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浜松市:児童発達支援から学校へサポートかけはしシートを引き継ぐ

最終更新:2026年10月25日
浜松市:児童発達支援から学校へサポートかけはしシートを引き継ぐの絵

要約

浜松市では、児童発達支援事業所を利用している年長児が小学校へ入学する際、事業所と小学校が緊密に連携して支援を引き継ぐためのツールとして「サポートかけはしシート」を運用しています。本シートは、子どもがこれまでの療育の中で培ってきた成長や「頑張っていること」、生活や学習における「苦手なこと」、有効であった「効果的な支援方法」、そして「保護者の思い」を記載するものです。作成にあたっては、児童発達支援事業所の職員が保護者と相談を重ねながら記入を進め、保護者の同意を得た上で小学校へ引き継がれます。引き継ぎの実施においては、事業所の職員が小学校を直接訪問し、対面で教員等にシートを手渡しながら子どもの様子や配慮事項を詳しく伝えます。また、就学後に放課後等デイサービスを利用する場合は、保護者から放課後等デイサービス事業所へシートの写しを渡すことで、学校と放課後等デイサービスの間でも共通理解に基づく一貫した支援体制を整えることができます。

「サポートかけはしシート」の目的と位置づけ

浜松市発達相談支援センター(ルピロ)が案内する「サポートかけはしシート」は、就学期における支援の連続性を確保するための公的な引き継ぎ様式です。

就学時における支援の断絶を防ぐ仕組み

未就学期に児童発達支援事業所等で専門的な支援を受けてきた子どもが小学校に入学する際、指導環境や集団の規模が大きく変化します。小学校の教員が子どもの特性や得意・不得意、効果的な関わり方を把握するまでに時間がかかると、子どもが学校生活に適応する過程で強い不安や困難を抱える要因となり得ます。また、保護者がこれまでの成育歴や家庭・療育での対応方法を一人で学校側に伝えきることは容易ではありません。浜松市では、児童発達支援事業所が蓄積してきた支援の知見を小学校へ継承し、子どもが円滑に学校生活を開始できるようにするため、「サポートかけはしシート」を活用した連携の仕組みを構築しています。

就学相談の申請書類との違い

本シートは、特別支援学級や通級指導教室、通常学級などの就学先(就学指導・就学相談)を決定するための行政申請書類ではありません。就学先が決定した後の段階も含め、日頃から子どもを直接支援してきた児童発達支援事業所と、受け入れ側の小学校との間で、現場レベルの具体的な指導・支援内容を共有するための連携様式です。教育委員会の就学手続きとは区別して扱われます。

シートの構成と記載内容

「サポートかけはしシート」には、子どもの実態を多角的に把握するための具体的な項目が設定されています。

1. 頑張っていること(強み・得意なこと)

子どもが日頃の活動や療育の中で自信を持って取り組んでいることや、楽しんで行える活動、周囲との好ましい関わりの様子などを記載します。課題や困難さだけでなく、子どもの強みや意欲を引き出す手がかりを共有することにより、学校現場での肯定的な関わりを促進します。

2. 苦手なこと(課題・困りごと)

感覚面(音、光、触覚等)の過敏さや鈍麻、コミュニケーションの特徴、行動面(衝動性、切り替えの難しさ、見通しの持ちにくさ等)、手先の不器用さや運動面の課題など、集団生活や学習場面でつまずきやすい具体的な状況を記載します。

3. 効果的な支援方法(配慮事項)

児童発達支援事業所での実践を通じて効果的であった支援方法を具体的に記載します。例えば、言葉がけの工夫(短く具体的に伝える、選択肢を示す等)、視覚的な支援(絵カード、写真、スケジュール表の活用)、環境調整(刺激の少ない座席配置、クールダウンの場所等)など、学校現場の教員が日々の指導ですぐに応用できる配慮事項を整理します。

4. 保護者の思い

子どもに対する保護者の願いや、学校生活に期待すること、配慮を希望する点などを記載します。保護者の視点を引き継ぎ内容に反映させます。

作成・合意から小学校への対面引継ぎの流れ

「サポートかけはしシート」の作成および引き継ぎは、以下の手順に沿って行われます。

1. 事業所職員と保護者による相談・作成

年長期において、児童発達支援事業所の担当職員が保護者と面談や相談を行いながらシートの原案を作成します。事業所での観察所見や療育成果に加え、家庭での様子や保護者の意向を盛り込みます。

2. 保護者の同意確認

シートの内容が完成した後、記載内容を保護者が確認し、小学校への情報提供に関する同意手続きを行います。保護者の同意なしに一方的に学校へ情報が提供されることはありません。

3. 事業所職員による小学校への訪問と対面引継ぎ

浜松市の仕組みにおける大きな特徴は、単に書類を郵送や提出するだけでなく、児童発達支援事業所の職員が小学校を直接訪問し、対面で引き継ぎを行う点にあります。事業所職員が教員等と直接面談しながらシートを手渡すことで、文字情報だけでは伝わりにくい子どもの表情、行動のニュアンス、具体的な関わり方のコツを詳細に伝達します。

放課後等デイサービスへの写しの提供と支援の連携

小学校への入学に伴い、放課後や学校休業日に「放課後等デイサービス」の利用を開始する児童も多く存在します。

学校と放課後等デイサービスの連携強化

浜松市では、放課後等デイサービスを利用する場合について、保護者から放課後等デイサービス事業所へ「サポートかけはしシート」の写しを渡す運用が案内されています。これにより、学校と放課後等デイサービス事業所の双方が同じ配慮事項や支援方針を共有でき、子どもの生活全体を通じた一貫性のある支援体制を整えることが可能になります。

よくある質問(FAQ)

Q1. 「サポートかけはしシート」は保護者が一人で書いて小学校へ提出するものですか?

そうではありません。本シートは児童発達支援事業所が保護者と相談しながら作成し、事業所の職員が小学校を直接訪問して対面で引き継ぎを行う仕組みとなっています。

Q2. 保護者の同意がないまま、事業所から小学校へシートが送られることはありますか?

ありません。浜松市の案内において、事業所が保護者と相談して作成し、保護者の同意を得た上で小学校へ引き継ぐ手続きとなっています。

Q3. 小学校だけでなく、放課後等デイサービスにもこのシートを活用できますか?

活用できます。放課後等デイサービスを利用する児童の場合、保護者から放課後等デイサービス事業所へシートの写しを渡すことで、学校と事業所の双方で共通の支援方針を共有することが案内されています。

Q4. 就学相談の申し込みとこのシートの引き継ぎは同じ手続きですか?

異なる手続きです。就学相談は教育委員会等を通じて特別支援学級や通常学級等の就学先を相談・検討する行政手続きですが、「サポートかけはしシート」は利用している児童発達支援事業所と進学先小学校との間で具体的な日常の支援内容を引き継ぐための現場連携ツールです。

Q5. シートの作成や引き継ぎに保護者の同席は必要ですか?

引き継ぎ自体は事業所職員が小学校を訪問して対面で実施しますが、作成段階において保護者との相談と内容への同意が必須とされています。学校への訪問に保護者が同席するかどうかについては、公式の資料には書かれていないため、利用中の事業所へご確認ください。

相談・実施窓口

「サポートかけはしシート」の作成および引き継ぎに関しては、まず現在通所している児童発達支援事業所の担当者へ相談してください。

※本シートに関する専用の問い合わせ電話番号等は、採用した公式掲載資料に未掲載です。利用中の各児童発達支援事業所の担当職員に直接ご相談ください。

出典

てらぴぁぽけっと早稲田教室の案内

この記事について:本記事は、子育て・発達に関する一般的な情報の提供を目的としています。内容は学会・職能団体・国の機関が公開している情報にもとづいてまとめていますが、お子さまの発達には個人差があり、すべてのお子さまに当てはまるものではありません。診断や治療に関する判断は、医師などの専門機関にご相談ください。

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