
区教育委員会の公式資料(教育ビジョン個別事業および特別支援学級案内)に記載されている特別支援教育の要点は次のとおりです。
次の図は、区の公式資料を整理して読むときの順番を示した、このページ独自の整理です。区が定めた手続きの順序ではありません。
区の資料に掲載されている項目ごとに、書かれている事実と、各家庭で窓口に行く前に確かめたいポイントを対比して整理しました。
| 資料の項目 | 区教育委員会の公式資料に書かれている事実 | 家庭で確かめること |
|---|---|---|
| 計画期間と児童推移 | 個別事業:令和6〜9年度。特別支援教室の児童数は10年間で約3.6倍以上、中学校は約2.3倍に増加。 | 支援を必要とする子どもが増加している背景と、学校の支援体制を確認する。 |
| 通常の学級での支援 | 特別支援教育推進員を配置し学級内指導体制を充実。読み書き困難にはアセスメントツールを活用。 | 通常学級で受けられる支援員の補助や学習上の配慮について担任と相談する。 |
| 就学支援シート | 特別な教育的支援を要する児童の保護者が就学前施設の協力で作成し、入学小学校へ提出する。 | 年長児の夏〜秋にかけて幼稚園や保育園と相談してシートを作成・提出する。 |
| 学校生活支援シート | 関係機関と連携し、学校卒業まで一貫性のある支援を行うための連携シート。 | 小学校から中学校、関係機関への情報共有の継続を依頼する。 |
| 専門家の巡回支援 | 学識経験者や心理職等の専門家が小中学校を巡回指導。特別支援教育相談員が適宜指導・助言。 | 学校を通じて専門家の助言や巡回観察を受けられるか確認する。 |
| 自閉症・情緒障害学級 | 知的発達に遅れがなく、自閉症や選択性かん黙等があり通常学級で成果を上げることが難しい児童・生徒対象。 | お子さんの知能検査結果やコミュニケーション特性が対象に該当するか確認する。 |
| 新設校と時期 | 令和9年4月設置:天神小学校、新宿中学校。令和10年4月設置:鶴巻小学校。 | お子さんの進学・進級年度と新設校の開設スケジュールを照らし合わせる。 |
| 相談窓口 | 教育委員会 教育支援課 特別支援教育係。 | 就学相談や学級新設に関する詳細を特別支援教育係に問い合わせる。 |
「「読むこと」や「書くこと」に関する特別な教育的ニーズのある児童・生徒に対して、必要に応じてアセスメントツールを活用し、読み書きの困難の状態をふまえた指導・支援を行います。」「就学前施設や家庭での様子を小学校に引き継ぐための「就学支援シート」…特別な教育的支援や個別の配慮を必要とする児童の保護者が、就学前の情報を小学校に引き継ぐシート。保護者が就学前施設等の協力のもと作成し、入学する小学校に提出する。」
この記述は、早期の気づきと客観的な把握に基づく支援の具体策を示しています。見えにくい「読み書きのつまずき」に対してアセスメントツールを活用して客観的に困難さを評価すること、そして就学前から小学校への円滑な接続のために「就学支援シート」を保護者主体で作成・提出する仕組みが公的に位置づけられています。
「自閉症・情緒障害特別支援学級:知的発達に遅れがなく、自閉症やそれに類するものや選択性かん黙等があり、通常の学級での指導では十分な成果を上げることが難しい児童・生徒のための学級です。」「自閉症・情緒障害特別支援学級は令和9年4月から設置します。(小学校は「天神小学校(令和9年4月より開設予定)」「鶴巻小学校(令和10年4月より開設予定)」、中学校は「新宿中学校(令和9年4月より開設予定)」)」
これは新宿区の特別支援教育における大きな方針転換を示す重要な事実です。知的障害を伴わない自閉スペクトラム症や情緒的な課題(選択性かん黙など)を持つ児童生徒を対象とした固定制の特別支援学級が、新宿区立学校にこれまで設置されていなかったところ、令和9年4月に天神小・新宿中、令和10年4月に鶴巻小に新設されることが決定しています。
区の公式ページや資料には、次の事項は書かれていません。一般にこうだろうと思い込まず、当てはまるか気になる点は必ず区の窓口にご確認ください。
区の窓口(教育委員会 教育支援課 特別支援教育係)へ問い合わせる前に、聞きたいことをメモにまとめておくと確認漏れを防げます。以下は窓口で確認する質問の例です。
資料を読み進めながら、ご自身の世帯の状況に合わせて「書いてあること」と「窓口に確認すること」を整理するためのメモ表です。
| 順番 | 確かめること | 区教育委員会の資料に書いてあること | 書いていないこと(窓口で聞くこと) |
|---|---|---|---|
| 1 | 学びの場 | 通常学級(推進員・アセスメント)、特別支援教室、特別支援学級(固定) | お子さんに最適な学びの場の判定手順(就学相談) |
| 2 | 幼小連携 | 就学支援シートを保護者が作成し入学小学校へ提出 | シートの配信用URLや具体的な提出スケジュール |
| 3 | 専門的指導 | 心理職・専門家の巡回指導、特別支援教育相談員 | 保護者が専門家巡回時に面談できるかどうか |
| 4 | 情緒学級新設 | 令和9年4月(天神小・新宿中)、令和10年4月(鶴巻小)。知的遅れなし自閉症等対象 | 学級定員、通学区域の指定校変更ルール |
| 5 | 問合せ先 | 教育委員会 教育支援課 特別支援教育係 | 就学相談の受付期間と面談予約の方法 |
区のページの内容は、更新されることがあります。電話や窓口で確かめるときは、ページの題と最終更新日を伝え、聞いた日付・相手の部署・答えを、資料に書いてあったこととは別の欄に書き残してください。あとで家族や支援者と話すときに、どこまでが資料の記載で、どこからが窓口で聞いたことかを分けて伝えられます。
以下は、資料の読み方を示すための架空の例です。実在の家庭や、実際の申請・認定結果を紹介するものではありません。
たとえば、保育園に通っている年長のお子さんがいて、知的な遅れはないものの集団生活での強いこだわりや対人コミュニケーションの苦手さがある家庭の場面を考えます。この場合、保護者の方はまず「就学支援シート」の作成を検討します。資料には「保護者が就学前施設等の協力のもと作成し、入学する小学校に提出する」と定められているため、園の担任保育士と面談して園での様子や配慮事項を記入してもらい、入学予定の小学校へ提出して支援の引継ぎを行います。
また、たとえば現在小学校低学年で通常の学級に在籍しているものの、知能に遅れはない一方で自閉傾向があり、集団授業での適応に大きな困難を感じているお子さんの家庭の場合を考えます。保護者の方は資料に明記されている「自閉症・情緒障害特別支援学級」の新設予定を確認します。令和9年4月から天神小学校および新宿中学校に新設され、令和10年4月には鶴巻小学校にも設置されるため、教育委員会教育支援課特別支援教育係に相談し、就学相談や学級変更の要件について確認を行う形となります。
区教育委員会では、発達障害等のある児童・生徒への支援を強化するため「特別支援教育推進員」を配置して学級内指導体制を充実させています。また、読み書きに困難のある児童・生徒に対してはアセスメントツールを活用した指導を行っています。
特別な教育的支援や個別の配慮を必要とする児童の保護者が、就学前の情報を小学校に引き継ぐためのシートです。保護者が就学前施設(保育園や幼稚園等)の協力を得て作成し、入学する小学校へ提出します。
令和9年4月から「天神小学校」と「新宿中学校」に、令和10年4月から「鶴巻小学校」に新設される予定です。
区の資料には「知的発達に遅れがなく、自閉症やそれに類するものや選択性かん黙等があり、通常の学級での指導では十分な成果を上げることが難しい児童・生徒のための学級」と明記されています。
区の公式資料に記載されている問合せ窓口は「教育委員会 教育支援課 特別支援教育係」です。就学相談や支援体制について相談を受け付けています。
本ページの本文の各文と、公式資料の事実の箇条(F番号)との対応関係は以下のとおりです。
| 本文の記述(要点・文) | 対応する事実(F番号) |
|---|---|
| 計画期間(教育ビジョン全体10年間、個別事業令和6〜9年度の4年間) | F1 |
| 小学校特別支援教室の児童数が10年間で約3.6倍以上に増加していること | F2 |
| 中学校特別支援学級・特別支援教室の生徒数が10年間で約2.3倍に増加していること | F3 |
| 発達障害等のある児童・生徒支援のための特別支援教育推進員の配置と学級内指導体制 | F4 |
| 読み書き困難のある児童・生徒に対するアセスメントツールの活用と指導支援 | F5 |
| 就学前や関係機関と連携した一貫した支援のためのシート活用 | F6 |
| 就学支援シートの定義(保護者が就学前施設の協力のもと作成し入学小学校へ提出) | F7 |
| 学識経験者や心理職等の専門家による小中学校巡回指導と特別支援教育相談員 | F8 |
| 特別支援学校との副籍交流や通常学級と特別支援学級間の交流及び共同学習推進 | F9 |
| 自閉症・情緒障害特別支援学級の対象(知的遅れなし、自閉症・選択性かん黙等) | F10 |
| 自閉症・情緒障害学級の設置時期(令和9年4月天神小・新宿中、令和10年4月鶴巻小) | F11 |
| 問合せ先が教育委員会教育支援課特別支援教育係であること | F12 |
のびのび発達ラボを運営する児童発達支援てらぴぁぽけっと早稲田教室(東京都新宿区・都電早稲田駅徒歩1分)では、受給者証の申請や利用料のしくみについても、見学・ご相談の際にご案内しています。手続きが不安な段階からお声がけいただけます。見学・ご相談は、診断の有無に関わらず承ります。