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新宿区教育ビジョン個別事業(令和6〜9年度)の特別支援教育|通常の学級での支援と、自閉症・情緒障害特別支援学級の新設|何を読むページか

最終更新:2026年10月15日
このページは、新宿区にお住まいで発達障害や学びの困難があるお子さん、特別支援教育や特別支援学級への就学・転籍を考えている保護者の方に向けた案内です。区教育委員会の『新宿区教育ビジョン個別事業(令和6〜9年度)』および特別支援学級の公式資料に書かれている通常の学級での支援体制、就学支援シートの活用、令和9年4月からの自閉症・情緒障害特別支援学級の新設予定を整理して解説します。教室で先生の支援を受けながら学ぶ子どものイラスト

最初に要点:区の資料に書かれていること

区教育委員会の公式資料(教育ビジョン個別事業および特別支援学級案内)に記載されている特別支援教育の要点は次のとおりです。

図:このページを読む4つの順番

次の図は、区の公式資料を整理して読むときの順番を示した、このページ独自の整理です。区が定めた手続きの順序ではありません。

1. ニーズと体制 支援室3.6倍・推進員 2. 就学支援シート 園から小学校への引継ぎ 3. 専門家巡回・読み書き アセスメントツール 4. 情緒学級の新設 令和9年4月〜天神・新宿

図の文章版

  1. 1. ニーズ増大と学級内指導体制:特別支援教室の利用者が10年間で3.6倍に増大する中、推進員配置や通常学級での配慮など、区の基盤整備を把握します。
  2. 2. 就学支援シートによる引継ぎ:就学前施設での様子や家庭での配慮事項を保護者が作成し、小学校へスムーズに引き継ぐ仕組みを理解します。
  3. 3. 読み書きアセスメントと専門家巡回:読み書き困難に対する客観的ツールの活用や、心理職・専門家の巡回相談を活用した指導改善を確認します。
  4. 4. 自閉症・情緒障害特別支援学級の新設:令和9年4月からの新設(天神小・新宿中、令和10年鶴巻小)の対象基準や設置スケジュールを確認します。

表:資料の項目と、家庭で確かめること

区の資料に掲載されている項目ごとに、書かれている事実と、各家庭で窓口に行く前に確かめたいポイントを対比して整理しました。

資料の項目区教育委員会の公式資料に書かれている事実家庭で確かめること
計画期間と児童推移個別事業:令和6〜9年度。特別支援教室の児童数は10年間で約3.6倍以上、中学校は約2.3倍に増加。支援を必要とする子どもが増加している背景と、学校の支援体制を確認する。
通常の学級での支援特別支援教育推進員を配置し学級内指導体制を充実。読み書き困難にはアセスメントツールを活用。通常学級で受けられる支援員の補助や学習上の配慮について担任と相談する。
就学支援シート特別な教育的支援を要する児童の保護者が就学前施設の協力で作成し、入学小学校へ提出する。年長児の夏〜秋にかけて幼稚園や保育園と相談してシートを作成・提出する。
学校生活支援シート関係機関と連携し、学校卒業まで一貫性のある支援を行うための連携シート。小学校から中学校、関係機関への情報共有の継続を依頼する。
専門家の巡回支援学識経験者や心理職等の専門家が小中学校を巡回指導。特別支援教育相談員が適宜指導・助言。学校を通じて専門家の助言や巡回観察を受けられるか確認する。
自閉症・情緒障害学級知的発達に遅れがなく、自閉症や選択性かん黙等があり通常学級で成果を上げることが難しい児童・生徒対象。お子さんの知能検査結果やコミュニケーション特性が対象に該当するか確認する。
新設校と時期令和9年4月設置:天神小学校、新宿中学校。令和10年4月設置:鶴巻小学校。お子さんの進学・進級年度と新設校の開設スケジュールを照らし合わせる。
相談窓口教育委員会 教育支援課 特別支援教育係。就学相談や学級新設に関する詳細を特別支援教育係に問い合わせる。

原文を読む:読み書き支援と就学支援シート

「「読むこと」や「書くこと」に関する特別な教育的ニーズのある児童・生徒に対して、必要に応じてアセスメントツールを活用し、読み書きの困難の状態をふまえた指導・支援を行います。」「就学前施設や家庭での様子を小学校に引き継ぐための「就学支援シート」…特別な教育的支援や個別の配慮を必要とする児童の保護者が、就学前の情報を小学校に引き継ぐシート。保護者が就学前施設等の協力のもと作成し、入学する小学校に提出する。」

この記述は、早期の気づきと客観的な把握に基づく支援の具体策を示しています。見えにくい「読み書きのつまずき」に対してアセスメントツールを活用して客観的に困難さを評価すること、そして就学前から小学校への円滑な接続のために「就学支援シート」を保護者主体で作成・提出する仕組みが公的に位置づけられています。

原文を読む:自閉症・情緒障害特別支援学級の新設

「自閉症・情緒障害特別支援学級:知的発達に遅れがなく、自閉症やそれに類するものや選択性かん黙等があり、通常の学級での指導では十分な成果を上げることが難しい児童・生徒のための学級です。」「自閉症・情緒障害特別支援学級は令和9年4月から設置します。(小学校は「天神小学校(令和9年4月より開設予定)」「鶴巻小学校(令和10年4月より開設予定)」、中学校は「新宿中学校(令和9年4月より開設予定)」)」

これは新宿区の特別支援教育における大きな方針転換を示す重要な事実です。知的障害を伴わない自閉スペクトラム症や情緒的な課題(選択性かん黙など)を持つ児童生徒を対象とした固定制の特別支援学級が、新宿区立学校にこれまで設置されていなかったところ、令和9年4月に天神小・新宿中、令和10年4月に鶴巻小に新設されることが決定しています。

この資料に書かれていないこと(区に確認すること)

区の公式ページや資料には、次の事項は書かれていません。一般にこうだろうと思い込まず、当てはまるか気になる点は必ず区の窓口にご確認ください。

  1. 特別支援教育推進員が各学校に何名ずつ配置されているかの具体的な学校別配置数
  2. 読み書きアセスメントツールの具体的な心理検査名やテストの名称
  3. 就学支援シートの提出締切日(各小学校での具体的な受付締め切りスケジュール)
  4. 新設される自閉症・情緒障害特別支援学級の各校あたりの定員や学級数
  5. 新設校以外の通学区域から新設学級へ通学する場合の指定校変更手続きの詳細
  6. 自閉症・情緒障害学級の教員配置基準や担任教員の専門資格要件
  7. 就学相談における「判定基準スコア」や具体的な合否判定のガイドライン
  8. 教育相談室で行われる個別の発達検査の検査種目一覧(WISC等の具体名)
  9. 副籍交流を行う際の具体的な実施頻度や年間日数の目安
  10. 計画書に記載された事業の年度ごとの詳細な予算配分額

窓口・電話で聞くことの例

区の窓口(教育委員会 教育支援課 特別支援教育係)へ問い合わせる前に、聞きたいことをメモにまとめておくと確認漏れを防げます。以下は窓口で確認する質問の例です。

確認の順番とメモの表

資料を読み進めながら、ご自身の世帯の状況に合わせて「書いてあること」と「窓口に確認すること」を整理するためのメモ表です。

順番確かめること区教育委員会の資料に書いてあること書いていないこと(窓口で聞くこと)
1学びの場通常学級(推進員・アセスメント)、特別支援教室、特別支援学級(固定)お子さんに最適な学びの場の判定手順(就学相談)
2幼小連携就学支援シートを保護者が作成し入学小学校へ提出シートの配信用URLや具体的な提出スケジュール
3専門的指導心理職・専門家の巡回指導、特別支援教育相談員保護者が専門家巡回時に面談できるかどうか
4情緒学級新設令和9年4月(天神小・新宿中)、令和10年4月(鶴巻小)。知的遅れなし自閉症等対象学級定員、通学区域の指定校変更ルール
5問合せ先教育委員会 教育支援課 特別支援教育係就学相談の受付期間と面談予約の方法

区のページの内容は、更新されることがあります。電話や窓口で確かめるときは、ページの題と最終更新日を伝え、聞いた日付・相手の部署・答えを、資料に書いてあったこととは別の欄に書き残してください。あとで家族や支援者と話すときに、どこまでが資料の記載で、どこからが窓口で聞いたことかを分けて伝えられます。

うちの子の場合(例)

以下は、資料の読み方を示すための架空の例です。実在の家庭や、実際の申請・認定結果を紹介するものではありません。

たとえば、保育園に通っている年長のお子さんがいて、知的な遅れはないものの集団生活での強いこだわりや対人コミュニケーションの苦手さがある家庭の場面を考えます。この場合、保護者の方はまず「就学支援シート」の作成を検討します。資料には「保護者が就学前施設等の協力のもと作成し、入学する小学校に提出する」と定められているため、園の担任保育士と面談して園での様子や配慮事項を記入してもらい、入学予定の小学校へ提出して支援の引継ぎを行います。

また、たとえば現在小学校低学年で通常の学級に在籍しているものの、知能に遅れはない一方で自閉傾向があり、集団授業での適応に大きな困難を感じているお子さんの家庭の場合を考えます。保護者の方は資料に明記されている「自閉症・情緒障害特別支援学級」の新設予定を確認します。令和9年4月から天神小学校および新宿中学校に新設され、令和10年4月には鶴巻小学校にも設置されるため、教育委員会教育支援課特別支援教育係に相談し、就学相談や学級変更の要件について確認を行う形となります。

よくある質問

通常の学級ではどのような支援体制がとられていますか。

区教育委員会では、発達障害等のある児童・生徒への支援を強化するため「特別支援教育推進員」を配置して学級内指導体制を充実させています。また、読み書きに困難のある児童・生徒に対してはアセスメントツールを活用した指導を行っています。

「就学支援シート」とは何ですか。誰が作成してどこに出しますか。

特別な教育的支援や個別の配慮を必要とする児童の保護者が、就学前の情報を小学校に引き継ぐためのシートです。保護者が就学前施設(保育園や幼稚園等)の協力を得て作成し、入学する小学校へ提出します。

自閉症・情緒障害特別支援学級はいつ、どの学校にできますか。

令和9年4月から「天神小学校」と「新宿中学校」に、令和10年4月から「鶴巻小学校」に新設される予定です。

自閉症・情緒障害特別支援学級の対象となる児童・生徒はどのようなお子さんですか。

区の資料には「知的発達に遅れがなく、自閉症やそれに類するものや選択性かん黙等があり、通常の学級での指導では十分な成果を上げることが難しい児童・生徒のための学級」と明記されています。

特別支援教育に関する相談窓口はどこですか。

区の公式資料に記載されている問合せ窓口は「教育委員会 教育支援課 特別支援教育係」です。就学相談や支援体制について相談を受け付けています。

公式出典

  1. [S1] 新宿区教育委員会「新宿区教育ビジョン個別事業(令和6年度~令和9年度)」:https://www.city.shinjuku.lg.jp/kodomo/visionfile04_03_00002.html(確認日 2026-10-15)
  2. [S2] 新宿区教育委員会『個別事業計画書(PDF)』:https://www.city.shinjuku.lg.jp/content/000393757.pdf(確認日 2026-10-15)
  3. [S3] 新宿区教育委員会「特別支援学級」案内ページ:https://www.city.shinjuku.lg.jp/kodomo/kyoseisaku01_001001.html(確認日 2026-10-15)

出典の対応表

本ページの本文の各文と、公式資料の事実の箇条(F番号)との対応関係は以下のとおりです。

本文の記述(要点・文)対応する事実(F番号)
計画期間(教育ビジョン全体10年間、個別事業令和6〜9年度の4年間)F1
小学校特別支援教室の児童数が10年間で約3.6倍以上に増加していることF2
中学校特別支援学級・特別支援教室の生徒数が10年間で約2.3倍に増加していることF3
発達障害等のある児童・生徒支援のための特別支援教育推進員の配置と学級内指導体制F4
読み書き困難のある児童・生徒に対するアセスメントツールの活用と指導支援F5
就学前や関係機関と連携した一貫した支援のためのシート活用F6
就学支援シートの定義(保護者が就学前施設の協力のもと作成し入学小学校へ提出)F7
学識経験者や心理職等の専門家による小中学校巡回指導と特別支援教育相談員F8
特別支援学校との副籍交流や通常学級と特別支援学級間の交流及び共同学習推進F9
自閉症・情緒障害特別支援学級の対象(知的遅れなし、自閉症・選択性かん黙等)F10
自閉症・情緒障害学級の設置時期(令和9年4月天神小・新宿中、令和10年4月鶴巻小)F11
問合せ先が教育委員会教育支援課特別支援教育係であることF12
この記事について:本記事は、子育て・発達に関する一般的な情報の提供を目的としています。内容は学会・職能団体・国の機関が公開している情報にもとづいてまとめていますが、お子さまの発達には個人差があり、すべてのお子さまに当てはまるものではありません。診断や治療に関する判断は、医師などの専門機関にご相談ください。

制度のこと、見学のときに一緒に確認できます

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