い合わせ先の番号は、受給者証の申請の番号と同じ課でも違うことがあります(例=中原区は受給者証 044-744-3296/手当 044-744-3265、多摩区は受給者証 044-935-3302/手当 044-935-3296)。用途に合う番号にかけてください。
出典:川崎市 障害児福祉手当(2026年4月1日 更新)/川崎市 特別児童扶養手当(2026年7月1日 更新)
こども家庭センター(川崎市)
川崎市では、各区役所の「地域みまもり支援センター」がこども家庭センターの機能を担っています。母子保健と児童福祉を一体で運営し、妊娠・出産・子育てのことから家庭の生活上の課題まで受けます。
相談の入口は各区役所 地域みまもり支援センター 地域支援課です。継続的な支援が必要な場合は、一緒にサポートプランを作ります。
- 川崎区役所 地域みまもり支援センター 地域支援課 044-201-3214
- 幸区役所 同 044-556-6648
- 中原区役所 同 044-744-3279
- 高津区役所 同 044-861-3315
- 宮前区役所 同 044-856-3302
- 多摩区役所 同 044-935-3294
- 麻生区役所 同 044-965-5157
「こどもの発達や行動に関する心配」も受け付けます
川崎市はこども家庭センターの相談内容に、はっきり
「こどもの発達や行動に関する心配」を挙げています。どこに聞けばよいか分からないときの入口として使えます。
出典:川崎市 こども家庭センター(2026年8月13日 更新)
受給者証を出すのは「住んでいる市区町村」——事業所の場所ではありません
ここは全国どこでも同じです。児童福祉法は、通所給付決定を行うのは保護者が住んでいる市町村だと定めています(第21条の5の5ほか)。
事業所が別の市区町村にあっても、使えます。「事業所の所在地の市区町村でなければならない」という決まりは、条文にはありません。
ただし、支給量の決め方や面接の進め方は市区町村ごとに違います。決めるのは、お住まいの窓口です。
相談の前に、用意しておくとよいもの
手ぶらで行っても相談はできます。ただ、次のものがあると話が早く進みます。
- 母子健康手帳——健診での指摘は、たいていここに書かれています
- 健診で渡された紙——「要経過観察」「要紹介」などの判定が書かれていることがあります
- 気になっていることを3つだけ書いたメモ——全部言おうとすると、かえって伝わりません
- いつごろから気になったか——月単位でかまいません
- 園や学校で言われたこと——連絡帳の写しがあれば、そのまま持って行けます
メモの書き方
「言葉が遅い」ではなく、
「2歳半で、単語は10個くらい。二語文は出ていない」のように、
数と場面で書くと、相手に正確に伝わります。
相談したあと、どう進むのか
- 相談——話を聞いてもらいます。ここで終わることもあります
- 発達の確認——必要に応じて、発達検査や医師の診察に進みます
- 受給者証の申請——支援を使うと決めたら、住んでいる市区町村に申請します
- 面接・調査——市区町村の担当者が、状況と必要な量を確かめます
- 受給者証の交付——支給量(月に何日使えるか)が書かれて届きます
- 事業所と契約——見学して選び、契約して利用が始まります
①から⑥までにかかる期間は、市区町村と時期によって違います。数週間で進むこともあれば、数か月かかることもあります。急ぐ事情があるときは、最初の相談でそう伝えてください。
「発達障害」という言葉について
発達障害者支援法 第2条は、発達障害を「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」と定めています。
これは法律の定義であって、医学の診断基準とは別のものです。また、支援を受けるために診断名が必ず要る、とは条文に書かれていません。
大切なこと
指摘を受けたことは、
お子さんに何かが足りない、という意味ではありません。早く分かれば、早く合う関わり方が見つかる、というだけのことです。
この記事で書かないこと
- 診断はしません。この記事は制度と窓口の案内です
- どの事業所がよいか、順位は付けません。選ぶのは保護者の方です
- ここに書いた事実は、2026-09-08 時点で川崎市の公式サイトに載っていたものです。制度も窓口も変わります。動く前に、必ず公式ページか電話でお確かめください
出典
※上記の出典は2026年9月8日に閲覧して内容を確認しました。各団体の記載は更新される場合があります。最新の情報は各サイトでご確認ください。
よくあるご質問
川崎市には「きっずサポート」と「地域療育センター」がありますが、どちらに先に電話すればよいですか?
これから相談を始めるなら、お住まいの区の きっずサポート(子ども発達・相談センター)です。7区それぞれにあり、発達に心配がある18歳未満のお子さんと保護者が対象です。すでに地域療育センターに相談している方は、川崎市の案内どおり、原則そのまま地域療育センターで支援が続きます。
受給者証の申請も、きっずサポートでできますか?
いいえ。受給者証の申請は、お住まいの区役所の「高齢・障害課 障害者支援係」です。相談と申請で窓口が分かれています。
川崎市に5歳児健診はありますか?
あります。5歳の誕生日から2か月以内に、市内の協力医療機関で受けます。尿検査と目の検査も行います。
就学相談の締切は全員同じですか?
違います。特別支援学校は5月10日、特別支援学級は6月30日が申込みの期限で、通級指導教室は9月以降に学校で教育相談を申し込む形です(令和9年度入学の場合)。検討している場によって時期が変わるので、早めに相談室へ電話してください。
就学相談の相談室は、どちらに行けばよいですか?
住んでいる区で決まっています。川崎区・幸区・中原区は塚越相談室(044-541-3633)、高津区・宮前区・多摩区・麻生区は溝口相談室(044-844-3700)です。
健診の問診票は、紙で書かないといけませんか?
幸区と高津区は、令和8年3月に実施の健診から「かわさき子育てアプリ すくすく」で受診票を入力・提出できます。ほかの区は順次デジタル化される予定で、それまでは紙です。幸区・高津区でもアプリが難しい場合は、紙の問診票を受け取れます。
同じ区役所の高齢・障害課なのに、ページによって電話番号が違うのはなぜですか?
担当する係が違うためです。川崎市は用途ごとのページに、それぞれの番号を載せています。受給者証のことは障害児通所支援のページの番号、手当のことは手当のページの番号にかけてください。
受給者証がないと、相談もできませんか?
いいえ。相談は受給者証がなくてもできます。受給者証が必要になるのは、児童発達支援や放課後等デイサービスを実際に使うときです。
診断名がないと、支援は受けられませんか?
診断名が必ず要る、とは児童福祉法の条文に書かれていません。実際の運用は市区町村によって違うため、窓口でお確かめください。
引っ越したら、受給者証はどうなりますか?
受給者証を出しているのは住んでいる市区町村です。転出すると、転入先で改めて申請することになります。転出の前に、両方の窓口に連絡してください。
事業所が別の市区町村にあっても使えますか?
使えます。「事業所の所在地の市区町村でなければならない」という決まりは条文にありません。ただし手続きの進め方は、お住まいの市区町村が決めます。
費用はどれくらいかかりますか?
世帯の所得に応じた月額の上限額が決まっており、上限までは1割の負担です。また、満3歳になって最初の4月1日から3年間は、児童発達支援等の利用料が無償になります。上限額の区分は市区町村の窓口でお確かめください。
相談したら、必ず何かをすることになりますか?
いいえ。話を聞いて終わりにしてもかまいません。相談したことが記録に残って不利になる、ということもありません。
この記事について:本記事は、子育て・発達に関する一般的な情報の提供を目的としています。内容は学会・職能団体・国の機関が公開している情報にもとづいてまとめていますが、お子さまの発達には個人差があり、すべてのお子さまに当てはまるものではありません。診断や治療に関する判断は、医師などの専門機関にご相談ください。
制度のこと、見学のときに一緒に確認できます
のびのび発達ラボを運営する児童発達支援てらぴぁぽけっと早稲田教室(東京都新宿区・早稲田駅徒歩1分)では、受給者証の申請や利用料のしくみについても、見学・ご相談の際にご案内しています。手続きが不安な段階からお声がけいただけます。見学・ご相談は、診断の有無に関わらず承ります。