区の公式資料(『障害者福祉の手引』各編)に記載されている短期入所制度の要点は次のとおりです。
次の図は、区の公式資料を整理して読むときの順番を示した、このページ独自の整理です。区が定めた手続きの順序ではありません。
区の資料に掲載されている項目ごとに、書かれている事実と、各家庭で窓口に行く前に確かめたいポイントを対比して整理しました。
| 資料の項目 | 区の公式資料に書かれている事実 | 家庭で確かめること |
|---|---|---|
| 短期入所の基本趣旨 | 自宅で介護を行う方が病気などの場合や休息を必要とする場合に、短期間施設に宿泊し、食事や入浴などの介助を行う。 | 保護者の体調不良、冠婚葬祭、休養(レスパイト)等の理由を整理する。 |
| 対象者の区分 | 障害支援区分1以上であって居宅介護者の疾病その他で短期間入所を要する方。医療型はスコア16点以上の重症心身障害児等。 | お子さんの現在の障害支援区分認定の有無や認定段階を確認する。 |
| 宿泊を伴わない利用 | 日中一時支援(日中ショート):ショートステイの日中利用。一時的に見守り等の支援が必要な区分1以上の方。 | 夜間宿泊ではなく日中の時間帯のみの支援が必要かどうかを検討する。 |
| 区立新宿生活実習所(ぽれぽれ福祉園) | 対象:原則として小学生以上の知的障害者・児童。定員4名(緊急対応1名)。短期入所:午後5時〜午前10時(連続7日まで)。日中ショート:午前10時〜午後5時。 | 小学生以上のお子さんで知的障害がある場合の利用条件や時間帯を確認する。 |
| 区立あゆみの家 | 対象:原則として短期入所は中学生以上、日中ショートは小学生以上。定員1名。短期入所:午後3時〜午前10時。日中ショート:午前10時〜午後3時(連続7日まで)。 | 中学生以上か小学生以上か、利用したい形態に応じた年齢制限を確認する。 |
| 区立障害者福祉センター | 対象:原則として15歳以上。定員1名(緊急対応1名)。食材料費:朝食300円、昼食500円、夕食600円。 | 15歳以上のお子さんが対象となる点、食材料費の実費負担を確認する。 |
| 利用料・負担軽減 | 障害者総合支援法に基づく利用者負担額。区独自軽減(令和9年3月末まで)で課税世帯は10%から3%に軽減。 | 世帯の負担上限月額および区独自軽減措置の適用を確認する。 |
| 申請窓口 | 相談及び申請窓口は「障害者福祉課 支援係」。各施設の◎事業も支援係へ。 | 利用手続きや空き状況の確認について支援係へ問い合わせる。 |
「自宅で介護を行う方が病気などの場合や休息を必要とする場合に、短期間施設に宿泊し、食事や入浴などの介助を行います。」「障害支援区分1以上であって、居宅においてその介護を行う者の疾病その他の理由により、施設への短期間の入所を必要とする方」
短期入所(ショートステイ)は、保護者の方の疾病や入院、冠婚葬祭などの緊急時だけでなく、「休息を必要とする場合(レスパイトケア)」にも利用が認められている制度です。在宅での介護を継続するために、保護者が定期的に休養をとることも重要な利用理由として位置づけられています。利用には障害支援区分1以上の認定が必要となります。
「区立新宿生活実習所(ぽれぽれ福祉園):障害者(原則として小学生以上)を介護している家族が疾病等の理由により、居宅での介護ができないときに、障害者を一定期間保護します。利用定員は4名です。(緊急対応 1 名)」「区立あゆみの家:障害者(原則として短期入所は中学生以上、日中ショートは小学生以上)…利用定員は1名です。」「区立障害者福祉センター:障害者(原則として15歳以上)…利用定員は1名です。」
区の資料において特に注意が必要なのが、施設ごとに定められた対象年齢の違いです。同じ区立の短期入所施設であっても、区立新宿生活実習所(ぽれぽれ福祉園)は「原則として小学生以上」、区立あゆみの家は「原則として短期入所は中学生以上、日中ショートは小学生以上」、区立障害者福祉センターは「原則として15歳以上」と明確に分かれています。子どもの年齢や学年に応じて利用できる施設が限定されるため、混同しないよう注意が必要です。
区の公式ページや資料には、次の事項は書かれていません。一般にこうだろうと思い込まず、当てはまるか気になる点は必ず区の窓口にご確認ください。
区の窓口(障害者福祉課支援係)へ問い合わせる前に、聞きたいことをメモにまとめておくと確認漏れを防げます。以下は窓口で確認する質問の例です。
資料を読み進めながら、ご自身の世帯の状況に合わせて「書いてあること」と「窓口に確認すること」を整理するためのメモ表です。
| 順番 | 確かめること | 区の資料に書いてあること | 書いていないこと(窓口で聞くこと) |
|---|---|---|---|
| 1 | 対象要件 | 障害支援区分1以上。医療型はスコア16点以上 | 区分認定調査の実施方法と結果通知までの日数 |
| 2 | 対象年齢 | ぽれぽれ:小学生以上、あゆみの家:短期入所は中学生以上・日中ショートは小学生以上、障害者福祉センター:15歳以上 | 未就学児が利用できる短期入所先の有無 |
| 3 | 利用日数・時間 | 連続利用は7日まで。ぽれぽれ福祉園は17時〜翌10時、日中は10時〜17時 | 月あたりの支給決定日数の目安 |
| 4 | 費用 | 障害者総合支援法に基づく利用者負担(区独自軽減で3%)。センター食材料費(朝300円・昼500円・夕600円) | ぽれぽれ福祉園やあゆみの家の食材料費の実費額 |
| 5 | 問合せ窓口 | 障害者福祉課 支援係 | 事前面談の日程調整や必要書類の様式受け取り |
以下は、資料の読み方を示すための架空の例です。実在の家庭や、実際の申請・認定結果を紹介するものではありません。
たとえば、小学生のお子さん(知的障害があり障害支援区分1以上)を育てている保護者の方が、冠婚葬祭のため1泊の預け先を探している場面を考えます。この場合、保護者の方は区立施設の年齢要件を確認します。区立あゆみの家の短期入所は「中学生以上」が対象のため利用できませんが、区立新宿生活実習所(ぽれぽれ福祉園)は「原則として小学生以上」が対象となっているため、ぽれぽれ福祉園の短期入所(午後5時から翌朝午前10時まで、定員4名)の利用について障害者福祉課支援係に相談する流れになります。
また、たとえば中学生のお子さん(区分1以上)の保護者の方が、週末の日中のみ介護の休息(レスパイト)を取りたいと考えた場合を考えます。この場合は、宿泊を伴わない「日中一時支援(日中ショート)」の利用を検討します。区立あゆみの家の日中ショート(午前10時から午後3時まで、定員1名、小学生以上対象)や、ぽれぽれ福祉園の日中ショート(午前10時から午後5時まで、定員4名、小学生以上対象)が候補となります。いずれの施設も利用定員が1名〜4名と限られているため、事前に支援係に相談して調整を行う形となります。
利用できます。区の公式資料には「自宅で介護を行う方が病気などの場合や休息を必要とする場合に、短期間施設に宿泊し、食事や入浴などの介助を行います」と明記されており、保護者の休息も正当な利用理由として認められています。
区立施設ごとに厳密に異なります。区立新宿生活実習所(ぽれぽれ福祉園)は「原則として小学生以上」、区立あゆみの家は「原則として短期入所は中学生以上、日中ショートは小学生以上」、区立障害者福祉センターは「原則として15歳以上」と定められています。
あります。「日中一時支援(日中ショート)」という宿泊を伴わない短期入所制度があります。対象は一時的に見守り等の支援が必要な障害支援区分1以上の方です。ぽれぽれ福祉園(10時〜17時)やあゆみの家(10時〜15時)などで実施されています。
医療型短期入所があります。医療体制の整った施設に短期間宿泊し、医療的ケアや食事・入浴等の介助を行うもので、対象には医療的ケアスコア16点以上の重症心身障害児や医療的ケア児が含まれます。
区の資料には、相談及び申請窓口として「障害者福祉課 支援係」が明記されています。各区立施設の短期入所事業の申請・相談も支援係が窓口となっています。
本ページの本文の各文と、公式資料の事実の箇条(F番号)との対応関係は以下のとおりです。
| 本文の記述(要点・文) | 対応する事実(F番号) |
|---|---|
| 短期入所(ショートステイ)の体系と申請窓口が障害者福祉課支援係であること | F1 |
| 自宅で介護を行う方の病気や休息(レスパイト)のための短期間宿泊介助であること | F2 |
| 対象が障害支援区分1以上であって居宅介護者の理由で短期入所を要する方であること | F3 |
| 医療体制の整った施設での医療型短期入所(スコア16点以上の重症心身障害児・医療的ケア児) | F4 |
| 宿泊を伴わない短期入所「日中一時支援(日中ショート)」と対象(区分1以上) | F5 |
| 区独自軽減(令和9年3月末まで)により短期入所の負担率が10%から3%に軽減されること | F6 |
| 区立新宿生活実習所(ぽれぽれ福祉園)の対象(原則小学生以上・知的障害児)と定員4名 | F7 |
| ぽれぽれ福祉園の利用時間(短期入所17時〜翌10時、日中10時〜17時、連続7日、年末年始休み) | F8 |
| 区立あゆみの家の対象(原則として短期入所は中学生以上、日中ショートは小学生以上)と定員1名 | F9 |
| あゆみの家の利用時間(短期入所15時〜翌10時、日中10時〜15時、連続7日まで) | F10 |
| 区立障害者福祉センターの対象(原則として15歳以上)と定員1名(緊急対応1名) | F11 |
| 利用料(障害者総合支援法に基づく利用者負担額)と福祉センター食材料費(朝300円・昼500円・夕600円) | F12 |
| 各施設の事業の申請・相談窓口が障害者福祉課支援係であること | F13 |
のびのび発達ラボを運営する児童発達支援てらぴぁぽけっと早稲田教室(東京都新宿区・都電早稲田駅徒歩1分)では、受給者証の申請や利用料のしくみについても、見学・ご相談の際にご案内しています。手続きが不安な段階からお声がけいただけます。見学・ご相談は、診断の有無に関わらず承ります。