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川口市:サポート手帳の受取りと相談支援ファイル・カードの使い分け

最終更新:2026年10月25日
川口市では、発達障害のある方やその家族が乳幼児期から成人期までの一貫した支援を受けられるよう「サポート手帳」を作成し、配布を行っています。本手帳は「相談支援ファイル」と「サポートカード」の2部構成となっています。「相談支援ファイル」は、生育歴や相談歴、支援の経過を本人や保護者が記録・保管し、保育所や幼稚園から小学校、中学校、高等学校等の進学時や各関係機関への引き継ぎに活用する長期的な記録ツールです。一方の「サポートカード」は、障害の特性や配慮してほしい留意事項などをあらかじめ記入しておき、病院の窓口や公共機関等で手短に提示して適切な配慮を依頼するための携帯ツールです。対象者は「主として、発達障害のある方やその家族。必要に応じて、発達に気がかりな方なども使用することができます」とされています。川口市役所第一本庁舎2階の障害福祉課窓口で配布されているほか、市のホームページから電子データをダウンロードして利用することも可能です。問い合わせ先は障害福祉課支援第1係・支援第2係(電話048-259-7926、直通)です。川口市:サポート手帳の受取りと相談支援ファイル・カードの使い分けの絵

要約

「サポート手帳」の制度的趣旨と構成

川口市が提供する「サポート手帳」は、発達障害のある方や発達に気がかりがある方が、生涯にわたって必要な支援や配慮を円滑に受けることができるよう設計されたツールです。

一貫した支援を支えるツールの必要性

発達障害や発達特性のある子どもは、年齢の移行に伴って保育所・幼稚園から小学校、中学校、高等学校、さらには高等教育や就労支援機関など、生活の場や支援を受ける環境が大きく変化します。環境が変わるたびに、これまでの成育歴、医療歴、特性、効果的であった支援方法をゼロから説明することは、本人や保護者にとって大きな負担となります。また、関係機関の間で情報が十分に共有されない場合、支援の途切れや不適切な関わりが生じるリスクもあります。川口市では、こうした課題に対応し、乳幼児期から成人期まで一貫した支援を受けられるようにする目的で「サポート手帳」を作成しました。

「相談支援ファイル」と「サポートカード」の2部構成

川口市の「サポート手帳」の大きな特徴は、役割の異なる2つのツールがセットになっている点にあります。

  1. 「相談支援ファイル」
    成育の経過や相談歴、支援機関での関わりなどを詳細に時系列で記録・保管するためのファイルです。長期的な記録を蓄積し、教育機関の移行時や相談支援機関への相談時など、詳しい情報を共有する必要がある場面で使用します。
  2. 「サポートカード」
    本人の特性や周囲に配慮してほしい留意事項を手短に記載し、日常的に携帯できるカードです。医療機関の窓口受診時や公共の場など、短時間で要点を周囲に伝える必要がある場面で提示します。

このように、長期的な情報蓄積・引き継ぎを担うファイルと、日々の即時的な配慮依頼を担うカードを用途に応じて使い分ける設計となっています。

対象者と受取方法

川口市の公式案内における「サポート手帳」の利用対象および配布方法は以下のとおりです。

対象となる方

公的な障害者手帳(療育手帳や精神障害者保健福祉手帳等)の所持や、医師による診断書の提出は必須条件として記載されていません。診断の有無にかかわらず、発達に関する気がかりがあり支援や配慮を必要とする方が利用できます。

受取方法と配布窓口

「サポート手帳」は以下の方法で入手できます。

  1. 市役所窓口での受け取り
    川口市役所(第一本庁舎2階)障害福祉課窓口にて配布されています。
  2. 電子データのダウンロード
    川口市のホームページ上に各種様式の電子データが掲載されており、必要な様式をダウンロードして印刷・利用することができます。

掲載されている様式データには、本人情報に関するシートのほか、乳幼児期、就学期、成人期などの各年代に応じた記録シートが含まれています。

「相談支援ファイル」の機能と学校・関係機関への引継ぎ

「相談支援ファイル」は、本人および保護者が主体となって記録・管理するツールです。

ファイルの活用方法

保護者や本人が、健診の結果、医療機関での診断やアドバイス、療育機関での指導内容、家庭や園での様子などを記入し、関係書類とともにファイリングして保管します。行政や事業所が一元管理する公文書ではなく、家庭で保持する手帳・記録簿としての性格を持ちます。

進学・移行時の引き継ぎ

「相談支援ファイル」の重要な役割の一つは、教育機関や支援機関の移行期における引き継ぎです。幼稚園や保育所から小学校へ入学する際、あるいは小学校から中学校、中学校から高等学校へ進学する際などに、学校の教員や特別支援教育コーディネーター等に提示することで、子どもの特性やこれまでの支援内容を円滑に共有できます。また、医療機関の変更時や、就労支援機関への相談時にも、これまでの支援経過を客観的に伝える資料として活用できます。

「サポートカード」の役割と日常場面での提示

「サポートカード」は、日常の様々な場面で周囲の理解を得るための携帯用ツールです。

カードへの記載内容

カードには、本人の基本的な情報に加え、以下のような周囲に知っておいてほしい配慮事項をあらかじめ記入しておきます。

活用場面の例

よくある質問(FAQ)

Q1. 「サポート手帳」を受け取るために、川口市役所で障害者手帳を見せる必要がありますか?

川口市の案内では、対象者として「主として、発達障害のある方やその家族。必要に応じて、発達に気がかりな方なども使用することができます。」と示されており、手帳提示を必須とする記述はありません(詳細な受取条件等については窓口へご確認ください)。

Q2. 「相談支援ファイル」に書いた内容は、市役所や学校にすべて提出しなければなりませんか?

川口市の案内では「必要に応じて関係機関(福祉サービス等)に提示することによって、関係機関との共通理解が深まります」とされており、全提出の義務等については記載されていません(必要に応じて関係機関へ提示する活用法が案内されています)。

Q3. 「相談支援ファイル」と「サポートカード」はどのように使い分ければよいですか?

「相談支援ファイル」は成育歴や相談歴を時系列で蓄積し、就学相談や進学時の引き継ぎ、長期的な支援計画の共有などに使用します。「サポートカード」は特性や配慮事項を簡潔にまとめて携帯し、病院の受付や外出先での突発的な困りごとなど、短時間で要点を伝えたい場面で提示して使用します。

Q4. 自宅のパソコンから手帳の様式を印刷して使うことはできますか?

可能です。川口市のホームページ上に本人情報、乳幼児期、就学期、成人期等の電子データが掲載されており、ダウンロードして利用することができます。

相談・申請窓口一覧

川口市の「サポート手帳」に関する窓口および問い合わせ先は以下のとおりです。

※こちらの電話番号は支援第1係・支援第2係への直通番号です。一般的な代表番号とは異なります。

出典

てらぴぁぽけっと早稲田教室の案内

この記事について:本記事は、子育て・発達に関する一般的な情報の提供を目的としています。内容は学会・職能団体・国の機関が公開している情報にもとづいてまとめていますが、お子さまの発達には個人差があり、すべてのお子さまに当てはまるものではありません。診断や治療に関する判断は、医師などの専門機関にご相談ください。

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