新宿区で療育に通う子どもが、自分が通う理由を知りたがっています。診断や得意・苦手を本人に伝えるとき、療育の先生とどう相談すればよいですか?
「どうして療育に行くの」と聞かれたら、本人が何を知りたいのかを確かめ、普段の生活で助けが必要な場面と、療育で何を相談しているかを、本人に分かる言葉で説明する準備をしてください。診断名をいつ伝えるかは、通う理由への返事と分けて、保護者・療育・診断に関わった専門家で相談する方法を提案します。公式資料には、診断を伝えるときは「本人に最適なタイミングで」「本人がわかることばで」「本人が納得できる説明の仕方で」、支援者がもつ情報を本人と共有するためにおこなうとあります。[D1][D2]
以下は、このページで作成した相談準備の一例です。公式に定められた申請の順番や、個別の支援方法の決定を示す図ではありません。
「どうして行くの」には、今日の予定を知りたい、何をする場所か分からない、友達は行かないのに自分だけ行く理由を知りたい、行きたくないという気持ちを伝えたいなど、いくつかの相談の入口が考えられます。これは本人の気持ちの診断ではありません。大人が一つの意味に決めず、本人の言葉と質問した場面を支援者へ伝えるための整理例です。
「療育という言葉の意味を知りたい?」「今日することを知りたい?」と選択肢を示す案もありますが、本人が選びにくい場合は問いを増やさず、普段の伝え方を知る支援者へ相談してください。答えがないことを、説明を聞きたくないという意思だと即断しないようにします。
質問の前後に何があったかも記録します。学校の予定と重なった、友達から質問された、活動が難しかったなど、実際に分かる出来事を添えます。診断の説明を準備しても、本人の質問が「今日は何時に帰るのか」なら、その質問に答えることから始めるという相談です。
療育の説明は、「苦手を治す所」「ちゃんとできるようにする所」という言葉だけにせず、何を手伝ってもらうかを具体的に相談する案があります。例えば、困った時に知らせる方法、遊びの選び方、予定を見て準備することなど、本人が実際に関わっている場面を取り上げます。
ただし、事業所が行っていない支援を説明に入れないでください。保護者が考える目的と、個別の支援で取り組んでいることに違いがないか、療育の先生へ確認します。「今は何を一緒に考えているか」「本人にどう説明しているか」「次に本人へ聞きたい希望は何か」を面談の質問にする案があります。
説明を一度で完成させる必要があるとは、このページでは考えません。本人が分かったこと、まだ尋ねたいことを残し、説明を続ける相手を相談します。資料を渡す場合も長い書類全部ではなく、本人に必要な情報をどの形で示すかを支援者と確認してください。
国立障害者リハビリテーションセンターの「本人に伝える」は、診断を伝える目的を、本人が自分を理解し、自信を持って生活していくことにつなげて説明しています。[D3] 診断名を言うこと自体を到達点にせず、本人がどんな疑問を持ち、どう受け止めそうかを関係者で相談する案があります。
通う理由を聞かれたその場で、保護者が診断の詳しい説明を全て済ませなければならないと決めないでください。「あなたが困っている時に、どんな助けがあるとよいかを一緒に考えているよ。病院で聞いたことの説明は先生とも相談して準備するね」といった言葉を、本人の状況に合わせて検討します。
一方で、本人からの問いを無かったことにするために、事実と違う理由を作ることも避けたい相談事項です。分からないことは確認して答える、まだ説明の準備がないことは誰と相談するかを伝えるなど、保護者が答えに詰まった時の言葉も支援者と考えてください。
| 整理すること | メモの例 | 療育や専門家へ聞くこと |
|---|---|---|
| 本人の質問 | どうして僕だけ行くの | 何を知りたい質問と受け取ったか |
| 普段の理解 | 予定を絵で示すと確認する | 説明をどんな形で渡すか |
| 通う目的 | 困った時に知らせる方法を相談中 | 実際の支援内容と説明が合うか |
| 得意なこと | 好きな遊びを自分で選ぶ | 本人の強みをどう説明に入れるか |
| 診断の話 | 診断名はまだ本人へ話していない | 誰が、いつ、どこまで説明するか |
| 説明後 | また質問したい時の相手が未定 | 疑問や気持ちを誰が受け止めるか |
この表は診断の告知を一律に進めるためのチェック表ではありません。本人の質問、家庭での説明、専門家へ確認したいことを区別して、打合せに持っていくための例です。
架空の例です。小学生が、友達と遊ぶ日に療育があるため、「友達は行かない。なぜ自分だけ」と聞きました。保護者は診断名の説明が必要だと思い、返事に迷います。まず、友達と遊ぶ予定の話なのか、自分と友達の違いを知りたいのかを、本人の言葉で確かめる相談を提案します。
療育へは本人の発言と、その日の予定を伝えます。通所の意味の説明に加え、本人が望む活動や予定についてどのように話し合えるかを聞いてみましょう。通う回数や時間を変えられるかは、この例では判断せず、事業所に確認します。
説明案では「みんなと同じになるため」よりも、本人が困った時にどう助けを求め、好きなことへ取り組むために何を相談しているかを話題にします。本人が納得したかを大人だけで決めず、説明の後にも質問できる相手を確認する例です。
別の架空例では、子どもが「怒られることが多いからここに来る」と話しました。先生と保護者がよい目的で説明していても、本人がどう理解しているかは改めて聞く相談事項です。「そんなことは思わないで」と終えるより、本人がそう感じた場面を、負担のない方法で確認します。
公式資料は、本人に診断を伝える目的を、本人が長所や短所をふくめていろいろな特徴をもつ自分自身について、誰よりもよく理解し、自信をもって前向きに生活していってほしいからだと説明しています。[D3] その考え方を踏まえ、療育に通う目的を本人へどう伝えるかを支援者と考えます。診断や通所を罰の理由として説明せず、実際に手伝っていることを具体的に確認する案です。
本人に渡す短い説明を作るなら、「好きなこと」「困ること」「助けてもらいたいこと」の三つに分ける案があります。内容は支援者と本人に合うか相談し、保護者が一方的に長所と短所を決めて発表する資料にはしないでください。
事前の打合せでは、本人がすでに聞いた説明を共有します。「病院の先生はこの言葉を使った」「療育ではこう説明している」「家庭ではまだこの部分を話していない」と並べる案です。言葉の食い違いがある場合は、誰が本人へ説明し直すかを相談してください。
本人の前で大人同士が診断名や将来を断定的に話すのではなく、本人にどう伝える予定かを先に確認します。公式資料にも、周りにいる親などの支援者の気持ちや状況を十分に把握し、できる限り事前に関係者同士で相談しておくことが必要だと書かれています。[D2] 家庭と療育のどちらか一方が勝手に説明を進めないよう、現在の準備状況を共有するための相談です。
家族の中で説明の時期について意見が違う場合は、その違いも隠さず専門家へ伝えます。どちらが正しいかをこのページで決めるのではなく、本人の疑問と今の生活を中心に、何を先に伝えるかを相談してください。
子どもの発達や生活の心配について、新宿区の案内では、言葉や生活面、友だちとのかかわり方等、お子さんの発達へのご不安、ご心配について、専門スタッフが電話にて相談を受けつけています。電話番号は03-6273-8701です。電話での発達相談の内容によって、後日来所での相談・サービス利用相談等の案内があり、来所での相談は予約制です。[A1][A2][A3] 「本人から通う理由を聞かれている。家庭と療育で説明を相談したい」と伝えるために、質問された言葉を手元に残しておく案があります。
診断を説明する専門的な相談については、診断に関わった医療機関や現在の支援者へも確認してください。区の発達相談の案内があることだけで、窓口が診断の告知内容を決めると説明することはしません。家庭の悩みとして相談したい場合には、「子育ての不安や悩み、困っていることやわからないことなど、気軽にご相談ください」とされている区の相談の利用方法も確認してください。区の案内には、必要に応じて専門機関への紹介も行っているとあります。[F1][F1B]
質問されたその場で診断名を伝えるかを一律には決められません。本人が知りたいことを確認し、通う目的への返事と診断の説明を分けて準備してください。本人に合うタイミングと言葉、関係者の事前相談を重視する公式資料を参考に、医療機関や支援者と相談します。[D1][D2]
普段どの言葉や絵で予定を理解しているかを支援者へ伝え、説明の形を相談してください。長い話を最後まで聞けるかだけで判断せず、本人が何を尋ね返したか、どこで戸惑ったかを記録する案があります。理解したと大人が決める前に、確認の仕方を相談しましょう。
得意なことを大切にしながら、困った時にどんな助けがあるかも本人に伝わる説明を考える案があります。困りごとを隠すか全部並べるかの二択にせず、本人が今尋ねている場面を選びます。公式資料も、本人の長所や短所を含めた自己理解を目的として挙げています。[D3]
通う理由の質問と、行きたくない気持ちの理由を分けて聞く案があります。活動、相手、予定、疲れなど、本人が話したことを記録し、事業所へ相談してください。説明を上手にすれば必ず通いたくなるとは言えません。継続や休み方の判断は、本人の様子と支援状況をもとに関係者へ相談します。
誰へ何を伝えたいのか、どんなことを期待しているのかを本人と支援者で相談する案があります。本人への説明と、ほかの人への情報共有は別の準備です。学校での配慮に関係する場合は学校へ相談し、本人が一人で周囲の理解を得る役割を背負わないよう、支援者の協力を尋ねてください。
説明の後に、「これで分かったね」と締め切るのではなく、また聞きたくなったら誰に伝えるかを一緒に考える案があります。本人から出た言葉を残し、関係者の間で説明が食い違っていないか確認してください。答えを準備できなかった質問は、確認する担当と返事の時期を相談します。
本人の生活や関心が変わった時には、同じ説明を繰り返すだけでよいかも支援者へ尋ねてください。通う理由を説明する目的は、大人の都合を納得させることだけではありません。本人が自分の支援について知り、疑問や希望を伝えるための話合いを続けることを提案します。
本人に話す案を短く書いてから、療育の先生に読んでもらう方法があります。「ここでは、困った時に知らせる方法を一緒に考えている」と説明するなら、実際の支援内容と合っているかを確認します。本人がまだ使わない言葉や、保護者だけが納得している表現がないかも相談してください。
本人が「いつまで行くの」と聞いた場合は、見通しを確かめずに「すぐ終わる」と約束しないようにします。今決まっている予定と、今後話し合うことを分けて説明する案を支援者と考えます。継続の条件や利用の手続きに関する質問は、本人への伝え方と別に、事業所や区へ確認してください。
説明の内容を家族で共有する際にも、本人の前で話してよいことと、先に大人同士で確認することを分けます。「もう説明したので質問しなくてよい」とせず、本人の理解や関心に合わせて聞き直せる相手を残すことを、家庭と療育の共通の相談事項にする案です。
本人が質問した後に通所の予定が変わった場合は、以前の説明と変わる部分を支援者へ確認する案があります。先生や活動が変わることを、通う目的そのものが変わったことと混ぜず、次に何を説明するか整理してください。本人から「前はこう言っていた」と指摘されたら、その言葉を残し、大人同士で説明を確認する材料にします。答えられない質問をその場で作って埋めず、誰に確認してから話すかを伝える例があります。説明役が変わる時も、すでに本人へ伝えた内容を必要な範囲で共有する方法を相談してください。
公式原文確認日:2026年10月13日。相談の表・図・架空例はこのページ独自の整理で、区の指定様式ではありません。
のびのび発達ラボを運営する児童発達支援てらぴぁぽけっと早稲田教室(東京都新宿区・都電早稲田駅徒歩1分)では、受給者証の申請や利用料のしくみについても、見学・ご相談の際にご案内しています。手続きが不安な段階からお声がけいただけます。見学・ご相談は、診断の有無に関わらず承ります。