知能検査とは?
「知能検査」とは、個人の知的能力を測定するための心理検査です。この検査は、知的障がい傾向の有無や、認知能力の偏りなどを判断することができます。
知能検査を受けるメリットは、個人のIQを年齢に応じた平均的なIQと比較し、自分の特性について理解を深められることです。
たとえば、言語理解や視覚的情報の処理が得意なのか、聴覚的情報処理に苦手意識があるのかなど、個々の能力のばらつきを知ることが可能です。
早稲田教室で提供する知能検査とは
早稲田教室で取り扱う2つの検査を紹介します。
1、田中ビネー知能検査Ⅵ:2024年最新改定版(導入済)
2、発達検査 新版K式:2025年導入予定
田中ビネー知能検査Ⅵ
田中ビネー知能検査は、日本を代表する個別式の知能検査として、教育界で極めて高い評価を受けており、就学相談・教育相談・特別支援教育・医療相談等の様々な分野で幅広く利用されています。
1947年の初版以降、検査基準・実施方法・設問内容・用具等を順次改訂し、2024年に第6版目となりました。
田中ビネー知能検査は知能指数や精神年齢がわかる検査であり、お子さんの知能発達のペースが把握できます。年齢ごとに問題が分類されており、どの年齢の知能レベルまで理解できているのかわかりやすいのが特徴です。
対象年齢について
田中ビネー式知能検査は、2歳から成人までを対象とした、知的発達の程度を測定する検査です。
2〜13歳までは年齢ごとの問題が用意されており、14歳以上は「成人級」でまとめられています。対象年齢は2歳からですが、1歳級の問題が解けない方には「発達チェック」が用意されているので、それに沿って評価することが可能です。
検査項目について
検査項目には、「知覚」「言語」「思考」「記憶」「数量」「構成」などがあり、これらを通じて精神年齢とIQを算出することが可能です。
特に、14歳未満の子どもでは、知能を一つの統一体として評価し、精神年齢をもとにIQを計算します。
最新版の田中ビネー知能検査Ⅵは、現代の「子どもから成人」の発達に即した尺度に改訂されています。時代にあわせて内容を取捨選択し、新しい問題も多数追加されており、見直しも大幅に行われています。
生活年齢2歳0か月~13歳11か月の被検査者を対象とした場合、「精神年齢」はそのまま使用され、IQについては、知能の発達状態を集団の中での相対的な位置づけとして示す「偏差知能指数(DIQ)」が主要な指標となっています。
田中ビネー知能検査でわかる3つのこと
田中ビネー知能検査では知的能力の評価だけでなく、知能遅れの有無や個々に適した学習方法などがわかります。ここでは、その内容を3つ解説します。
知的能力と特徴
田中ビネー知能検査はさまざまな要素を掛け合わせて問題が構成されているため、多角的な視点から知能を評価できます。検査項目にもあるように、「知覚」「言語」「思考」「記憶」「数量」「構成」などの内容が盛り込まれています。
こまかく分類されていることから、検査を受ける人の基礎的能力を把握する点にすぐれています。なにが得意でなにが苦手なのかを把握できるため、一人ひとりにおける知能の特徴がわかります。今まで気づかなかった、潜在能力を引き出すこともあるかもしれません。
知能発達遅れの有無
田中ビネー知能検査は、知能発達があるかどうかを判断する材料にもなります。
この検査は、年齢ごとに分けて問題が用意されているのが特徴です。問題が解けなかった年齢級と生活年齢(実年齢)の比によって、どの年齢のレベルまで知的能力があるかを見極められます。
たとえば実年齢が10歳にもかかわらず、5歳にあたる年齢級の問題が解けない場合には、同年代よりも知能が遅れている可能性があるということです。ただし発達障害を確定するテストではありませんので、あくまで目安として次のステップに進むための手段です。
被検査者に合った学習方法や支援内容
検査結果から個人の得意不得意がわかるため、長所を伸ばしたり苦手を克服したりする対策や学習方法を検討できるでしょう。分類ごとにこまかくチェックできるため、年齢や特性に合わせた勉強方法の手がかりが見つかります。
知能検査を受けるには
知能検査を受けるには、てらぴぁぽけっと早稲田教室に通所いただく必要があります。まずは見学会をご予約いただき、詳細をご相談ください。