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🧭 年齢・場面別

きょうだい本人が話せる相談先を一緒に探す

最終更新:2026年10月27日
「親には言いにくい」「自分の話も聞いてほしい」。療育に通う子のきょうだい本人が、自分の相談をできる機会について、保護者が確認するための準備を整理します。きょうだい本人が話せる相談先を一緒に探すの絵

親が心配していることと、本人が話したいことを分けます

「下の子に我慢ばかりさせている」と保護者が感じたとき、親が説明したいことと、そのきょうだいが話したいことは、必ずしも同じとは限りません。まず本人がどんな話をしたいか、誰に聞いてほしいかを確かめる案があります。親子で話す機会に加え、親とは別に相談できる機会を実際の支援先へ尋ねるための準備です。

こども家庭庁の児童発達支援ガイドラインは、家族支援の対象にきょうだいを含め、きょうだい同士の交流の機会や、きょうだいへの相談援助を支援内容として挙げています。家族全体への支援という説明を、保護者だけが話す相談に限って捉えず、きょうだい本人の話をどう聞くかを相談するための根拠になります。ただし、すべての事業所に専用の面談枠や交流会があることを、この記載だけで約束するものではありません。

本人の相談を準備する図

下の図は、本記事が作った整理例です。必ず四段階を踏む制度の図ではありません。話す相手を探すことと、相談した内容を誰に伝えるかを決めることを分け、本人の希望を確認するために使います。

きょうだい本人の相談を準備する話したいこと、話す相手、親と別に話す機会、共有する内容をそれぞれ確かめる相談準備の図です。本人が話したいこと親の心配と分けて聞く話す相手療育・学校・公的窓口親と別に話す機会利用できる形を確認する共有する内容誰へ何を伝えるか相談する相談の整理例。面談の実施方法や秘密の扱いは、相談先に確かめます。
親が代わりに説明する情報と、本人が直接話す機会を区別します。

「何を話すか」を大人が先に決めすぎない

本人へ話を聞くときの例は、「お兄さんやお姉さんのことをどう思う」と大きく尋ねるより、「自分のことで聞いてほしいことはある」「誰になら話しやすそう」と確かめる形です。療育に通う子のことを話す相談も、きょうだい自身の学校や友達のことを話す相談もあります。保護者が用意した問題だけに答えてもらう面談にしないための問いです。

話したくないと言った場合も、保護者の心配として相談先へ伝えることは分けて考えられます。「親として気になる様子がある」と説明することと、「本人がこの話をしたい」と代弁することを区別します。本人の言葉がまだ聞けていない部分は、聞けていないまま伝える案です。相談のために、きょうだいに必ず悩みを言わせることを勧めていません。

通っている療育先へ、本人の相談を尋ねます

相談先を探す入口の一つとして、療育先の担当者へ「きょうだい自身の話を聞いてもらう機会はありますか」と聞く案があります。国のガイドラインには、きょうだいへの相談援助や交流が挙げられていますが、実際の提供方法は個別に確認する必要があります。どの担当が相談を受けるか、本人だけで話す時間を設けられるか、別の地域の相談先を案内してもらえるかを、分けて尋ねてください。

このとき、きょうだい本人を、療育に通う子の支援を手伝う役割として紹介するのではなく、自分の気持ちを話す人として相談する案です。親が抱えている負担の説明だけで面談時間が終わらないよう、本人が話したいことをどこで扱うかを事前に確認できます。必ず本人だけの面談ができるという制度説明ではなく、利用できる相談の形を尋ねる準備です。

学校へ話す場合は、きょうだい本人の生活から始めます

きょうだい本人が学校で過ごしているなら、「学校でも話せる人を相談したい」と先生へ尋ねる案があります。相談する相手や利用できる機会は、その学校へ確認してください。この記事から、すべての学校に同じ担当者が常にいることや、同じ方法で予約できることは示せません。誰に連絡し、本人の希望をどう伝えるとよいかから尋ねる形です。

学校へ共有する内容も、兄弟姉妹の診断や支援記録のすべてを前提にせず、本人の生活で相談したいことを整理する案があります。架空の例では、家庭の予定で宿題の時間が変わることを相談する場合と、友達に家族について聞かれて困ったことを相談する場合では、伝えたい情報が異なります。本人が何に困り、何を望んでいるかを先に確認します。

相談前に分けること保護者が準備する例相談先へ聞くこと
本人の話本人が話した言葉や希望本人が直接話せる機会はあるか
親の心配保護者が見た出来事親として別に相談する方法はあるか
学校などでの生活本人が共有したい場面誰が相談を受け、どう連絡するか
相談後の共有本人が知りたいこと・気にしていること誰へ何を伝えるか、先に確認できるか

本人が使える、公的な相談の入口もあります

文部科学省は、悩んでいる子どもや保護者等がいつでも相談できる「24時間子供SOSダイヤル」を案内しています。番号は0120-0-78310です。いじめだけでなく子どものSOS全般を受け止める窓口で、原則として電話をかけた所在地の教育委員会の相談機関へつながる説明です。夜間・休日も含めて相談できる入口として、家族だけで抱えず話す方法の一つになります。

この窓口は、きょうだい専用の交流会や、児童発達支援の利用先を決める窓口という意味ではありません。本人にどの入口を案内するかを考えるときは、「家族のことも含め、自分の悩みを話す場所を探している」と、相談の目的を分けてください。話せる相手が見つかったら、継続して相談する方法があるかも実際の相談先へ確認する案があります。

こどもが話し始める文の例:「おうちのことで、きいてほしいことがあります」「おやにまだ話していないこともあります」「だれに何をつたえるのか、先におしえてほしいです」。全部を言う必要はありません。話しやすい言い方を一緒に考えるための例です。

相談した内容を誰へ伝えるか、先に確かめます

本人が親とは別に話すことを希望した場合には、相談後にどの情報を保護者と共有するかを、相談先へ先に尋ねる案があります。この記事は、どの窓口でもすべての話が同じ方法で秘密になると約束するものではありません。「誰へ何を伝えるか、本人にどう説明するか」を、その相談先で確かめるための準備です。

保護者からも、「本人が自分の言葉で話せるようにしたいです。親が伝える情報と、本人が話す内容を分けて相談できますか」と尋ねられます。親が詳しい事情を補足する必要があるときは、そのための時間や方法があるかを確かめてください。親が何も話してはいけないということではなく、相談の主役が誰なのかを曖昧にしないための提案です。

話した後に、本人へ何を確かめるか

相談後は、内容のすべてを聞き出すことより、「話せる場所だったか」「次も同じ人に話したいか」「大人にしてほしいことはあるか」を聞く案があります。本人が言える範囲で確かめ、話したくないことを面談の成果として取り出そうとしない形です。保護者自身に相談したいことが残った場合は、本人の相談とは別の話題として整理できます。

架空の例で、本人が「学校のことは先生に話せたけれど、家族のことはまだ話せなかった」と伝えたとします。話せなかった部分をその場で親が埋めてしまわず、別の相談機会を希望するか、同じ相談先で続けたいかを尋ねる案です。一回の相談ですべて話せたかだけを結果にせず、本人が必要なときに話せる入口を一つずつ確認します。

国のガイドラインは、父親、きょうだい、祖父母など家族全体を支える視点や、必要に応じた関係機関との連携を示しています。きょうだい本人の相談先と、保護者の相談先が同じでなければならないという意味ではありません。家庭の状況を支える相談と、本人が自分の話をする相談をつなぐ方法を、実際の支援者と話し合うためにこのページを使ってください。

本人へ渡すメモは、話したい範囲を選ぶために使います

相談前のメモを作るなら、「話したいこと」「今日は話したくないこと」「大人に先に聞きたいこと」を分ける案があります。本人が書いた内容を親が添削して正しい説明へ直すための紙ではありません。本人が話すときに見たいなら使い、書くことが負担なら口頭で伝えるなど、実際の相談先と相談します。決まった様式や提出の義務は、このページから示していません。

架空の例で、本人が「家族のことを友達に聞かれたけれど、何と言えばよいか分からなかった」と書いたとします。保護者は、兄弟姉妹の状態を詳しく解説する紙を先に作るのではなく、本人がその出来事を誰に話したいかを確かめる案があります。学校へ相談したいのか、家族とは別の人に気持ちを聞いてほしいのかによって、連絡の仕方も相談できます。

本人のメモを相談先へ渡す前には、誰が読むのか、読んだ後にどう扱うのかを確かめる案があります。親が手伝った部分があれば本人の言葉と区別し、本人が後から話したいことを追加できるようにします。悩みをきれいな文章にまとめることより、自分の相談を始めるための手がかりを作るという目的で使ってください。

よくある質問

きょうだい本人の相談も、療育先へ尋ねられますか?

国の児童発達支援ガイドラインは、きょうだいへの相談援助や交流の機会を挙げています。本人の相談をどのように受けられるか、担当や面談の形、別の地域の相談先を案内できるかを、実際の事業所へ確認してください。

親には言いにくいと本人が言ったときはどうしますか?

誰に話したいか、親とは別に話す機会を希望するかを聞く相談例があります。相談の実施方法や、内容を誰へ共有するかは相談先へ先に確かめてください。一律にすべてを親に話す、またはすべて秘密にすると決めるものではありません。

きょうだい専用の窓口が見つからないときはどうしますか?

療育の家族支援や本人の学校で相談できる機会を尋ねる案があります。文部科学省は子どものSOS全般を受け止める0120-0-78310も案内しています。窓口ごとの役割を確認し、本人の相談目的を伝えてください。

本人が話したいことを、まだ言ってくれません。

親が見た様子と本人の言葉を分け、保護者の心配として支援者へ相談する方法があります。本人に必ず悩みを言わせることを条件にせず、誰なら話しやすいか、今は話さずにいたいかも含めて相談してください。

公式出典

この記事について:本記事は、子育て・発達に関する一般的な情報の提供を目的としています。内容は学会・職能団体・国の機関が公開している情報にもとづいてまとめていますが、お子さまの発達には個人差があり、すべてのお子さまに当てはまるものではありません。診断や治療に関する判断は、医師などの専門機関にご相談ください。

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