見つからないときは、すぐ警察へ連絡する
「もう少し探してから」「時間が経ってからでないと相談できないのでは」と一人で判断して待つ必要はありません。警視庁の案内は、すぐに110番するか警察署へ届け出るというものです。この記事を読み終わることや、下の準備欄が全部そろうことを待って連絡するのではなく、いま子どもが見つからない状況を警察へ伝えてください。危険に関わる状況や、分からないこともそのまま話し、警察からの確認に応じます。
連絡のためのメモを用意するなら、最後に姿を見た場所、分かる範囲の時刻、服装などを書ける欄を作れます。これは必須書式や届出の条件ではありません。記憶がはっきりしないところは、推測で埋めずに「分からない」と伝えるための補助です。居場所を断定したり、確実にいつもの場所へ戻ると考えたりするより、見たこととまだ確認できていないことを分けて話しましょう。
写真や届出に関する資料は、公式案内で確かめる
警視庁は届出の際に、行方不明者の写真、届出人の身分証、関係資料を持参するよう案内しています。子どもの写真を探すために最初の連絡を遅らせず、手元にあるもの、まだ用意できていないものを警察に伝えてください。写真を誰へどの方法で渡すかは、警察からの案内を確認します。公開のSNSへ急いで大量の個人情報を載せることを、このページから勧めるものではありません。
普段の備えとしては、最近の子どもの姿が分かる写真がどこにあるかを、保護者間で確認する方法があります。加工された写真だけでなく、現在の姿を説明できるものを探しておく、という準備の提案です。写真の保管場所を広く知らせる必要はありません。誰が必要なときに取り出せるかを家庭の中で決め、公開するための資料と取り違えないようにしましょう。服装が日によって変わることも、普段の姿と当日の情報を分けて伝える理由になります。
葛飾区内でも、管轄は住所や場所で確認する
警視庁は、本人の住所や居所を管轄する警察署、行方不明となった場所を管轄する警察署、届け出る人の住所や居所を管轄する警察署を案内しています。区内のどの場所も一律に同じ警察署が担当すると考えず、警察署一覧や連絡時の案内で確認してください。急いでいるときは、管轄を調べ終えてからでないと110番できないという意味ではありません。
葛飾警察署の公式案内には、所在地を葛飾区立石2丁目7番9号、代表電話を03-3695-0110と記載しています。この番号は葛飾区全域の行方不明専用窓口という意味ではありません。警視庁の届出の説明と警察署の案内を分けて読み、いま必要な連絡をしてください。最寄りの署だけで決めかねるときは、状況と場所を伝えて確認しましょう。来署の準備をしている間も、最初の連絡を先延ばしにしないことが出発点です。
子どもの伝え方を説明できるようにする
発達のことが気になる子の場合、「名前を聞かれたときに答えにくい」「声をかけられても返事をしないことがある」などを伝えたいことがあります。診断名だけで説明を終えるのではなく、普段の具体的な様子を短く書いておく方法があります。これは警察の公式な様式ではなく、保護者が状況を説明するための提案です。全ての発達特性のある子に同じ行動があると決めつけないようにします。
たとえば、「呼びかけにはいつも反応しない」と断定するより、「家では名前を呼んでも返事をしないことがあり、近くで顔を合わせると気付くことがあります」のように、家庭で見た範囲を説明できます。好きな場所や物を伝える場合も、そこへ行ったと決めず、参考になるかもしれない情報として警察に渡します。役に立つ情報かどうかを保護者が全部判断して隠す必要はありませんが、分かっている事実と推測を区別して話しましょう。
家族の連絡は、現在の状況が分かる形にする
複数の家族が別々に探していると、誰が警察へ連絡したか、どの情報を伝えたかが分からなくなることがあります。家庭の連絡メモには、「いま誰がどこにいるか」「警察へ連絡したか」「次の確認を誰がするか」を短く記す方法があります。ただし、警察からの指示より独自の家族ルールを優先するものではありません。連絡を受けた後の対応は、警察からの確認や案内に従ってください。
施設内で見失ったときは、施設の担当者へ状況を伝えることも必要になるでしょう。「施設に伝えたから警察への連絡は不要だ」と自分で決めず、子どもが見つからない状況を警察へ伝えます。周囲に協力を求める場合も、子どもの情報を広く配る範囲や方法は慎重に考え、必要な対応を警察へ相談してください。家族だけの伝言が、確実な発見情報として広がらないよう、確認できた情報を区別しましょう。
普段の外出前に用意できる小さな確認
落ち着いている日に、外出時の連絡先を誰が持つか、写真はどこにあるか、同行する大人の間で連絡できるかを確認する方法があります。子ども本人に覚えてもらう情報を増やすことだけが準備ではありません。大人側が必要な資料を取り出せるか、当日の予定を共有できるかを先に確かめます。保護者が一人で送迎する日と、家族で出かける日では、連絡の相手を分けて考えて構いません。
子どもに約束を伝える場合は、その子に分かる方法を園や支援先と相談できます。確実に言葉で住所や電話番号を答えられるようにしてから外出する、という条件にする必要はありません。持ち物に情報を入れる方法を検討するなら、本人の負担や、他人から見える個人情報の範囲も一緒に考えます。今回の記事は見失った後の連絡を中心にしており、道路への飛び出しの練習や、子どもの行動の診断を行うものではありません。
「次はどう備えるか」は安全が確認されてから考える
いまの連絡が必要な場面と、後日の振り返りは分けましょう。安全が確認された後に、何時にどこで見失ったか、連絡で困ったことは何かを、分かる範囲で整理できます。保護者が自分を責める文章にするのではなく、次の外出でどの情報を共有するとよいかを考えるための記録にします。必要なら園や支援先にも、実際の場面を説明して相談してください。
記録を残す場合は、現在の支援に必要な情報と、公開する予定のない個人の情報を分けて保管します。家族の住所、学校名、子どもの写真などを一つの公開ファイルにまとめる必要はありません。相談で見せる資料は必要な相手に必要な範囲で渡し、古い連絡先が残っていないか確認する方法があります。備えを増やすことより、困ったときに警察へすぐ連絡できること、事実を短く伝えられることを中心に整えていきましょう。
連絡で言葉が出ないときに見る欄
日頃に用意するメモの見出しは、「子どもの名前」「今の状況」「最後に確認した場所」「当日の服装」「警察に伝えたい普段の様子」などに分けられます。この全てを覚える必要はなく、用意ができていないときも連絡してください。会話の中で質問された項目について、分かることを一つずつ答えるための補助です。時刻や場所が曖昧なら、はっきりしないことをそのまま伝え、正確そうな数字を後から作らないようにします。
家族から情報が届いた場合は、「その人が実際に見た」のか「そうではないかと考えた」のかを確認して区別できます。伝言を重ねるうちに、予想が発見情報へ変わらないようにするためです。連絡の内容を記す場合も、子どもの現在地を自分たちで公表し続けるための表にしません。警察から尋ねられたことや案内を確認し、必要な情報を届けるために使います。連絡先が分からず迷う家族がいる場合は、警視庁がすぐに110番するか署へ届けると案内していることを、家庭の備えとして共有しておけます。
日常の相談で伝えておけること
園や療育先に、外出で見失うことが心配だと相談する場合は、予防の話と、起きたときの連絡の話を分けられます。誰が家族へ連絡するか、家庭から警察へ伝えたい普段の情報は何かなどを質問にできます。施設の対応については実際の担当者から確認し、この記事の家庭用メモをその施設の手順として使わないようにします。
本人が安心して話せる相手や、家庭で使う伝え方があれば、それを共有する範囲も相談できます。子どもの行動を全て予測するための表ではなく、必要なときに大人が説明できる情報を整理するためです。住所や電話が変わった場合、古い情報を持っている人がいないか確認するきっかけにもできます。写真などを渡したときは、渡した相手と目的を家族の中で把握し、公開用の資料と混ぜないようにしておきましょう。
当日の情報を家族へ尋ねるときは、準備表を完成させることに時間を使い過ぎず、まず警察への連絡を行ってください。あとから分かった情報がある場合の伝え方も、警察に確認できます。

