最初に、このページで分かることと分からないこと
お子さんのことばの遅れや、集団での過ごし方が気になるとき、いわき市で何から始めればよいのかは、分かりにくいものです。児童発達支援や放課後等デイサービスを使いたいと考えても、受給者証の取り方、費用のこと、相談できる場所を、順に調べるのは大変です。
このページは、いわき市の公式ページに書かれていることだけを使って、確認の順番を整理したものです。いわき市の公式ページで今回確認できた範囲には、障害児通所支援の申請の流れの細かい手順や、負担上限月額の金額表は載っていませんでした。そのため、載っていないことは「載っていません」と書き、どこに尋ねればよいかを示します。載っている無償化の話、申請の様式、地区保健福祉センターの窓口、発達の相談の場は、できるだけ具体的に書きます。
就学前の児童発達支援などは、無償化の対象になっています
いわき市の「障がいのある児童の通所支援等について」というページには、就学前の発達支援の費用の無償化が書かれています。令和元年(2019年)10月から、3歳から5歳までのすべての子どもの幼児教育・保育の費用の無償化にあわせて、就学前の障がいのある子どもの発達支援にかかる費用も無償化された、という説明です。
無料になるサービスとして、児童発達支援、医療型児童発達支援、居宅訪問型児童発達支援、保育所等訪問支援、福祉型障害児入所施設、医療型障害児入所施設が並んでいます。幼稚園、保育所、認定こども園などと、これらのサービスの両方を使う場合は、両方とも無償化の対象になると書かれています。
注意したい点が二つあります。一つは、月額の利用者負担額以外の費用、つまり医療費や食費などの実費は、無償化の対象ではないことです。もう一つは、放課後等デイサービスは無償化の対象外と、はっきり書かれていることです。放課後等デイサービスの費用は、このページの無償化の話には含まれません。
無償化の対象になる期間と、手続きについて
対象になる子どもについて、公式ページは「無償化の対象期間は満3歳になって初めての4月1日から3年間」と説明しています。括弧の中には、3歳になった年度の翌年度の4月1日から始まり、小学校に入ると終わる、とあります。無償化の対象かどうかは、誕生日などをもとに、利用する事業所との間で確かめるようにと案内されています。
手続きについては、「無償化に当たり、新たな手続きは必要ありません」と書かれています。ご利用の事業所との間で、誕生日などから無償化の対象であることを確認してください、という案内です。また、市の「幼児教育・保育の無償化について」のページにも、障がい児発達支援施設は3歳以上が利用料無償化の対象であること、児童発達支援事業所については手続きは不要であることが書かれています。無償化の詳しいことは、いわき市保健福祉部障がい福祉課(0246-22-7486)に問い合わせるよう、そのページに案内があります。
3歳になる前のお子さんの利用者負担は、今回確認したページには載っていません。
申請の様式は、市のページから入手できます
障害児通所給付費の申請書などの様式は、市の「各種様式ダウンロード(支給申請関係/事業所請求関係/区分認定情報申請関係)」のページに並んでいます。このページの利用者向けの欄には、「児童福祉法関係」として、次の様式が載っています。
障害児通所給付費支給申請書(第10号様式の表面と裏面)、障害児通所給付費変更申請書(第14号様式の表面と裏面)、特例障害児通所給付費支給申請書(第18号様式)、受給者証再交付申請書(第20号様式)、障害児相談支援給付費支給申請書(第23号様式)、同意書、世帯状況・収入等申告書です。それぞれに「記載例」へのリンクがあることも、ページに書かれています。
ただし、どの場面でどの様式を出すのか、添付する書類は何か、といった説明は、このページには書かれていません。公式ページにそうした使い分けの説明はありませんので、どれを使うかは窓口に確かめてください。
申請の窓口は、どこになるのでしょうか
いわき市の「障害福祉サービスについて」というページには、障がい福祉サービスの利用申請の受付窓口は各地区保健福祉センターであり、お住まいの地区のセンターで相談するようにと書かれています。窓口(係)は障害の種別によって分かれていて、身体障害・知的障害等の場合は福祉介護係または福祉係、精神障害の場合は健康係になる、という説明です。
地区保健福祉センターは七つあり、ページには次の電話番号が載っています。平地区が0246-22-7457、小名浜地区が0246-54-2111、勿来・田人地区が0246-63-2111、常磐・遠野地区が0246-43-2111、内郷・好間・三和地区が0246-27-8691、四倉・久之浜地区が0246-32-2114、小川・川前地区が0246-83-1329です。
大切な注意があります。このページは、居宅介護や生活介護、グループホームなど、障がい福祉サービス全般の案内です。障害児通所給付(児童発達支援や放課後等デイサービスの給付)の申請先が同じ窓口なのか、公式ページには書かれていません。ですから、通所の受給者証の申請先は、まず保健福祉部障がい福祉課事業係(0246-22-7486)か、お住まいの地区の保健福祉センターに電話で確かめるのが、確実です。なお、障がい福祉課の番号のうち0246-22-3183はファクスの番号ですので、電話をかけるときは使えません。
地区保健福祉センターには「こども家庭センター」もあります
市の「こども家庭センターを設置しました」のページによると、いわき市は令和6年4月1日に、地区保健福祉センターの中にこども家庭センターを設置しました。妊娠・出産・子育ての相談や、養育の相談などは、これまでと同じく地区保健福祉センターで受け付けると書かれています。母子保健の窓口は健康係、児童福祉の窓口は福祉介護係(四倉・久之浜大久、小川・川前は福祉係)です。運営は月曜日から金曜日(祝祭日と年末年始を除く)の8:30から17:15です。
児童福祉の窓口の電話番号は、同じページに地区ごとに載っています(四倉・久之浜大久と小川・川前は内線番号つきです)。ただし、このページにも、障害児通所の受給者証の申請を扱うとは書かれていません。
乳幼児健診は、発達を相談できる大切な機会です
いわき市の「乳幼児健康診査」のページには、発育・発達の節目に健診を行っていると書かれています。種類は、1か月児、4か月児、10か月児、1歳6か月児、3歳児、5歳児です。実施の時期は、おおよそ4か月ごろ、10か月ごろ、1歳7か月ごろ、3歳6か月ごろ、5歳ごろと示されています。1か月児と10か月児は、かかりつけの医療機関で受ける個別健診です。4か月児、1歳6か月児、3歳児は集団健診で、5歳児は二段階方式による集団健診と書かれています。
必要な時期に受けられるよう、個別通知でお知らせすると書かれています(1か月児健診は除く)。集団健診の日時と会場は、健診対象日の1か月前に通知されます。ご都合が悪いときや体調がすぐれないときは、日程の変更ができます。
健診のページには、お子さんの発育・発達や育児などで心配なことがあれば、各区の地区保健福祉センター健康係へ相談するよう書かれています。健康係の電話は、平地区が0246-22-7621、小名浜地区が0246-54-2117、勿来・田人地区が0246-63-2118、常磐・遠野地区が0246-43-2118、内郷・好間・三和地区が0246-27-8692、四倉・久之浜大久地区が0246-32-2114、小川・川前地区が0246-83-1329です。
健診のほかにも、予約なしで相談できる場があります
「母子健康相談」のページには、お子さんの発育や発達、子育ての悩みや不安について相談を行っていると書かれています。身体計測、育児相談、栄養相談、歯科相談などです。対象は、妊婦と、乳児から就学前のお子さんを育児している方などです。費用は無料で、事前予約は不要と書かれています。受付時間は9:30から10:30で、小名浜市民会館だけは13:30から15:00です。持ち物は、母子(親子)健康手帳などです。
会場と開催日は、令和8年度の表に載っています。この相談が、受給者証の申請に直接つながるのかどうかは、ページに書かれていません。受給者証のことを知りたいときは、前の節の窓口に別に尋ねることになります。
「園児のためのこども発達相談会」と、ヒント集
こどもみらい部の子育てサポートセンターは、令和8年度の「園児のためのこども発達相談会」を開いています。発育・発達の悩みなどを抱え、支援を要する児童・保護者・所属園に専門相談を行うための相談会です。対象は、3歳児健康診査を受けたあとの児童(市内の保育園・幼稚園等に所属)、保護者、お子さんの保育者です。会場は市総合保健福祉センター3階です。
内容は、お子さんの発育・発達に関する評価と、お子さんへの適切な支援の方針についての検討です。従事するのは、子育てサポートセンター職員(心理士、保育士、保健師)と、外部講師(心理士)です。申込みは先着順です。流れは、現状把握シートのSTEP1を記入し、園がインターネットで日時を予約し、STEP2を記入して、園が現状把握シートを子育てサポートセンターに送付する、という順です。持ち物は、母子(親子)健康手帳、筆記用具、音の出ないおもちゃ(2時間程度過ごせるもの)、現状把握シートのコピーです。予約受付の期間は開催月ごとに決まっていて、予約期間のあとのキャンセルは子育てサポートセンターへ電話で行います。
同じ子育てサポートセンターは、ペアレント・トレーニングの実践例を4コマ漫画で表した冊子などを集めた「子育てや発達の悩みに役立つヒント集」も公開しています。
窓口に電話する前の整理メモ
公式ページに載っていないことが多いので、電話の前に聞きたいことをメモにしておくと、話が早く進みます。なお、ここで示すメモの項目は、このページが考えた整理の例で、市が決めた様式や義務ではありません。
メモには、お子さんの年齢と、気になっている様子を書きます。住んでいる地区も書いておきます。次に、聞きたいことを並べます。たとえば、障害児通所の受給者証の申請窓口はどこか、申請に必要な書類は何か、申請から交付までの期間はどのくらいか、負担上限月額はいくらになるのか、診断書や手帳は必要か、予約は要るか、などです。いずれも、障害児通所の受給者証の申請については、今回確認した公式ページには載っていませんでしたので、そのまま質問になります。
電話をしたら、日付と、答えてくれた課や係の名前、案内された内容を書き留めておくと、あとで困りません。

