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新宿区で家では話すのに園では話せない子|家庭・園・療育で相談すること

最終更新:2026年10月13日
新宿区でこの困りごとについて相談したい保護者へ。公式資料の説明と、家庭・支援者で話し合うための具体例をまとめたページです。園の玄関で母と手をつなぐ子どもに、先生が笑顔の絵カードを見せて優しく語りかけるイラスト

保護者の質問

新宿区で、家ではよく話す子どもが園や療育では一言も話せません。話すように促してよいのか、支援する人たちとどう相談すればよいですか?

最初にお伝えしたいこと

話すように繰り返し求める前に、家・園・療育で「誰と、どこで、どの方法なら伝えられるか」を共有し、言葉以外でも必要なことを伝えられる方法を相談してください。こども家庭庁の児童発達支援ガイドラインは、場面緘黙のある子への支援で発話を強制せず、緊張や不安に配慮し、指さし・カード・身振りなどを工夫する考え方を示しています。[G24] この質問の状態だけで診断を決めず、新宿区の発達相談と現在の支援者へ、場所による違いを具体的に伝えましょう。

図:相談することを四つに整理

以下は、このページで作成した相談準備の一例です。公式に定められた申請の順番や、個別の支援方法の決定を示す図ではありません。

相談準備の流れ場面の違いを書く。声以外の合図を相談。受け取る人を決める。負担と伝わり方を確認1 場面の違いを書く2 声以外の合図を相談3 受け取る人を決める4 負担と伝わり方を確認

図の文章版:何を相談するか

  1. 場面の違いを書く:家と園、療育のそれぞれで、相手・活動・本人の動きを分けてメモします。話せたかだけでなく、トイレや痛みをどう伝えているかも、相談したい場面として残す案です。
  2. 声以外の合図を相談:今使えている指さしや身振りを支援者に伝え、園で使う時の場所と合図を相談します。このページで方法を決定するのではなく、本人に合うかを確認する段階です。
  3. 受け取る人を決める:担任が離れている時も含め、誰にどのように伝わるかを園へ確認します。大人が提案しただけなのか、実際に始めることが決まったのかを分けて記録してください。
  4. 負担と伝わり方を確認:次に振り返る時期を関係者と相談します。声の回数だけで評価するのではなく、必要なことが伝わった場面と、本人が困った条件を、次の相談の材料にする案です。

「家では話す」を園への宿題にしない

家でよく話す様子を知っていると、「本当は話せるから、先生にも一言だけ」と言いたくなるかもしれません。このページで提案する相談は、家庭での発話を園でも直ちに再現させるためのものではありません。家庭で安心して過ごしている様子と、園で困っている場面の両方を、支援を考える材料として渡します。

相談メモには、「家では話すが園では話さない」という一文に続けて、園では何に困るかを書いてみてください。例えば、水が欲しい、トイレに行きたい、痛い、遊びをやめたいなどです。「あいさつを声で言うこと」と「困ったときに大人へ知らせること」は別の相談項目に分けると、今日必要な対応が見えます。

「わざと黙っている」「慣れれば必ず話す」と理由や見通しを決めた言葉は、観察欄から外します。本人が言った言葉と大人が推測したことを分け、「何が怖いかはまだ聞けていない」「表情が固くなったのは見た」と書く方法を提案します。原因を確定するためではなく、支援者に確かめてもらうための記録です。

場面を並べると、質問が具体的になる

記録の単位は一日全体よりも、一つの活動にしてみましょう。登園時、自由遊び、給食、帰りの支度などから、困っている場面と比較しやすい場面を選びます。相手の人数、保護者の同席、使えた伝え方も添えます。毎回すべてを埋める必要はなく、分からない所は空欄のまま相談へ持っていくという使い方です。

例えば、「先生には話せない」だけでなく「先生と二人の時も声は出なかったが、欲しい玩具を指さした」「友達が近くに来ると手も止まった」と分けます。家では同じ質問に答えるか、同じ玩具で遊ぶかも、普段見えた範囲で記録します。確認のために何度も質問したり、発話を試したりすることを勧める記録表ではありません。

家庭で撮った動画を見せたい場合は、先に本人への説明、園の受取り方法、映り込む人、保存や返却の扱いを相談してください。動画が必要と決めつけず、文章で十分伝わるかを尋ねる方法もあります。「家庭ではできた証拠」ではなく、「場面の違いを理解する資料」として扱うことを提案します。

声以外の合図を、届くところまで決める

カードを用意するだけでは、そのカードを誰に、いつ、どう見せるのかが残ります。相談では、子どもが使う動作と、大人が受け取った後の対応を一組にしてください。例えば机上のカードを触る、先生へ渡す、指で示すなど、本人に合う方法を支援者と選びます。どの方法が合うかは、このページだけでは判断できません。

特に「トイレ」「痛い」「休みたい」などの合図は、担任が離れている時にも対応する人が分かるように相談しましょう。合図を出せなかった日の扱いも聞きます。「使わなかったから困っていない」とせず、出す場所や相手が合っていたかを見直す、という話合いの進め方です。

療育でカードを使えても、園で同じ形が使えるとは決めず、置き場所と説明する人を確認します。新しいカードを家庭だけで増やすより、今すでに伝わっている動きを相談メモの最初に書く方法を提案します。本人の選択を急がせず、支援者と試す範囲を決めてください。

園と療育の話合いに持っていく表

相談すること家庭のメモ例園・療育へ聞くこと
困る場面給食で水を頼めなかったと聞いたどの時点で気づき、どう対応したか
伝わった方法家では指さしで選べた園でも使える合図はあるか
周囲の条件少人数の遊びでは表情が緩んだ場所・人数・待ち方を変えられるか
大人の応答合図を受けたら短く返事をした担当が不在の時は誰が受け取るか
本人の希望声を出す話題では目を伏せた本人へどの方法で希望を聞くか
見直し今週困った場面を一つ記録いつ、何を見て方法を調整するか

この表は相談の準備例で、区の指定様式ではありません。書けない項目を埋めるために本人へ質問を重ねず、園や療育が見ている情報を聞く欄としても使ってください。保護者がすべての場面を観察する前提にはしていません。

うちの子の場合:登園時のあいさつで固まる

以下は架空の相談例です。家ではよく話す年中児が、登園時に先生から名前を呼ばれると、保護者の後ろへ隠れます。保護者は「あいさつだけは言わせた方がよいか」と迷っています。相談の出発点を「明日、声で返事をさせる」ではなく、「登園時にどう受け入れてもらうか」に置き換えてみます。

園へは「返事を待つ時間に身体が固まるように見える。会釈やカードなど、声以外で登園を知らせる方法を一緒に考えたい」と伝える案があります。療育には、その時の様子と、普段使えている伝え方を共有します。方法を決める場面に本人が同席するか、本人には後でどう説明するかも相談します。

振り返りでは、声が出た回数だけでなく、教室へ入るまでの様子、助けを求められた場面、帰宅後に本人が話したことを並べる案があります。これは効果を保証する評価方法ではありません。負担をどう確認するかを、担当者とあらかじめ相談するための例です。

うちの子の場合:療育では指させるが園では動けない

もう一つの架空例では、療育の小さな部屋では玩具を指さして選ぶ子が、園では先生の問いかけに動けなくなります。「療育でできたから園でもできるはず」とせず、選択肢の数、相手、周りの視線、カードの位置を比べる相談を提案します。療育に「園で同じ方法を使う際に、何を説明すればよいか」を聞いてみましょう。

園に渡す情報は、家族の会話全体や診断に関する資料全部ではなく、今回の合図の相談に関係する部分を整理する案です。必要な情報の範囲は相手と確認してください。共有文の最後には、「今はこの条件で伝わったという記録で、どこでも同じようにできるという意味ではありません」と添える方法があります。

新宿区で発達の相談をする

新宿区の「あいあい」は、言葉や生活面、友達との関わりなど、子どもの発達に関する不安を専門スタッフが電話で受け付けると案内しています。発達相談・サービス利用相談専用は03-6273-8701です。電話相談の内容に応じて後日の来所相談等を案内し、来所相談は予約制とされています。[A1][A2][A3]

電話では、年齢、園の種類、現在の療育の有無を伝え、「家では話すが園と療育では声が出ない。声かけと意思を伝える方法を相談したい」と元の困りごとを伝える案があります。相談の結果、どこへつなぐか、医療への相談が必要か、次に誰へ連絡するかは、担当者に確認してください。電話だけで診断や通所サービスの利用が決まるとは、このページでは説明していません。

よくある質問5問

「一言だけ言って」と促してよいですか?

国のガイドラインは、場面緘黙のある子への発話の強制を避ける考え方を示しています。[G24] まず、どんな促しでどのような様子になるかを支援者へ伝え、本人の負担と、言葉以外で伝える手段を相談してください。「一言だけなら負担がない」とは決めず、挨拶と生活上必要な要求を分けて考えることを提案します。

家で話せるなら相談は後回しでよいですか?

園でトイレや痛みを伝えられないなど、生活上の困りごとがあるなら、その内容を発達相談へ伝えてください。家庭で話せることも、園で困ることも同じメモに残します。「いつまで待つか」を保護者だけで決めず、相談の時期や追加で確認する事項を聞いてください。

この状態は場面緘黙ですか?

ここに書かれた質問だけで診断はできません。この記事は、国の資料にある場面緘黙の支援上の留意点を参考として示しています。本人の状態を判断する際には、場所ごとの様子や経過を専門家へ伝えてください。診断名が決まるまで何も準備できないという意味ではなく、今日困っている合図や意思の伝達を相談するためのページです。

カードを使うと話す練習になりませんか?

ガイドラインには、指さし・カード・身振りなど言葉以外の方法の工夫が書かれています。[G24B] 個別の発話への働きかけと、今必要なことを伝える手段をどう組み合わせるかは、支援者へ相談してください。カードを使う期間や効果を一律に決める説明はしていません。

園と療育の説明が違う場合はどうしますか?

それぞれの説明を「誰と、どの場面で、何を目標にしているか」に分けて確認する案があります。どちらが正しいかを保護者だけで裁くより、食事中の要求など一つの場面について共通の方法を相談しましょう。話合いの日程、共有するメモ、次の確認担当を決められるか聞いてください。

面談の終わりに残しておくこと

面談後には、「決まった合図」「その合図を受け取る人」「まだ決まっていないこと」を別々に書く方法を提案します。保護者の希望を、園が実施すると約束した内容に置き換えないようにしてください。本人へ伝える時も、決まった範囲を短く説明する案を支援者と確認します。

次の面談では、最初のメモを全部書き直すより、新しく伝わったこと、難しかった条件、本人が嫌がったことを追記してみましょう。相談の中心は「話させるために何を増やしたか」ではなく、「本人が必要なことを伝え、生活に参加するために何を相談するか」です。家庭だけで抱えず、園と療育へ具体的な場面を渡してください。

相談の文を、一つ作って持っていく

園へ渡す文の例は、「家では家族と話します。園では返事が難しいと聞いています。特に給食中の要求とトイレの合図が心配です。声を出す練習の前に、本人が使える伝え方と先生の受け止め方を相談したいです」です。これは架空の依頼文です。自分の子の実際の場面へ直す時には、分からない所を推測で埋めないでください。

園から返事をもらったら、療育には決まった対応をそのまま伝えます。「カードを検討する」と「カードを使い始める」は違う段階として記録します。担当者が変わる時や行事の日の扱いも、必要な場面だけ確認する案があります。支援の提案が増えた時には、本人に一度に何種類も合図を覚えてもらうことになるのかを、支援者へ相談してください。

本人が普段の遊びの中で伝えてくれたことも記録の対象にする案があります。大人が設定した質問に答えた時だけを取り上げず、本人から動いた場面を支援者へ渡します。困ったことを伝えられるようにする目的を、関係者の間で確認してから次の工夫を相談しましょう。

園から届く記録の読み方

園から「今日は話せました」と連絡があった時も、本人が困っていた場面で必要なことを伝えられたかは別に確認する案があります。誰に、何を、どんな活動の中で伝えたのかを尋ね、本人が疲れたり、次の日を心配したりしていないかも相談材料にします。一回の出来事から、今後は必ず声で答えるという約束を作るための記録ではありません。

家で話す様子を園へ伝える場合は、動画を撮ることを前提にせず、普段の会話の場面を文章で説明する方法から相談してください。本人が撮影や共有を嫌がる場合は、その気持ちも支援者へ伝えます。家で話せることを証明するために、人前で同じ発言を再現させる使い方にはしないという相談案です。

保護者のメモにも、園で直接見たことと、先生から聞いたことを区別して書きます。記録の目的を「話した回数の比較」に絞らず、次に必要な支えを一緒に考える資料にできるか、担当者へ確かめてください。

公式出典

公式原文確認日:2026年10月13日。相談の表・図・架空例はこのページ独自の整理で、区の指定様式ではありません。

この記事について:本記事は、子育て・発達に関する一般的な情報の提供を目的としています。内容は学会・職能団体・国の機関が公開している情報にもとづいてまとめていますが、お子さまの発達には個人差があり、すべてのお子さまに当てはまるものではありません。診断や治療に関する判断は、医師などの専門機関にご相談ください。

制度のこと、見学のときに一緒に確認できます

のびのび発達ラボを運営する児童発達支援てらぴぁぽけっと早稲田教室(東京都新宿区・都電早稲田駅徒歩1分)では、受給者証の申請や利用料のしくみについても、見学・ご相談の際にご案内しています。手続きが不安な段階からお声がけいただけます。見学・ご相談は、診断の有無に関わらず承ります。